当サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています

ヒントその98.ハーレーからUSB電源をとる方法(その1)

スポーツスターのバッテリーからUSB電源をとる

以前、バイクの車体からUSB電源をとるときの注意点について書きました。

安易にバッテリー端子にケーブルを共締めして電源をとったり、エレクトロタップなどで配線を分岐して電源をとるのはオススメしないですよ、と書きました。

振動の多いバイクでは、接触不良を起こす可能性もあり、最悪の場合、緩んだ端子がスパークを起こして火災に繋がる可能性もあるからです。

なので僕の場合、以前のバイク(Bandit1200)の時は、ちゃんとバイク屋さんに頼んで配線を引いてもらっていました。

以前のバイク

バイク屋さんはアクセサリー用のケーブル(たしか、キャブヒーター用の電源で、国内仕様車では使われていない線)にUSBチャージャーの配線をはんだ付けして接続してくれていました。

しかし、正直言うと、ロードスター(XL1200CX)に乗り換えてからは、市販のUSBチャージャーをバッテリー端子につないで使っていました(使わない時は配線を外している)。配線を加工してしまうと、メーカーの保証対象外になってしまうから・・・というのは言い訳で、

「まあ、そのうちちゃんとやり直そう」

と思っていたものの、ずるずるとそのままになっていました。

でも「このままじゃいかん!」ということで一念発起、あらためて配線し直すことにしました。

ハーネスを加工せず、アクセサリー電源をとる方法は・・・

あらためてUSB電源をとるにあたって留意したのは

①アクセサリーラインから電源をひく

②出来るだけハーネスは加工しない。

③確実な結線方法でつなぐ

という3点です。

①アクセサリーラインから電源をひく

キーON、またはACCの時にだけ電気が流れるラインから電気をとれば、乗っていない時に電気が流れてバッテリーを上げてしまう、という心配がありません。

②出来るだけハーネスは加工しない。

ハーネス加工はちゃんとした処理をしないと、アクセサリーの電源が取れないばかりか、もともと必要な部分に電気が届かず、バイク本体にトラブルを起こす可能性があります。

さらに、トラブル発生時に”改造”とみなされると、メーカー保証の対象外となる事もあります。

③確実な結線方法でつなぐ

エレクトロタップを使ったり、電線を適当によじってつなげたりしていると、振動などで接触不良を起こす可能性もあります。

ではどうやって電源をとるか。

以前も紹介した、ブレーキスイッチから電源をとるキットなんかがいいと思うのですが、残念ながらハーレには使えません。↓↓↓

デイトナ バイク用 USB電源 防水 5V/2.4A ブレーキスイッチ接続 メインキー連動 USB-A 1ポート 99502

いろいろ調べた結果、ハーレーのコンピューター診断用コネクターから電源をとるキットがありました。カプラーをつなぐだけで、常時電源でもアクセサリー電源でもとれる優れものです。

ハーレーの純正パーツで、品番は「72673-11」です。

因みにこちら↓はサードパーティー製の商品です。

ナムズ NAMZ コネクターケーブル CAN-BUS 11年以降 2120-0676 NHD-72674-11

今回はこれを使ってみる事にしましょう。

さっそく購入。

電源をとりだすコネクターはよくあるギボシ端子ではなく、そのままケーブルを挿しこんでかしめる圧着端子のようです。最初判らず、このページの読者の方に教えていただきました。多謝!!

