KTM 890 DUKEのミラーが気になる・・・
僕の新しい相棒、KTM 890 DUKE。個性的な外観も気に入っているのですが、いくつか気に入らない部分もあります。
そのひとつがミラーです。
890 DUKE のミラーは790 DUKE のそれを引き継いだもので、よく言えばシンプル。悪く言うともっさりとしたデザインです。(気に入ってる方がいらっしゃったらすいません!)
特にステー部分が異常に太く、しかも根元からミラーに向かって更に太くなっています。実はこの部分は中空のゴムカバー。中に細いステーが入っていて、押すとペコペコ凹みます。
一方、同じ 「890 DUKE」でも、「890 DUKE R」の方は、より凝った造りのスタイリッシュなミラーが付いています。
「いいなぁ DUKE R。なんで無印DUKEもこのミラーにしてくれなかったんだろう」と思ってました。(まあ「R」は高いからね。)
ちなみにこのDUKE Rの純正ミラーは3万円以上するらしいです。
もっとも、Rに乗っている人は乗っている人で、このミラーが気に入らないのか、ネットでDUKE Rの画像を探すと、みんな判で押したかのようにバーエンドミラーに交換しています。
ちなみに、こちらはドイツのHIGHSIDER (ハイサイダー) 製バーエンドミラー。KTMのロゴこそ入ってませんが、同じモノだと思います。値段は半分以下ですね。
なので、僕もいずれは社外品のバーエンドミラーにでも交換しようかな、と思っていました。
ただ、バーエンドミラーはDUKEによく似合うものの、視認性というところではちょっと不安です。(「案外見やすい」という話も聞きますが。)
なにしろ私「安全第一」なので。(事故っといてなんですが。)
まあバイクを買ったばかりで金欠ですから、いずれそのうちに、というつもりでした。
酔った勢いでスーパーデュークのミラーを落札
そんなある日、ビールを飲みながら何の気なくYahoo!オークションを見ていると、「R」用とおぼしきミラーが。
よく見るとそれは「1290 Super DUKE R 用」と書かれていました。でもおそらく「890 DUKE R 用」とは共通パーツでしょう。
あれだけみんなバーエンドミラーに交換しているのですから、「R」の純正ミラーがオークションにたくさん出ているんじゃないかと思っていたのですが、案外見かけません。
届いた「R」用ミラーはそのまま装着できず。
ほどなく出品者から商品が送られてきました。「新車外し」という割にはちょっと汚れていましたが、洗うとキレイになりました。(^^)v
おー! いいじゃん。では早速取り付け・・・といきたいところなのですが、「R」用ミラーを「無印 DUKE」に取り付けるにはひとつ問題があります。
それは、「R」用ミラーは左右ともに「正ネジ」なのに対し、「無印 DUKE」のミラーは右側だけ「逆ネジ」になっていることです。
「正ネジ」はいわゆる普通のネジ。時計回りに回すと締まりますが「逆ネジ」はその逆。反時計回りに回すと締まります。
この逆ネジの右ミラー。国産車だとヤマハがよく採用しています。
なぜわざわざ右のミラーだけが「逆ネジ」になっているかというと安全対策なのです。
走行中にミラーが何かにぶつかったとき、左のミラーは前から力が加わるとネジが緩む方向なので問題ないのですが、右のミラーはネジが締まる方向になります。するとぶつかった瞬間にミラーが壊れたり、ハンドルが取られたりしかねません。
そこで右のミラーだけは逆ネジにすることで、前から力が加わったときにミラーのネジが緩むようにしているのです。
我が「無印 DUKE」は右側が逆ネジミラーなので、ミラーホルダーのネジ穴も当然逆ネジ用。正ネジである「R用ミラー」はそのままでは装着できないのです。
このことはディーラーさんに聞いて知っていました。当然何らかの対策が必要です。
逆ネジアダプターを購入したものの・・・
逆ネジミラーのバイクに、正ネジのミラーを装着したいときに必要となるのが「逆ネジアダプター」です。
逆ネジに装着することで、正ネジに変換することが出来るパーツです。
さっそく購入してきました。
ちなみに、バイクのミラーにはネジ径が10mmのものと8mmのものがあります。10mmのネジ穴に8mmのミラーを取り付けたり、その逆に8mmのネジ穴に10mmのバックミラーを取り付けられるアダプターもあります。
正ネジ←→逆ねじの変換アダプターと8mmネジ←→10mmの変換アダプター。さらにはその組み合わせで幾通りものアダプターがあるのです。購入する際は間違えないように注意が必要です。
では早速取り付けよう・・・と思ったのですが、この逆ネジアダプター。小さなボルトの頭に太いネジ穴が刻まれているため、強度があまりとれないのか、締め付けトルクが非常にシビアなようです。力加減に気を付けないと、すぐにネジ穴をねじ切ったりします。
原付スクーターなんかの比較的軽いミラーなら、これを使って正逆変換をすれば、問題なく取り付けられると思います。
一方、大型バイクの場合は振動も大きい上にミラー自体が大きく、走行時に受ける風圧も強いので、しっかりと締め付けられない場合は走行中に緩んだりするかもしれません。そうかといってきつく締めると捻じ切る心配もあります。
今回落札した「1290 DUKE R」用ミラーも非常に軽く作られていますが、ミラーが大きくステーも長いので、取り付けネジには結構な力が加わると思います。ちょっと不安。
うーん。なにか他にいい方法はないでしょうかね。
ミラーホルダーを正ネジミラー用に交換する
逆ネジアダプターを使う以外に、正ネジミラーを取り付けるにはどうすればいいか。
思いついたのは、逆ネジになっているミラーホルダーを、正ネジのものに取り換えればいいんじゃないか?ということ。
ただ、890 DUKEにつけられる正ネジ用のミラーホルダーなんてあるんでしょうか?
