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ヒントその90.バッテリー充電器の選び方

ハーレーのバッテリーは上がりやすい?

先日もバッテリーが弱っていてエンジンを始動できなかった我がハーレー(XL1200CX ロードスター)。モバイルバッテリー(ジャンプスターター)でエンジンを始動して、事なきを得たものの、またいつバッテリーが上がってもおかしくありません。

オーナーズクラブ(ロードスターズ)の皆さんの間でも ”2週間程度乗らないだけでもバッテリーが上がる”、といった声があるようです。

やっぱりバッテリー充電器を購入して、定期的に充電してやらないとダメなのかもしれません。

・・・ということで、充電器を購入することにしたのですが、Amazonなどで調べてみると、実にたくさんの種類のバッテリー充電器が販売されています。(昔はほとんど選択肢なんてなかったと思うのですが・・・。)

果たしてどんな充電器がいいのでしょうか。



充電器の機能と選び方

最近のバッテリーチャージャーにはどんな機能があり、どんなところに注目して選べばいいのか。僕なりの見解を書いてみたいと思います。

1) 12V・6V切り替え対応

今のバイクはそのほとんどが12Vだと思いますが、一部の小排気量車や古いバイクでは6Vのバイクもあります。

2) 対応する電池の種類

バイク用のバッテリーには密閉型(制御弁式)と開放型があります。密閉型には密閉型対応の充電器を使う必要がありますが、現在のバイクのバッテリーは殆どが密閉型なので、充電器もそのほとんどは密閉型に対応していると思います。

それより、最近増えてきているリチウムバッテリーはそれ専用の充電器が必要なので、リチウムバッテリーを使っている人、あるいはこれからリチウムバッテリーに乗せ換えようと考えている人は対応かどうか確認する必要があります。

SHORAI LFX バッテリー LFX21A6-BS12

3) 急速充電対応

万一バッテリーが上がったとき、大急ぎで充電する必要がある人は急速充電対応の充電器を買う必要があります。けれど、急速充電出来る充電器は大抵高価ですし、バッテリーを痛めるので、出来ればあまりやりたくはありません。まあ、機能としてはあるに越したことはないのですが・・・・

4) メンテナンス充電対応

メンテナンス充電って何だ?と思うのですが、調べてみると、主に次の3つの充電方式のことを指しているようです。

①フロート充電

バッテリーを充電して満充電になったあと、自動で充電をオン・オフし、常に満充電を保つのがフロート充電です。バイクに充電器をつなぎっぱなしにしておけば、最小限の電力消費で満充電状態を保ってくれます。

②トリクル充電

フロート充電と同じく、満充電を保ってくれる機能ですが、オン・オフを繰り返すのではなく、バッテリーが自己放電で減る分だけの微弱な電力を流し続けて充電するのがトリクル充電です。

③パルス充電

これは①②とは違い「サルフェーション」によるバッテリーの劣化状態を解消する充電方法です。
サルフェーションとは、鉛電池の電極の表面に硫酸鉛が結晶化して付着する現象のこと。極板の表面積が小さくなるので、電池の性能が著しく低下します。

連続して瞬間的に大きな電流を流す「パルス充電」で、結晶化した硫酸塩を溶かし、バッテリーの性能を回復させます。

5) 車両ケーブル対応

バイクによってはバッテリーが奥まったところにあって、充電器のケーブルを接続するのが大変な場合があります。そこであらかじめ専用のケーブルをバッテリーに接続しておき、車体の外に出しておくことで、簡単につなげられるようにした充電器があります。

ケーブルの接続には「SAEコネクター」が使われている製品が多く、2017年式以降のスポーツスターにはこのSAEコネクターのついた充電ケーブルがあらかじめ装備されているので、簡単に充電器をつなげることができます。

KESOTO SAEハーネス 延長ケーブル O型端子コネクター バッテリー充電器用  2個 

17年式以降のスポーツスターにはSAEコネクターが標準装置されています。

6) 防水・防塵

充電器をバッテリーにつなぐ場合、コンセントが必要なことから、普通は屋内での作業になると思いますが、場合によってはケーブルを屋外に引いて充電する場合もあると思います。

雨の中充電する人はいないとは思いますが、急な雨に降られる事もあるかもしれないので、(防水性は)まあ無いよりはあったほうがいいかな、とは思います。

7) 安全性

逆接続(+-)保護、ショート保護機能があるものが安心です。

また、輸入商品は最低限、PSE(電気用品安全法)対応マークがついているかどうか、というぐらいはチェックしたいところ。

僕が選んだ充電器は・・・

ハーレー用のバッテリー充電器として大人気なのがこれ、「バッテリーテンダー」。

ハーレー純正品のOEMで値段は純正の半額以下。SEAコネクターで簡単にバッテリにつなげられ、トリクル充電で接続しっぱなしにしてけば常にフル充電となります。

Battery Tender(バッテリーテンダー) 800 防水 12V 充電器 Deltran 022-0150-DL-JP と 延長ケーブル 381cm 081-0148-12 のセット 日本語説明書付 正規品

