先日、バイクで事故を起こしてしまいました。
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追突事故です。
気付いたときには目の前にバイクが停まっていて、あっ、と思った時には追突していました。
信号も、交差する道もない、山の中の一本道。タイトなコーナーを抜けた後の直線でした。
追突されたライダーさんによると急に前の車が停車したらしく、急ブレーキを掛け、ギリギリなんとか停車したと思ったところへ僕が突っ込んだそうです。
なぜ前の車が急停止したのかは判りません。
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追突の際、急所を打ったらしく、下腹部全体に鈍い痛みがありました。ですが、痛みよりも事故を起こしてしまったというショックの方が大きく、立ち上がれずにいました。
被害者のライダーさんはとても優しい方で、立てないまま必死に詫びる僕に、体は大丈夫かと気遣ってくれました。ツーリングへ行く途中だったのでしょう。申し訳ない思いでいっぱいでした。
ふと気づくと消防隊員の方が立っていて「今救急車を呼びましたから」と言われました。(たまたま通りかかったそうです。)
救急車と聞いて思わず「いえ、大丈夫ですから」と言いましたが「いや、ちゃんと病院で診てもらった方がいいですよ」と言われました。多分顔面蒼白だったのでしょう。素直に従う事にしました。
ほどなく救急車と警察が到着しました。救急車の中で体温と血圧、脈拍を測られ、コロナの予防接種を受けているかと聞かれました。そう、コロナ禍です。こんな形で医療従事者の方々の手を煩わすなんて。最低です。
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15分ほどで病院に到着。
外傷は見られないものの、念のためにと採血され、レントゲン撮影、さらにはCT検査も受けました。
結果、幸いなことに特に問題は見られないとのこと。
「バイクの衝突事故だと内蔵の損傷が一番怖いんですけどね。一応レントゲンとCTも見ましたけど大丈夫そうですね。」と医師に言われました。
その日は最高気温30℃を超えるような日でしたが、フルフェイスに胸部&脊椎プロテクター、革パンツというフル装備だったのが幸いしたのでしょうか。下腹部の痛みは残るものの、他はほぼ無傷でした。
診察後、警察の方から被害者の方の名前と連絡先を伺い、すぐに被害者の方へ電話しました。幸い怪我は無いとおっしゃってましたが、後日痛みが出て通院されたようです。
大切な愛車を壊してしまった上に、痛い思い、怖い思いをさせてしまいました。きっと内心怒り心頭だったかと思いますが、この時もまず最初に僕の症状を気遣う言葉を頂きました。
本当に良い方で、それだけに申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
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病院を出たあと電車とバスを乗り継ぎ何とか家まで帰り着きました。
朝、家を出てから長い長い時間が過ぎたように感じましたが、家に着いたらまだ昼過ぎでした。
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なぜ事故をおこしてしまったのか。
どうして車が急停車していたのかは判りません。ですが、事故の直接の原因は僕の前方不注意と車間距離不足に他なりません。過失割合は「100:0」です。
正直、バイクで事故を起こしたのはこれが初めてではありませんが、自分の過失による事故は初めてでした。
なぜ前方の異変に気付けなかったんだろうか。きっと油断や慢心があったはずです。
そして、我が愛車はどうなってしまうのだろうか。
事故直後、早々に救急車に乗ったので、バイクの様子はあまり見ていませんでした。
果たして修理できるんだろうか。
悔やんでも悔やみきれない思いでした。
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その日の夜。布団に入っても全く寝付けませんでした。やはり体の節々が痛みました。
そして思いました。ひょっとしたら、今日 死んでたかもしれないんだな、と。
幸いなことに大した速度は出ていなかった(おそらく30km前後)ため、大きなケガには至りませんでした。十分な装備のおかげもありました。
でもどんなに低速でも、どんなに装備を固めていても、事故れば死ぬときは死にます。
ちょっと何かが違っていたら、俺は今日死んでたんじゃないのか。
いや、それどころか、一歩間違えれば人を殺していたかもしれません。
そう思うと急にドッと汗が噴き出してきました。その夜は一睡もできませんでした。
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事故直後は相手の体を心配しつつも、
「これ、修理代いくらかかるんだろう?」
などという考えが頭をよぎっていました。
でも今は「果たしておれはバイクに乗り続けてもいいのだろうか?」という自問自答が続いています。
大事な家族もいます。まだ居なくなるわけにはいきません。
今回の事故を猛省しつつ、今はまだ結論が出せずにいます。
コメント
Yoshidaさん 事故後の大変なときに、呑気なコメントに返信頂いて恐縮してます。
ともかくYoshidaさんも相手の方もお身体に大事がなくてで良かったです。
いろいろな思いが浮かんで来ると思いますが、きっと時間が洗い流してくれることと思います。今は心身共に休めてください。
辰蔵さん
お気遣いいただきありがとうございます。まあ自らまいた種なので、じっくり反省し、ゆっくり考えるつもりです。
このブログは続けられる限りは続けていきますので、今後もお付き合いいただければ幸いです。