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ヒントその59.冬こそ通いたい!ツーリンググルメとは

今年やり残したツーリング。

以前、僕のお気に入りの吉田うどんの店で、一人うどんをフハフハ言いながら啜っていた時、隣に居た中年の夫婦らしき二人がこんな会話をし始めた。

「これ(冷やしうどん)、”サイカ”の方が美味しいよね。」

「冷やしだからかなあ。」

「じゃあこっち(出汁うどん)食べてみれば?」

「う~ん、やっぱり”サイカ”の方が美味しい気がする。」

なんだナンだ!?

ウマイウマイと喜んで食っている僕としては、自分の好みを否定されているようで、ちと面白くない。

「おいおい!人が機嫌良く食ってる横で、ケチばっかりつけやがって!あんたがたが旨いと言っている店が、いったいなんぼのもんじゃい!」

、、、などと声に出せる筈もなく、

「よし、じゃあその”サイカ”とか言う店が本当に旨いかどうか、食ってみてやろうじゃないか!」と心の中で啖呵を切った。(笑)

ネットで調べてみると、河口湖の近くにあるというその店は『彩花』という店らしい。やはり評判も高そうだ。

調べたはいいが、なかなか重い腰が上がらず、とうとう年の瀬になってしまった。このまま年を越せばますます寒くなり、更に訪問が遅れそうなので、一念発起、行ってみる事にした。

『彩花』は他の吉田うどんの例に漏れず、大通りから一本中に入ったちょっと分かりにくい場所にあった。ナビがなければ結構迷ったかもしれない。

吉田うどんの名店。『彩香』

7~8台くらいは停められそうな駐車場にバイクを停め、小さな引き戸の入り口から暖簾をくぐる。

彩花

店に入る。小さなカウンターと小上がりに机が7~8卓ほど。あまり大きな店ではない。

シンプルですっきりとした内装のお店だ。

もう2時近かったからか、お客様は数組ほど。

あたたかい肉うどんを頼むと、ほとんど待つ間もなくうどんが出てきた。

メニュー

「どれどれ?一体いかほどのもんか!?」と品定めをするがごとく一口目をすする。

肉うどん

うーーん。まあ、その・・たしかに美味い。(笑)

しょうゆ辛いだけのうどんも多いなか、ちゃんと出汁の味がする。めんはつるつるしこしこだが、特にコシが強いという事はない。

僕個人的には、なんでもかんでも麺は硬ければいいというもんじゃない(特にダシで食べる暖かいうどんは)、と思っているので、これくらいの固さのうどんが好きだ。

欲を言えば、もう少し塩気が抑えられている方が好み。まあこれは好みの問題だ。

バイクで気温1℃ の籠坂峠を越えて走ってきただけに、暖かいうどんが体に染み渡る。

たった500円で至極の時を味わえた。

さてでは例の問題。僕のお気に入りのあの店とどちらがうまいか、というと・・・

僕の好みはちょっとあの店かな。(ほんのちょとね。)

後で調べてみると、この『彩香』、冷やしうどんが旨いらしい。

そうか、うーん。来年の夏にまたチャレンジしてみよう。

吉田うどん とは?

『吉田うどん』とは、山梨県 富士吉田市を中心とした地域の郷土料理。

江戸時代に富士山詣でに来る参詣者に昼間だけ家の居間を解放して、うどんを供した事に始まっているらしく、その名残で未だに一般の家の居間をそのまま解放したような店が幾つもある。

特徴は太くてコシの強い麺。汁は醤油、もしくは醤油と味噌ベースが多い。

具は茹でたキャベツと馬肉(もしくは豚肉)が定番。加えてきんぴらごぼうや天ぷら等のトッピングが乗る。

さらに、『すりだね』と呼ばれる薬味 (唐辛子にゴマや山椒等を加え、油で炒めたもの) がテーブルに置かれていて、これをちょっと加えると、グッと風味が増す。

そして、値段がお手軽、というのも吉田うどんの特徴だ。大体一杯500円前後。観光客向けの料理ではなく、まさに地元庶民の味なのだ。

ただし、正直言ってとっても旨いか、といわれると、、、。僕も最初は「なんだ、ちっとも旨くないゾ」と思っていた。麺はただ固く、汁は単に塩辛くて出汁の味がしない・・・と。

でも色んな人にオススメの店を聞き、自分でもネットなどで調べて食べ歩いているうちにすっかりはまってしまった。自分の好みの店を見つけるのが楽しい。いや、うまい店は本当に旨いのである。

僕の選ぶ『吉田うどんBest 5!』

ではここで、僕の独断と偏見による『吉田うどんベスト5』を発表してみたいと思う!

