電熱ウエアを着たいけれど・・・
この冬は比較的暖かい日が続いていましたが、年が明けてからはぐっと気温が下がり、寒い日が多くなってきました。
最近のウエアは高機能とはいえ、さすがに日中の気温が10℃を切るようになってくると、電熱ウエアを引っ張り出してきたくなります。
けれど、スポーツスターに乗り出してからはバッテリー上がりが怖いので、電熱ウエアはタンスの奥に仕舞ったままになっていました。
でも、せっかく持っている電熱ウエア。その快適さを知っているだけに、なんとかバッテリーを気にせず使えるようにならないものか、、、
バイクの発電量を増やせればいいんでしょうが、そう簡単には出来そうにありません。
ならば、他で喰う電気を抑えればいいんじぁね?
と言うことで、思いついたのが、ヘッドライトのLED化です。
バイクに最適なLEDヘッドライト
最近、ノーマルバイクでも採用されるようになってきたLEDヘッドライト。高価なイメージですが、かなりリーズナブルな製品も出回り始めました。
明るくて、色味が良くて(僕はハロゲンの光も好きですが。)、振動にも強く、なおかつ長寿命。
その上、ハロゲンに比べてかなりの省エネ。消費電力はハロゲンのおよそ二分の一から三分の一。しかもHIDのように起電時に高い電圧が必要になったりもしません。
まさにバイク用としては理想的な光源といえます。
一方で、問題点もいくつかあります。
① 高価
ハロゲンランプに比べれば、LEDはまだまだ高価です。ただし、最近は中国製の非常に安価な製品が出回っています。信頼性は「?」ですが、「まあ、この値段なら失敗してもいいか」と思えるくらい安い製品も多く、ネットで評判のいいものを選べば案外使えるのかもしれません。
② サイズ(バイクによっては収まらない事も・・・)
LEDの光はほとんど熱をもたないのですが、LED自体は結構な熱を発します。
しかもLEDは熱くなると照度が落ちたり、故障の原因になったりするらしく、何らかの方法で冷やしてやる必要があります。
そのため、大きなヒートシンク(放熱板)を持つものや、空冷ファンを持つものが多く、その分、ハロゲンランプよりは大きなものがほとんどです。
そのため、ハロゲン用のヘッドライトケースには収まりきらないこともあります。
さらに、LEDの発光を安定させるための装置が必要なものもあり、その設置場所も確保する必要があったりします。
③ 車検に通らない・・・こともある。
「車検対応」をうたっているものでも、車検に通らないケースもあるようです。
最近のLEDは性能がアップし、明るさそのものは充分なものが多いようですが、ヘッドライトの明るさや配光といったものは、発光部分だけで決まるものではなく、反射板やレンズとの組み合わせで決まるものなので、同じLEDバルブでも、A車につけると問題なくても、B車に着けると車検をパスしない、といった事が起こるのだそうです。
(光源そのものの明るさが「ルーメン」、反射光も含めた装着時の明るさを「カンデラ」と言います。)
ハーレーのLEDヘッドライトは・・・
ハーレーのスポーツスターには純正のヘッドライトユニットがあります。
これをつければ間違いありません。もちろん加工の必要などなく、カプラーをつなぐだけでOK。車検も問題ないはずです。
ただし、あまりにも高価!!。5万円以上のプライスタグがついています。
一方で、Amazonなどで探すと、どう見ても純正と同じにしか見えないLEDヘッドライトが山のように売られています。
純正と同等の性能なのか、見た目だけがそっくりなのかは分かりませんが、レビューをみると、それなりに使える、という意見が多いようです。
それに、なんといっても安い!
