平日ツーだから、休日は行列必至の大人気店へ行こう!
先週末は休日出勤だったので、平日に代休をいただきました。
天気も良さそうなので、もちろんツーリングに出かけます。
どこへ行こうか。
いろいろ考えましたが、せっかく平日にツーリング。なので、休日は行列必至の人気店に行って美味しいものを食べようと思います。
「ほうとう味くらべ大会三連覇」の人気店
実は前から気になっているお店がありました。
富士五湖の山中湖から河口湖へ向かう道沿いに
「ほうとう味くらべ大会三連覇」
「殿堂入り」
という看板を掲げた店があるんです。
ほうとう好きな僕としては、とっても気になっていたのですが、当然のごとく大人気で、休日はかなりの待ち時間らしい・・・
となれば、これはもう平日ツーリングで行くしかありません。
というわけで、月曜日にいそいそとバイクで出かけました。
道志みちを通って山中湖・・・の前に寄り道
天気予報によると、この日の最高気温は19℃。この時期としてはかなり温かい日なのですが、さすがに朝は冷え込みます。
なので早朝には出られず。9時ごろになってようやく家を出ました。(これが失敗。後々大変な目に・・・)
高速は使わず、いつものように道志みちを走ります。
途中「道の駅どうし」に立ち寄り、その後は道志みちを山中湖方面へ。
寄り道せず目的地のほうとうの店へ向かうつもりだったのですが、走っていると、晴天をバックにとてもきれいな富士山が。年にそう何回も見られないであろう雄大な姿が見られました。
これだけきれいに見えるなら、ちょっと寄り道していこうか、と急遽方向転換。富士山見物の定番スポットである「山中湖パノラマ台」へ向かいます。
うーん、実に壮大な景色です。(寒いけど。w)
ほうとうの名店「小作」をスルー
パノラマ台で富士山を堪能した後、ふたたび山中湖へもどり、湖畔沿いを走ります。
山中湖の南側の道沿いにあるのが、ほうとうの名店「小作(こさく)」。むかしバイク仲間に教えてもらってから、これまでに何度も訪れた店で、僕の中では ”ほうとうNo.1” の店です。
前を通ると平日だというのに相変わらず大勢の人が順番待ちしていました。
でも今日の目的地はこの店ではありません。後ろ髪を引かれつつスルーします。
山中湖から国道413号を走って河口湖方面へ向かいます。
いつものこととはいえ「道の駅富士吉田」から「富士浅間神社」を抜けるまでの道は大渋滞。平日でもこんなに混むんだなあ、と驚きました。
ほうとう殿堂入りの店は平日というのに待ち時間80分!
ようやく渋滞を抜け、富士急ハイランドを通り過ぎて河口湖方面へ。
やがて「ほうとう味くらべ大会三連覇」の看板が見えてきました。
ほうとう殿堂入りの店「歩成(ふなり)」です。
店の周りには3つもの広い駐車場があり、車を停めるのは苦労しません(砂利なのでバイクはちょっとつらいです)が、店内にも外にも大勢のお客さんが順番を待ちしていました。
とにかく急いで店内に入ると、タッチパネルで受付をします。
そして、出てきた番号札に書かれたQRコードをスマホにかざすと、LINE登録の画面につながり、登録すると「あと何番」「あと何組待ち」という情報が店舗の外でもLINEに届きます。
これは便利。
ところが、届いたLINEを見ると、なんと80分待ち!
平日の13時過ぎという、普通なら空いているであろう時間帯にもかかわらず、この賑わいです。これがもし休日の昼時ならいったい何時間待ちなんだろうか・・・いや、ビックリです。
一瞬怯みましたが、せっかくここまで来たからには食べないで帰るという選択はありません。
天気もいいので、外をプラプラと散歩しながら順番が来るのを待ちました。
結局、予定よりは早く、それでも約60分ほど待ってようやく僕の順番が回ってきました。
絶品!さすが三連覇のほうとうはおいしい!
