大排気量空冷エンジンの発熱はとんでもない!
インプレッションでも書きましたが、空冷エンジンのスポーツスターはとんでもなく熱いです。1200CCもあるエンジンですから、まあ当然といえば当然なのですが。
走ってさえいればそれほどでもありませんが、渋滞にハマると耐えられないほど熱いです。ハーレーを買ったとき、ディーラーの方が「ハーレーのオーバーヒートは問題になりません。バイクが止まる前に、人間の方が耐えられなくなるから。(笑)」と言っていましたし、僕の先輩のハーレー乗りは、「夏は(ハーレーに)乗らない」と公言しているほどです。
その先輩曰く「ハーレーは排ガス対策でガソリンを絞っているから熱くなるんだ。インジェクションチューンで燃調(=燃料調整)してもらえば、ずっとマシになるぞ。」と言っていたので、インジェクションチューンについて気にはなっていたのですが、調べてみるとあまりにも高額(サブコンなどのハード込で10万~15万円位)だったので「これは手が届かないなあ~」と諦めていました。
仮にインジェクションチューンをやってもらったとしても、将来マフラーを換えたり、エアクリーナーを効率の良いものに替えたりすると、またチューンし直してもらう事になります。それを考えれば当面は見送るしかないかなあ、と思っていました。(まあ、当面マフラーを換える予定はありませんが・・・)
V&H(バンスアンドハインズ)のFP3(フューエルパック3)
そんな中、気になっていたのがV&H(バンスアンドハインズ)のFP3(フューエルパック3)です。
このFP3はバイクの燃調をつかさどるECMに接続し、あらかじめV&Hが製作したインジェクションマップをノーマルのECMに上書きする、というもの。FP3とスマホをBluetouthでつなぎ、スマホソフトで選択した燃調マップをECMに書き込みます。
将来マフラーやエアクリーナーを交換した場合も、仕様の近いマフラー用のデータをダウンロードして入れれば、そこそこ使える、というのが大きな売りになっています。
もちろん、簡易的なインジェクションチューンですから、ちゃんとショップでシャーシダイナモなどでセッティングしてもらうのに比べると、いろいろと劣るのでしょうが、ネットで評判を調べてみても「意外と使える」という評価が多いようです。
薄い燃調はエンジンを痛める!?
乗っている人間が暑いのはまあ我慢するとしても、大排気量の空冷エンジンが本来より薄い燃調で盛大に熱を発している、という状況は、決してエンジンにいい影響を与えないであろうことは想像に難くありません。ましてや日本の夏、日本の道路事情です。渋滞にハマる事を考えれば、少しでもエンジンを保護する事を考えたい。
決して安い買い物ではないので悩んでいたのですが、ボーナスも出た事だし、ちょうどパインバレーさんがV&H製品のセールを始めたので、この機を逃す手はない!と背中を押されて購入する事にしました。
横浜のPineValleyさん訪問
日曜日、横浜のパインバレーさんを初めて訪ねてみました。
ショッピングモールの一階という、おおよそバイクショップの立地場所とは思えないところにお店はあります。店長の秋山さんが応対してくれ、いろいろな疑問・質問に丁寧に答えていただきました。万一の際のサポートも期待できそうなので、その場でFP3を購入しました。
→パインバレーさんは2018年7月に移転し、横浜市金沢区幸浦1丁目に店舗を構えられています。横浜ベイサイドマリーナやナップス幸浦店の近くです。
#XL1200CXへの対応について一応尋ねてみたところ「ロードスターは途中でECMが変わっていて、新しいモデルだとまだV&H側の対応が追い付いていません。そのためアイドリングの調整が出来ない場合がある」(2017年7月現在の情報)のだそうです。僕のロードスターは2017年モデルとはいえ、購入は2016年秋なので、「たぶん大丈夫でしょう」と言われましたが、どのみちアイドリングを落とすつもりはないので、僕的には問題ありません。
#アイドリング下げるのって怖くないですか? なんだかエンジンに悪そうですし、突然のエンストが怖いです。
購入したFP3には、日本語の取付説明書(本体同梱の英語の説明書を和訳したもの)と、取扱説明の動画URLが記載された紙が付いていました。動画は取付方法とセッティング方法の2本で、結構ボリュームがあります。
ノーマル車両でもFP3は効果があるのか?
今週末から一気に気温が上がり夏モード。朝早く走る分にはロードスターも絶好調!ですが、昼近くになって気温も30℃を超えだすと、結構パワーがなくなる気がします。
早くFP3を実装して、フルノーマル車両でどの位変化するかを試してみたいと思います。楽しみ!です。