最初はこれを買おうかな、と思ったのですが、ハーレー純正よりは安いとはいえ、それでもやや高価。しかも僕の場合、屋外駐車なのでつなぎっぱなしでは使えず、トリクル充電があっても宝の持ち腐れです。

電圧は12V対応でOK。バッテリーはいずれリチウムバッテリーに替えたいと思っているので、本当ならリチウム対応の充電器が欲しいところですが、さすがに高価なので、今回は見送りました。

トリクル充電もフロー充電も不要。充電の時はバッテリーを車体から外さないといけないので、車両ケーブルも不要です。サルフェーションを除去できる「パルス充電機能」は出来れば欲しいところなのですが・・・

ということで、今回選んだのが、コストパフォーマンス抜群のコレ。

スーパーナット 全自動12Vバイクバッテリー充電器■【車両ケーブル付属】【トリクル充電器機能付】 BC-GM12-V

”不要”といいながら「トリクル充電」も「車体コード」もついていますが、価格はなんと¥2980。びっくりするくらいのコスパです。

Amazonでも900件を超える評価で☆は平均4.6とかなりの高評価がついています。

逆接続(+-)保護、ショート保護機能もついていますし、中国製ですが、日本の会社が販売していて、PSEマークもちゃんとついています。

こちらもおすすめ

ちなみに、もう一つ、どっちにしようかと悩んだのがこちら。

この価格でサルフェーション除去機能付き。6Vバッテリーにも対応します。

今回こちらじゃなく、「スーパーナット」の方を選んだのは、メルカリで新品が格安で出品されているのをたまたま見つけたから。もしそれを見つけていなかったら、こっちを買っていたかもしれません。

充電器が届きました

早速注文。スーパーナット 「BC-GM12-V」が届きました。

届いた箱があまりに小さいのでびっくり!

トリクル充電ほか、充実の保護機能。

あらゆる鉛電池に対応。防塵防水性能は IP65

これが中身。クリップは金属がむき出しで、やや貧相かな。

バッテリーを車体から降ろして単体で充電するなら金属剥き出しのクリップで十分ですが、車体に搭載したままで充電する場合、不意にフレームなどに接触すると危険なので、出来ればこのような金属部分の覆われたクリップの方が安全性が高い気がします。

途中、SAE端子でつなげられるようになっています。バッテリーにあらかじめ車体ケーブルを接続しておけば、いちいちバッテリーをつなげなくても、この線(&端子)を充電器に接続してやればOK。

非常に小さい充電機本体。接続すると赤と緑が点灯。やがて充電を開始すると赤と濃い緑のランプがついて充電中であることを知らせます。

文庫本と並べるとこんな感じ・・・。

PSEマークも適用済み

三つのLEDで充電状態を表示。充電中は赤と黄色が点灯。緑も点灯すると略充電(=満タンではないが、使うには支障のない状態)。やがて緑が点滅し始めると満充電完了、トリクル充電中となります。

コンセントにつなぐ前にバッテリーに接続します。つける時はプラスから、外すときはマイナスから。赤はプラス、黒はマイナスに。正しく接続すれば、この時点で赤と緑のランプが点灯。

ハーレーのバッテリーは密閉型。とはいえ、充電の際は微量のガスが発生する可能性があります。よって充電は風通しの良い場所で。僕は雨のかからないベランダで充電します。

バッテリーに充電器をつないでから、コンセントに電源プラグを刺し、充電開始。ところが5分も経たないうちにランプが三つとも点灯。これは「略充電完了」のサイン。満充電ではないが、バッテリーとして使えるレベルに充電されている、という状態です。意外とバッテリーは減ってなかったようです。

このまま充電を続け、その間外出。帰宅したら緑が点滅してました。満充電完了でトリクル充電に移行した状態です。(既に日没後だったので写真は撮れず。)

という事で無事充電完了しました。

無事セル一発始動!!

翌日、バッテリーを取り付けエンジン始動。

キュル、バババババン!

セル一発です!気持ちいい!!

まあ、ちょっと面倒ですが、ハーレー(スポーツスター)の場合、冬の間は月一回程度充電してやるのがいいようですね。



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コメント

  1. BIKER より:

    私はオプティメート派~