奥の座敷に通され、まずはオーダーします。
メニューを見ると「豚肉入り」「鶏肉入り」といったほうとうとしては比較的オーソドックスなメニューのほかに、「豚肉+アワビの煮貝入り」「鶏肉+アワビの煮貝入り」というスペシャルな料理も並んでいました。
実はここのほうとう、「黄金ほうとう」というらしいのですが、ベーシックな「豚肉入り」「鶏肉入り」のほうとうにも、あわびの肝のペーストがはいっているらしいです。でも、そのわりに価格は(ほうとうとしては)一般的な値段です。
今回は、もっともオーソドックスな「豚肉入り」をオーダーしました。
***
待つこと約10分。いよいよ「味くらべ大会で三連覇」したほうとうが運ばれてきました。
先ずは見た目。スープは味噌がちょっと泡立っていてクリーミーな感じがします。
いただくとこれが絶品。かぼちゃが溶け込んでいるので少し甘めの味噌なのですが、すごくダシの味が効いていて奥深い味がします。
さらに、何かコゲのような、ちょっと香ばしいというか、苦みというか、そいういう風味はわずかに感じられて、甘い味噌をすっきりといただけます。”鉄鍋で煮込んでるから、ちょっと味噌がコゲてこんな風味がつくのかな” と思っていたのですが、先に書いた通り、あわびの肝のペーストが加えられている(後でホームページを読んで知りました)そうなので、その風味だったのかもしれません。
麺はほうとうらしい太めのちぢれ麺ですが、コシがあって、でも硬すぎず、ツルっとした歯触りでとてもこのスープにあってます。
具もそれぞれ美味しく、特に豚肉はやわらかく、脂の甘みが感じられてとてもこのほうとうに合います。
いやあ、これは美味しい。さすがに大会で三連覇するだけのことはあります。
先に紹介した「小作」のほうとうも素晴らしいですが、こっちのほうが、より複雑で深い味がします。
小作のほうとうが(良い意味で)典型的な田舎料理、郷土料理だとすると、この歩成のほうとうは、京都で修行した料理人がそれをより洗練させた料理、という感じでしょうか。
どちらもそれぞれに良く、捨てがたいですが、それでも僕の中の ”ほうとうナンバーワン” が入れ替わりました。
帰路は日没と競争。寒さとの闘い。
大満足で「歩成」を後に。
ただ、今日はサクッと食って早々に帰るつもりだったのが、食べ終わると既に午後3時になっていました。
あえて13時過ぎに入店し、混雑する時間帯を外したつもりだったのが裏目に出た感じです。
つい先日まで25℃を超える「夏日(なつび)」の日があったりしたのですっかり季節感が狂っていましたが、もうすでに11月も後半。あと1ヶ月もすると冬至です。日の落ちるのがずいぶん早くなっています。
帰路を急ぎますが、相変わらず413号線はクルマが多く、なかなかペースが上がりません。
高速を使って帰ることも考えましたが、今は東名高速が集中工事期間中なので、きっとそちらも大渋滞でしょう。(それに平日だから割引がなくて高いしね。w)
なんとか413号線を抜け、山中湖を回って道志みちへ。日没まではあと1時間ほどでしょうか。いくら走り慣れた道志みちとはいえ、暗闇の中山道を走りたくはありません。
気温はどんどん下がり、この時で約11℃。ウインタージャケットを着ているとはいえ、中は軽装なので寒さが身に染みてきます。
道志みちは道志川沿いを走ります。つまり谷沿いを走るので、平地より日が陰るのが早いことになります。
道の駅もスルー。寒さもあってトイレも近くなるのですが、止まっている時間がおしいので、とにかく休憩なしで走ります。
こうして、なんとか日が落ちるまえに道志みちを抜けました。
セブンイレブンに入ってトイレを借り、コーヒーを買って店内のイートインでようやく休憩。飲み終えて外へ出ると、あたりはすっかり暗くなっていました。
午後6時過ぎに無事家に到着。すっかり夜になりましたが、気温はやはり平地の方が高いようです。本日の走行距離は231km。大した距離じゃないんだけれど、結構疲れました。
というわけで、平日ツーリングを満喫した一日になりました。
ほうとうの店 「歩成」。お近くへ行かれる機会があったら是非行ってみてください。