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KTM 890DUKEのブレーキパッド交換(その2)

約17000kmとなった僕のKTM 890DUKE。消耗品であるブレーキパッドを交換したのですが、その時に誤ってブレーキフルードを溢れさせてしまいました

そのままでは走れませんので、ブレーキフルードを買って継ぎ足します。

KTM純正のブレーキフルードを探す

KTMの純正の油脂類は、スイスのモトレックス製です。

ブレーキフルードもやはりモトレックス製。調べてみたところ、下記が純正指定のようです。なんとDOT5.1です。

デイトナ(Daytona) モトレックス(Motorex) バイク用 ブレーキフルード KTM純正推奨品 DOT-5.1 250ml 97828

このDOTというのはアメリカの交通省(Department of Transportation)の略で、このDOTが定めているブレーキフルードの規格のことです。DOT3/DOT4/DOT5.1/DOT5があり、このうちDOT3/DOT4/DOT5.1は主成分がグリコール。DOT5だけはシリコンが主成分です。
ややこしいのは「DOT5」と「DOT5.1」全くは別物ということ。よく「DOT4とDOT5は絶対混ぜてはいけない」と言われるのはこのグリコールとシリコンが主成分のフルードを混ぜてはいけない、という意味で、DOT4とDOT5.1は混ざっても問題ありません。

「へえー、DOT5.1なんだ。マジかぁ~」

なにしろDOT5.1のブレーキフルードはDOT4に比べてかなり高価なのです。

たとえば、同じモチュールのブレーキフルードで比べると

\2,340 vs \1,851となります。

ちなみに、日本のメーカー純正のブレーキフルードだとDOT4が多く、値段も安いです。バイクの補充用なら100mmもあれば事足りるので、500円位で済みます。

DOT4とDOT5.1との違いは沸点の高さ。DOT5.1の方が沸点が高いので、サーキット走行のようなハードな使用でもペーパーロックし難いのが利点です。街乗りだと関係なさそうですが、もう一つ、DOT5.1は低温時の粘度が低い(やわらかい)という特徴があって、これがABSの作動性に必要らしく、最近DOT5.1の採用が増えているらしいです。

近くのバイク用品店に買いに行くも

ブレーキフルード不足のままでは乗れないので、急いで近くのバイク用品店へ買いに行きました。

ところが、置いてあったのはいずれもDOT4ばかりで、DOT5.1のものは見つかりません。

(唯一、ブレンボキャリパーを展示しているショーケースの中にはDOT5.1が置いてありましたが、目玉が飛び出るほど高かったのです。)

どうしようか。別にDOT4でもいいかなあとも思ったのですが、やっぱりなんかスッキリしません。

仕方なくネットで買うことにしました。

ところがいくつかのサイトを見てみたものの、どこも「メーカー在庫問い合わせ」となっています。本当はすぐにでも欲しいんだけどなあ~

いったいいつ届くのか、ちょっと心配でした。

ブレーキフルードを補充する

結局1週間でブレーキフルードが届きました。

早速補充します。

本当はブレーキパッドを交換したときは、ブレーキフルードも交換した方がいいらしいのですが、昨年交換してもらってまだ半年しか経っていないので、継ぎ足すことにしました。

フルードタンクの周りに水を含ませたペーパータオルを巻いてから、タンクキャップを外します。

タンクキャップのネジを外すのですが、PBのプラスドライバーが吸い付くようにネジにフィットします。日本のネジにはJIS規格の日本のドライバーが一番いい、みたいな話を聞いたことがありますが、ヨーロッパのバイクのネジには、ヨーロッパ(スイス)のドライバーが合うのでしょうか。とにかく気持ちいいです。

フルードを補充してキャップを締めます。パッドが新品なので、フルードはほぼMAXまで入れました。(ブレーキフルードは減りませんが、パッドが薄くなるにつれて液面は下がっていきます)

これでようやくブレーキパッドの交換が完了しました。

パッドの慣らし運転をする

パッド交換が終わったので、早速走ります。

ただし、ブレーキパッドを交換したら、アタリが出るまでは慣らし運転が必要です。

特にブレーキディスクはそのままでパッドだけを換えた場合、パッドとディスクの面が出る前に急なブレーキをかけると、パッドの一部だけがディスクに触れて熱が入ってしまうので、良くないんだそうです。

なので、パッド交換後は急なブレーキングを避け、丁寧に、そして徐々に強くブレーキを掛けてならしていきます。

レーサーはアタリが出たあと、今度は高速から急ブレーキを掛け、パッド全体に熱をいれてから、一度完全に冷ます、ということをやるんだそうです。これで摩材が落ち着くんだとか。(公道を走る普通のバイクでは、そこまでの必要はないそうです。)

走り始めてしばらくは特に丁寧なブレーキングを心がけます。とはいえ、街中ですから、そう飛ばせるハズもなく、結局普通に走って普通にブレーキをかけているだけなのですが。

最初走り始めた時は、なんかちょっと手ごたえが無くて、やや効きが甘いかなあ、という感じだったのですが、徐々に手応えが感じられるようになってきました。

ノーマルは、なんというか、金属と金属が触れ合うかのような感触だったのですが(メタルパッドとステンレスディスクなので当然といえば当然なのですが)、あたりが出始めると、表現がいいかどうかわかりませんが、硬質のゴムでディスクを挟んでいるような感触になりました。

音で表すと「グゥーーーーーーーーー」という感じです。(余計伝わらんかな。w)

メタリカは割と握り始めからギュッと効き始める感じだった気がするのですが(使ってたのはずいぶん昔の話なので、あいまいですが)、ZCOOは握った分だけ効く感じです(比較条件が違い過ぎるのであんまりあてにならないですが。)。

おお、これはいい。

良いブレーキはブレーキングさえ楽しく感じるものですが、まさにそんな感じ。

普段は目の前の信号が赤になると「チッ!」と思うものですが、この日は「赤になんないかなあ~」と思いながら走ってました。(笑)

お山を走ってみました

ブレーキの良さをもっと感じたいと思い、ちょっとだけ山道を走りに行ってきました。

やはりブレーキを掛けるたびに感触の良さが伝わります。

以前はごく軽くブレーキをかけると、なんとなく「シャラシャラ」という感じだったのですが、ZCOOだと「クーーーー」という感じになります。

さらに、カーブを曲がる時に、直線部分で強く掛けていたブレーキを抜く瞬間があると思うのですが、その抜け方が唐突ではなく、”スッ” と抜ける感じがして気持ちよく曲がれます。

おお、これは楽しい~

(なんだか分かったように書いてますが、僕はかなり下手くそなライダーなので、そんな高度な世界の話ではありません。山道走ったらいつもより楽しかった、という話です。)

まあブレンボはもっといいんでしょうけれど、それに近づいたというか、僕にはこれで十分だなあ、と思えるブレーキになりました。(多分プラシーボ効果を含む。いいんです。自分が楽しければそれで。w)

また今シーズンも沢山走りたいと思います。

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