純正の10分の1くらいの価格です。これなら、もし3個買って2個だめでも、まだ純正の3分の1のコストで済むことになります。(笑)
ヘッドライトはいざという時に点灯しないと、本当に危険、というか、夜間だと走行不能になるので、少々高くても間違いない製品を買うべき・・・とは思うものの、これだけ価格差があると、純正を買うのはやっぱりちょっと二の足を踏んでしまいます。
ハロゲンランプと交換して使えるLEDバルブ
一方、汎用のLEDバルブはどうか。
前述のとおり、今は中国製の安価なヘッドライトバルブが沢山出回っています。
以前は1~2万円程度しましたが、最近は5千円以下、本当に安いものだと2千円くらいで売っていたりします。
安い製品がたくさん出てきたのはいいことですが、あまりにもたくさんありすぎて、一体どれを選べばよいのやら。
製品レビューを見ると、概ね高評価な商品が多いけれど、中には酷評するコメントもちらほら。やっぱり取り付けるバイクとの相性の良し悪しが結構あるようです。
けれど、Amazonなんかでレビューを見ると、レビューの数自体は多いのですが、肝心のどのバイク(車)に取り付けたのか、という情報を書き込んでいるレビューが案外少なく、いまひとつ参考になりません。
さて、どうしたものか・・・。
専用ヘッドライト or 汎用LEDバルブ?
ハーレー専用のプロジェクターLEDヘッドライトを選ぶか、それともノーマルライトにLEDバルブを取り付けるか。
専用LEDライトユニットをつけると、顔の印象がかなり変わります。
ノーマルのオーソドックスというか、ややレトロっぽいヘッドライトに対し、専用LEDライトは近未来的というか無機質というか、表情の読めないロボットのような印象(?)になります。
それはそれでクールだと思いますし、スポーティーなイメージのロードスターには特に似合うと思います。(以前参加したオーナーズクラブのミーティングでも、大勢のロードスター仲間が装着していましたが、かっこよかったです。)
ただ、ノーマルのちょっとレトロな感じも、それはそれで捨てがたい。
価格的にも(純正のヘッドライトユニットでなければ)両方大差はありません。
うーん。悩む・・・
ただ、ノーマルのライトケースにLEDバルブをつけたのであれば、いざとなれば簡単に元のハロゲンランプに戻せます。
専用LEDユニットでも簡単にノーマルに戻せると思いますが、トラぶった時に出先で元に戻すのは難しい。
その点、ハロゲンランプなら簡単に入手できます。急場をしのぐだけなら、バイク用でなくてもクルマ用のハロゲンランプを使う事も出来るでしょう。これならホームセンターでも手に入ります。
という事で、今回は汎用のLEDバルブを試してみる事にしました。
僕が選んだLEDバルブは・・・
ネットでいろいろと情報を集めまくった結果、今回選んだのがこの商品、
ワールドウォークのLEDヘッドライトバルブ 「VIVID RAY」です。
この製品を選んだ理由は・・・
1.安心の国内メーカー
おそらく、製造は国内ではないとは思いますが、国内にちゃんと販売店があって、サポートが期待できる、というのは安心材料です。
2.スポーツスターでの装着例がある。
このワールドウォークの代表の方はスポーツスターに乗られているらしく
「ヘッドライトが160φのハーレースポーツスターのヘッドライトハウジングの中にもギリギリ納まるサイズです。」と書かれています。
装着するヘッドライト(バイク)が変われば評価が大きく変わるLEDバルブだけに、実際スポーツスターに取り付けて使えている、という点は大いに安心材料となります。
3.たくさんの輸入品をテストした結果、商品化している
・・・と書いてある。それが本当なら、適当な中華製を選ぶより安心。
4.ファンなどの冷却に頼らず、LEDチップと基板の設計最適化で熱の問題を解決
・・・と書いてある(笑)。ファンレスでも問題ない設計ならそれに越した事はないでしょう。
5.なんとなくカッコイイ
収めると見えなくなるパーツなので関係ないんですけれど、なんとなく見た目がすっきりしていていい感じが(笑)。こういうのが意外と大事だったりします。(趣味のものですから。)
色は、明るさは?
明るさや色味はあまり気にしませんでした。僕の場合、LED化の目的はあくまで「省電力化」。
そもそも僕はめったに夜は走りませんし、田舎暮らしでもないので、やたら明るいライトは必要性を感じません。
第一、無駄に明るいヘッドライトは(ライトをOFFに出来ないバイクでは)周りの迷惑になりかねない、と思っています。
そういう意味では、ちゃんとカットラインが出るヘッドライトじゃないと困りますが、その辺は実際に装着してみないとわからない部分でしょう。
というわけで・・・
早速注文。数日で届きました。
早くつけてみたい、と思います。
(次項へ続く)