DUKEのようなノンカウルバイクの場合、ミラーの取り付け部はマスターシリンダーと一体になっているのが一般的です。
このネジ受け部分(ホルダー)を正ネジのネジ穴の物に換えればいい、ということになります。そんな都合のいいパーツはあるのか?
考えれれるパーツその1は、クラッチ側のホルダーです。
逆ネジミラーが付いているバイクでも、クラッチ側のミラーは正ネジになっています。おそらくブレーキ側とクラッチ側で寸法も同じじゃないかと思うので、ブレーキ側に流用できる気がします。
だから、このクラッチ側のミラーホルダーのパーツをもう一つ入手し、ブレーキ側に使えば正ネジのミラーが取り付けられるはず。(多分。)
ただし、果たしてこのクラッチ側のミラーホルダーが単体で入手できるのか?クラッチマスター一体でないと入手できないかもしれません。それだとちょっとコストがかかりすぎます。
もう一つの候補は、社外品のブレーキマスター用ミラーホルダーを流用する方法です。
たとえば、下記はアフターパーツとして販売されているニッシンのラジアルブレーキマスターシリンダー。
そして、そのラジアルマスターに使える、ミラーホルダーです。
問題はこれがKTM の890 DUKEに使えるのか?ということ。
日本車だとニッシン製のブレーキマスターがOEMで使われているケースが多いので、案外すんなりと流用できそうなのですが、KTMに使われているブレーキマスターにニッシン用のミラーホルダーが合うかどうかはまったく判りません。
ただ、おなじミリバー(直径22.2mm)のハンドル用なので、そんなに寸法が違うことはないんじゃないの?という気もします。
まあミラーホルダー自体は大して高いパーツじゃないので、ものは試し。買ってみることにしました。
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こちらがNISSINラジアルマスター用のミラーホルダーです。
早速取り換えて付けてみると・・・
なんと、KTMのブレーキマスターに、NISSINラジアルマスター用のミラーホルダーがぴったり取り付けることが出来てしまいました。ボルトもKTM純正をそのまま流用出来ます。
なんとなくいけるんじゃないか、という気はしていましたが、こうして思惑通りになると気持ちいいです!
ミラーステーの立ち上がり角度はやや異なるものの、特に違和感はありません。ただ、このままだと右と左でミラーステーの角度が違ってしまうので、クラッチ側のミラーホルダーも同じパーツを買って付け替えることにしました。クラッチ側も問題なく交換出来ました。
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ちなみに、KTMノーマルのミラーホルダーには周り止めがあるので、レバーの角度がある程度固定されてしまうのですが、NISSIN用のミラーホルダーにはそれがないので、レバーの角度を自由に決められます。
というわけで、これで無事、右側のミラーホルダーも正ネジ対応になりました。
あとは落札した「1290 SUPER Duke」用のミラーを取り付けるだけ・・・なのですが、実はこの後、ミラーの取り付けにずいぶんと手こずってしまったのでした。
え? そんなの、ただミラーのネジをホルダーにねじ込むだけじゃないの???
そう思ってたのですが。
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というわけで、この話次回へ続きます。↓↓↓
コメント
あ、わかった、台座の角度が変わったから、ミラーが上を向いちゃって調整範囲を超えちゃった、じゃない?
あと全高にはミラーは含まれないですよ。
幅は通常はハンドル幅で、バーエンドキャップも含まれます。バーエンドミラーにすると、この部分が引っかかるかもね。
なるほど、調べてみると確かにミラーは車高に含まれないようですね。純正のバーエンドミラーならそのまま車検通りそうです。ありがとうございます。