愛用のレインウエアに穴が開く(ToT)
僕が長年愛用しているゴールドウインのレインウエア。たしかラフアンドロードのバーゲンで1万円ちょっとで購入したゴールドウイン製のレインウエアですが、豪雨でも浸水せず、そこそこ湿気も逃がしてくれ、たたむと軽量コンパクトに収まるなかなかの優れものです。
ただし「長年愛用」とはいっても、僕は基本、雨の日には(雨が降りそうな日には)バイクに乗らないので、実際に使用した回数はおそらく十数回程度でしょうか。
そんなお気に入りの(僕にとって過不足無い)レインウエアですが、先日パンツに穴が開いてしまいました。耐久性の問題ではなく、我がハーレーの信じられない程熱いエキパイに触れて、一瞬で溶けてしまったのでした。(ToT)
(エキパイにはヒートガードがあるにもかかわらず、、、日本車じゃ考えられないですよね。)
新しいレインウエアを探さなければいけないのですが、そもそも使用頻度が少ないので、まあちょっとくらい穴が開いていてても・・・と重い腰がなかなか上がらずにいます。
僕には十分なレインウエアですが、雨でもガンガンバイクに乗る、あるいは、ロングツーリングにしょっちゅう出かける、という方だと、より高性能な(耐水性があり、かつ蒸れない)レインウエアが欲しくなるんだろうなあ、と思います。
高性能ウエアの代名詞「ゴアテックス」
レインウエアの最高峰といえば、(製品名ではありませんが)やっぱりゴアテックス(GORE-TEX)のレインウエアでしょう。防水透湿性素材のさきがけであり、最高峰であるゴアテックスを使ったレインウエアは、高価ではありますが、アウトドアウエアとしては最高品質の代名詞とも言えます。
ゴアテックスとは、アメリカの「ゴア&アソシエイツ社」が製造する防水透湿素材の事です。「防水透湿」とは、水蒸気(=湿気)は通すが水は通さない素材の事で、レインウエアの場合、外からの雨は通しませんが、体から出る汗は外に発散し、蒸れないというレインウエアとして最適な特性を示します。
いまではゴアテックス以外にも多くの「防水透湿素材」が作られていますが、たとえばバイク用レインウエアに採用されているものでその性能を比べてみると、
- ゴアテックス 耐水圧:45,000mm/cm2 透湿性:13,500g/m2/24hrs
- サイバーテックスIII(ヤマハレインウエア)耐水圧:20,000mm/cm2 透湿性:15,000g/m2/24hrs
- Gベクター2(ゴールドウイン)耐水圧:45,000mm/cm2 透湿性:13,500g/m2/24hrs
- 3レイヤーレインスーツ(HONDA)耐水圧:20,000mm/cm2 透湿性:8,000g/m2/24hrs
- DRYMASTER-X(RSタイチ)耐水圧:20,000mm/cm2 透湿性:10,000g/m2/24hrs
- ドライテック(モンベル)耐水圧:25,000mm/cm2 透湿性:15,000g/m2/24hrs
Gベクター2も同等の高性能を示していますが、それ以外の素材と比べると、ゴアテックスが非常に優れた素材である事が判ります。
ゴアテックスが優れている理由
ただし、ゴアテックス自体は非常に薄い膜であり、それだけではウエア用の素材に出来ないため、他の素材でサンドイッチして使います。よってゴアテックス自体は優れた透湿性を持っていても、張り合わせる素材が蒸気を通さなければ、透湿の意味がなくなってしまいます。
つまりちゃんとした使われ方をしないと、「ゴアテックスダメじゃん!」ということになるわけです。
実はその点もゴアテックスは優れていてます。
「GORE-TEX」表記があるウエアの場合、ただ単に「ゴアテックスという素材を使ったウエア」という意味ではありません。ゴアテックスの性能をいかんなく発揮できるよう、ゴア社が定めた製品基準をクリアした製品でないと(たとえゴアテックスを使っていても)GORE-TEXの表示は出来ない事になっています。つまりゴアテックス製品は製品としてゴア社のお墨付きを得た商品である、という事なのです。
このようにレインウエアとして優れた性能を持つゴアテックスですが、やはり、というか、当然というか、非常に高価です。物は良くても僕のように使用頻度が少なければ、宝の持ち腐れ、ということになってしまいます。
ですが、雨のライディングの機会が多い方には一番のオススメです。蒸れないので、ライディングだけじゃなく、ツーリング先でいろいろ見て歩き回るのが好き、という方には特にいいと思います。
手軽な製品も・・・
そんな高価なゴアテックスなんて俺には関係ないや、というあなた。(僕もですが (笑))
ゴアテックスを使った製品にはこんな商品も有ります。
以前の記事で、雨の時の緊急策として、靴下の上からコンビニでもらったビニール袋を被せて靴を履く、という方法をご紹介状しました。靴は濡れますが、靴下は濡れず快適です。これをもう少しスマートに行えるのが、このゴアテックス靴下です。
これを履けば防水性の無い靴でも足は濡れません。しかもビニール袋と違い、足は蒸れません(笑)。
少々ごわごわした感じはありますが、雨だけでなく、風を通さないため、防寒性という点でもかなり優れています。
価格も手ごろですし、普段履いているブーツの操作性、ファッション性を妨げない点が良いと思います。お守り代わりに、レインウエアの袋に入れておくというのはいかがでしょうか?お勧めです。