(あくまでも僕の好み&バイク乗り視点で選んだランキングです。そんなにたくさんの店を知っているわけじゃないので、まあご参考まで。)

第5位 道の駅 富士吉田の軽食コーナー

道の駅 富士吉田

肉うどん

5位は道の駅 富士吉田にある軽食コーナーのうどん。

なんだよ~、軽食コーナーだろ?という声が聞こえてきそうだけれど・・・。

まあ、正直なところ、ここより美味しい店は沢山ある。でもここより美味しくない吉田うどんの店も沢山あるのだ。

なんといっても年中無休。朝は9時から夕方18:00(10月~6月は10時から17:00)まで開いている(吉田うどんの店は日曜日が休みだったり、昼間だけの営業という店が多い)。

道の駅だから場所は判りやすいし、駐車場の心配もない(肝心のバイク駐輪場が狭いのは難だが)。ツーリングで立ち寄るには最適だ。

そして、あまり期待せずに食べると、これが意外と美味しいのである。

あまり食事にはこだわらない。さっさと食ってガンガン走りたい。でも不味いのは嫌だし・・・というバイク乗りにはピッタリなのだ。

第4位 彩香

彩花

肉うどん

第4位は彩香。確かに美味かった。今度は冷やしを食べてみたい。

第3位 ふもとや

ふもとや

ふもとやメニュー

肉きんぴらうどん

この店は吉田うどんにおける僕のスタンダード(=基準)の店なのだ。

迷ったら、困ったら、この店で肉きんぴらうどんを食べる事に決めている。

幹線道路(138号線)沿いで行きやすく、駐車場も広め(22台)。日曜日も営業(定休日は火曜日)している。人気店で昼は行列が出来ている事もあるが、店内は広くて席が多く、回転が速い為、あまり待たずに席につける。ツーリングで利用しやすく、その上、美味い!のだ。

麺は太目でコシもある。正しく吉田うどんなのだが、決して硬すぎない。醤油と味噌を合わせた汁はちゃんと出汁の風味がし、すりだねを入れると一層風味が増す。さらに無料でとり放題の大根の漬物がちょっと酸味が効いていてこれまた美味い。

店舗は居抜きのようで、もとはスーパーかドラッグストアだったかのような建物。しかも入口は道路に面しておらず、道路側はシャッターが下りているので、知らないとうどん屋とは気付かず通り過ぎてしまいそうになるので要注意。

手軽に吉田うどんが楽しめる店としてお勧めである。

第3位 麺許皆伝(めんきょかいでん)

麺許皆伝

温かいうどんのメニュー

冷たいうどんのメニュー

炊き込みご飯セット

第3位は麺許皆伝。ここは超有名店で、いつも行列が絶えない。吉田うどんのNo.1に上げる人も多い名店だ。

店の場所はちょっと見つけづらく、いつも人が並んでいる上、日曜日が定休日。14時閉店だけれど、売り切れしだい閉店という、少々ハードルの高い店なのだが、確かに旨い。

がんばって一度は食べてみてほしい店である。

第1位 開花(かいか)

開花の看板。でもこれは裏の駐車場。

表はこんな感じ。まるで普通の民家

肉きんぴらうどん

僕の吉田うどんNo.1がこの『開花』。とにかくうまい。

店は139号沿いにあり、吉田うどんの店としては少し離れた場所にある。外観は普通の民家で看板も目立たないので、何度も訪れているにもかかわらず、油断していると通り過ぎてしまう。店の前には車が数台しか停められないが、実は店の裏にやや広めの駐車場がある(舗装されていないけれど)。

店はごく小さく、テーブルが2卓と座敷に長机が2つあるだけ。古いマンガが本棚一杯に置かれている、田舎のお婆ちゃんの家、といった感じの落ち着いた店だ。

ある意味、吉田うどんらしくないうどんではある。麺は決して固くなく、けれど味がしっかりしていて、汁は甘目で出汁の風味がとても効いている。そして(吉田うどんとしては)やや値段が高いが、この味なら納得である。

この店の最大の難点は、「お休み」が多い事。定休日は月曜日と火曜日だが、臨時休業で食べられなかった事が何度かあった。ご夫婦ふたりで切り盛りされているようなので、それも致し方ないのだが、この店のうどんは代わりが無いので、遠路訪ねて休みだった時の落胆は大きい。

正直言うと、本当はあんまり人に教えたくない店なのだ。(僕が教えなくても有名だけれど)

是非自分のお気に入りを見つけてみよう!

僕は関西出身なので、麺は柔らか目、汁は出汁が効いた甘目の汁が好きだ。よって吉田の地元の人の味の好みとは少々異なるかもしれない。よって今回のベスト5はあくまで僕基準のベスト5であり、もっと違う店をベストにあげる人も多々いらっしゃると思う。

吉田うどんの店は本当にたくさんあり、それぞれに特徴があり、場所は見つけづらい(笑)。だからこそ、どんどん店を開拓し、食べつくし、あなただけのベスト5を見つけていただければと思う。

Let’s TRY 吉田うどん!である。

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