診断カプラに繋いで、電源ラインを分岐。メスのカプラが付いているので、そのまま診断用のコンピューターをつなぐことも出来ます。

スマホで燃料調整が出来る人気の「FP3」もそのまま繋げますね。

サイドカバーを開けると、バッテリーの下に診断用のコネクターが見えます。(写真はコネクターを覆うゴム栓を外した様子)

コネクターをカチッとつなぎます。

診断ケーブルコネクター

何ら説明書きがなかったので、接続した状態でそれぞれのケーブル端子を計測してみます。結果、赤/青の線が常時電源。赤/黄の線がアクセサリー。黒はマイナス線でした。

コネクターのピンも測ってみます。

写真の左下が常時ON。真ん中がACCでした。(コネクターの爪を左側にしています。)

結果、赤/黄のラインがACC電源につながっている事が判りました(赤/青は常時ON。黒はマイナス)。

したがって、USB電源は+を赤/黄の線につなぎます。(マイナスは黒の線でも、ボディーアースでもOK。)

USBポートはキジマ製をチョイス

以前、USBポートはこのタイプを使っていました。

USBポート

武骨なデザインが好きなのですが、未使用時でも待機電流が大きい(バッテリー上がりを招きやすい)という指摘が(ディーラーのメカ氏から)あったので、今回は違うものを探します。

前のバイクではデイトナ製を使っていましたが、今回は違うものを探すことに。

  • なるべくシンプルで目立たないモノ
  • 防水性のあるもの。
  • 出力は2A以上あるもの。(経験上1A程度だとスマホの電力消費に充電が追いつかないです。)
  • バッテリーの電圧低下に対する保護機能があるもの
  • 待機電流の小さいもの(未使用時の電力消費が少ないもの)

最初はキジマ製のこれ↓がいいかなあ、と思っていました。シングルポート3 ミラーマウントステータイプです。

キジマ(KIJIMA) USBチャージャー シングルポート3 ガンメタ 304-6239

アルミ製で質感が高いですし、デザインもシンプル。端末接続の有無を検知し、未接続時にはほとんど電力を消費しない安心設計。さらにハーレーの場合、ミラーのねじと共締めで固定できるようになっています。

ただし、僕のロードスター(XL1200CX)はハンドル(883Rの純正バーに交換済み)を低くセットしているのでタンクとのクリアランスが小さく、ハンドル周りにUSBチャージャーをつけるスペースが無く、仮に取り付けてもUSBケーブルが挿せなくなりそうなのであきらめました。

XL1200CXハンドルクリアランス

ハンドルを切るとタンクとの隙間がこれくらいしかなく、ハンドルにUSBポートをつけるとUSBケーブルを挿せなくなりそうです。

他にもっといいのが無いかなあ、と思って探した結果、よさそうなのが見つかりました。

それがコレ↓ キジマ製の「SINGLE PORT KIT with INDICATOR」です。

キジマ (KIJIMA) USBポートキット シングル インジケーター付 304-6247

  • 本体寸法はわずか44×20×13mm
  • 防水・防塵規格IP55相当(キャップ装着時。使用時は防水ではありません。)
  • 出力電力はDC5V±0.25V/2.1A
  • インジゲーターランプ付きで正常時は青、電圧低下時は赤く点滅する

え?ほんまにこんな小さな本体だけで大丈夫なん??(←なぜか関西弁)と心配になるような小ささです。

ちょっと不安なのはキジマ製の他のUSBチャージャーでは謳われている「ショート回路保護機能」と「スマートチャージ機能」がなさそうなことです。まあ、今回はちゃんとACC電源につなぐので、スマートチャージ機能は無くても問題ないでしょう。

という事で、これに決定。こちらも入手しました。

キジマUSBチャージャー

キジマのUSBチャージャー。接続はギボシ端子になっています。電源の分岐用にエレクトロタップ付き。タイラップと両面テープで本体を固定するようです。

キジマUSBチャージャー

10円玉と比べると、その小ささがよくわかりますよね。

ではこれを取り付けていきたいと思います。その②に続きます。

バイクのバッテリーから電源をとるのは、ちゃんとした施工をしないと、機器の破損やバイクの不調、最悪の場合は発火の恐れがあります(実際結構多いらしいです。)。本ページを参考に自ら施工する場合は、自己責任にてお願いします。出来るだけ、知識と技術を持ったバイク屋さんに施工を依頼する事をお勧めします

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする