首都高で大バトル!?
むかし むかし。大阪から東京へ出て来て間もないころ。
首都高を走っていた僕は、横に乗せていたカミさんと大喧嘩していました。
「なあ、これどっち?」
「えーっと右」
「右って?左にしか道ないやん!?」
「えー!せやかて、地図は右になってるねんもん!!」
右からの合流が合ったり、右方向へ行くのに、いったん左に分岐していたり。
首都高は、地方から東京へやってきた”お上りさん”にはかなり手強いものがあります。
行先表示も、土地勘のない人間には、一体それが千葉に向かっているのか、神奈川に向かっているのかさえ定かではありません。
一般道路ならいったん車を止めて、地図を確認できますが、高速道路ではそういうわけには行きません。
初めての首都高に悪戦苦闘し、あげく全く予期せぬ土地にたどり着いた我が夫婦は疲れ果て、翌日、初めてのカーナビを買いにカーショップへ向かったのでした。
ついうっかり、目的のインターチェンジを通り過ぎたことも・・・
最近はカーナビがあるので、道に迷う事は少なくなりましたが、それでも高速道路は一瞬の判断間違いがとんでもないところまで行きすぎる結果になります。
ましてやバイクだとカーナビが無いケースも多いはず。
ついうっかり、目的のインターチェンジを通り過ぎてしまう、なんていう経験、あなたはありませんか?(僕は多々あります。(笑))
知っておきたい「特別転回」
そんな時、知っておきたいのが、高速道路の「特別転回」という方法。
これはどういうルールかというと、降りるべきICをうっかり通り過ぎてしまった場合、料金所でちゃんと申告すれば、Uターンして戻ったとしても、目的のICまでの通行料金は免除してもらえる(可能性がある)というもの。
これを「特別転回」と言うのだそうです。
具体的にどうするかというと、、、、
こうすることで、本来降りたかったICから、UターンしてそのICへ戻ってくるまでの区間の通行料金は免除されるそうです。
ただし、人のいない料金所やスマートICなど、設備的に対応出来ない料金所もあるとの事。
また、ゲートを通過する際、一旦ETCカードを抜くように指示される事もあるようなので、バイクのようにETCカードを抜くのが簡単でないケースは結構大変かもしれません。
さらにネットの書き込みを見ていると「おれも料金所で『特別転回』をお願いしたが断られた」「料金所の係員が知らなかった」といった声もあるようで、周知徹底されていないケースもあるみたいです。
とはいえ、こういう制度がある事を知っておけば、いざというとき得する(?)かもしれませんよね。
高速道路を安全に通行するために
お役所仕事らしからぬ、ちょっと人にやさしい「特別転回」という制度。なぜ、こんな制度があるんだろう?とちょっと疑問に思いましたが、どうも最近特に多い高速道路の逆走なんかを防ぐ、といった意味もあるようです。
人間あわてると思わぬ行動に出る事がありますよね。こういう運用をする事で、少しでも事故を減らしたい、という理由もあるようです。
まあ何はともあれ、高速道路で道を間違えても、まずは落ち着いて対応する、という事が大事、ということですね。