今年の夏は暑過ぎた!
今年の夏の暑さは「ホント、ハンパねえ~」でしたねぇ~(ちょっと旬をすぎてますかね。)
35℃超の「猛暑日」が、もはや当たり前。体温越えどころか、40℃なんていうとんでもない最高気温の数字もたびたびニュースになりました。
31~32℃くらいだと「ああ、今日は一息つける~」なんて思ったりして。
天気同様、我々人間の感覚もすっかり狂ってしまったのでした。
バイクで熱中症に陥るケース
これだけ暑いと怖いのが熱中症。車と違ってエアコンの無いバイクで熱中症になる人も多いそうですが、バイクで熱中症になるのは、スピードが出せない渋滞中などのケースばかりかと思いきや、実は高速道路などで快調に風を切って走っている時に陥るケースも多いのだとか。
全身に風を浴びているので、あまり暑さを感じず、走り続けてしまい、その実、汗は沢山かいているので、自分でも気づかないうちに脱水症状を起こしてしまうのだそうです。
バイクに乗るときは、あまり暑さを感じていなくても、常に意図して定期的な水分補給をする事が大切、なんですね。
ツーリングの時には、マグボトルに入れた冷たい飲み物を持っていったり、道中の自販機やコンビニで調達したドリンクで、喉を潤せばよいのですが、高速道路を走っている時は、なかなかそうもいきません。
高速道路を走行中に、ボトルからドリンクを飲むのは難しいし危険。当然、途中のパーキングエリアなどに立ち寄って、水分をとることになるのですが、長距離ツーリングの場合、そうたびたび休んでいては、なかなか距離を稼ぐことができません。
「ハイドレーションバッグ」を購入
アウトドア用品店に行くと、「ハイドレーションシステム」あるいは「ハイドレーションバッグ」というものが売られています。これはバックパックやウエストバッグ内の袋に水を入れ、それを口許までのびるチューブによって給水する、というものです。
登山や自転車に乗る人向けの給水システムとして開発されたものですが、これをバイクに使えば、高速道路を走行中でも、手軽に補水ができるのではないか。
ネットなどを見ると、実際オートバイで使っている方もいるようです。
これは、いいかもしれない。
そう思ってネットで物色。とはいえ、実際に物を見たこともなく、使い方もよくわからないので、まずは「仮に失敗してもまあいいや」と思える値段のものを購入してみました。
実はこのハイドレーションバッグを買ったのは8月初
。お盆に帰省をする際、我が故郷までの高速道路、約600kmを走りきるためのアイテムとして購入したものの、お盆休み直前に腰を痛めてしまい、結局、帰省ツーリングそのものが出来ませんでした。
結局一度も使わないまま今年の夏は終わるのかなあ、と思っていたのですが、9月に入っても連日の30℃超え。十分熱中症になる気温です。
じゃあ一度使ってみるか、と引っ張り出してきました。
ハイドレーションバッグはこんな感じ。
今回購入したハイドレーションバッグは、大きな口の空いた給水パックとそれにつなげるホース、そしてそれらを収めるバッグがセットになっています。
中に何を入れようか。熱中症対策ならスポーツドリンクなんかがいいのかもしれませんが、まあ、今回はお試し、という事で、水(ただの水道水)と氷を入れました。
直接口を付けて飲むと、どうしても雑菌が繁殖しやすいので、糖類などが含まれるスポーツドリンクよりは、腐りにくいお茶なんかがいいのかもしれません。
まあ、とにかく今回は水道水。(笑)
試しに口にくわえて吸ってみると、全く水が出てきません。
これどうやったら水が出てくるんだろう?
取説もなにもないので、よくわかりません。
いろいろ試しているうちに、口の部分を引き伸ばすと、水が出てくるようになりました。
早速ツーリングで使ってみた。
氷水をいれたパックを収め、メッシュジャケットの上から背負って出発です。
この日の最高気温は32℃。灼熱です。
けれど、給水パックの中に氷水を入れているので、背中はひんやりしています。いい感じです。
さっそく水を飲もうとしますが、片手で吸水口を伸ばすのはどうにも無理。しょうがないので吸水口は伸ばしたまま、つまり開けっ放しにしていました。
口が上を向いているので、走っている最中に流れ出てくることはありませんが、バイクを降りる時など、ちょっとした瞬間に水がこぼれます。
ドバドバッ!と流れ出てくることはありませんが、こぼれた水が足や車体にかかります。
まあ、水なんで、車体にかかっても問題ありませんし、服にかかってもすぐ乾くのでいいんですが、スポーツドリンクなんかを入れていると、やばいでしょうねぇ。ねちゃねちゃになってしまうし、塩分が入っていると、サビの原因になるかもしれません。
もっと簡単に、走っている最中でも片手で開け閉めできる吸水口はないものか・・・。
あと、真っ直ぐな吸水口は、口元を覆うフルフェイスヘルメットでは飲み辛いので、角度のついた吸い口が欲しいところです。
あんまり美味しいものでは・・・
氷を入れて冷やしているものの、チューブが長いためか、そこに溜まった水はすぐ温度が上がるようで、吸う水は生ぬるい感じがします。
容器のゴム臭さは(僕は)あまり気にはなりませんが、常温に近い水道水ですから、正直、あんまり美味しいものではありません。
中身をお茶とかにすれば、多少はマシかもしれませんね。
クーリングアイテムとして案外使えるかも
一方、氷水の入ったバッグを背負った背中は、結構長い時間、ヒンヤリしてます。徐々に冷たく感じなくなってきますが、2時間くらいは持つ感じ。
氷の量を増やしたり、もう少し大きな氷を入れたりすれば、さらに長時間冷却効果が続くと思われます。
それに、今や氷はコンビニに行けばいつでも購入出来ますから、出先で水がぬるくなったら、ロックアイスを買って背中のパックにいれてやれば、また冷たくなりますよね。
ただ、水の入ったパックを背負うので、背中の風が抜けず、ちょっと蒸れるという難点はあります。(まあ、走りながら、時々手でバッグを持ち上げてやると風が通ってスッとしますが。)なので、気持ちよさという点では、必ずしも満点ではないですが、給水とあわせて、熱中症対策に有効なのは確かだと思います。
使ってみてわかったハイドレーションバッグの選び方
今回はコスパ中心で選んだハイドレーションバックですが、実際に使ってみて、いくつか選ぶポイントが分かってきました。果たして買い替える事があるかどうかはわかりませんが、今後の為に、僕なりに感じた、ハイドレーションバッグを選ぶポイントを列記すると・・・
① 吸い口の開閉が簡単なこと。
高速道路などを走行中に水分をとろうと思ったら、せめて片手で吸水ホースを開閉する事が出来なければ無理。吸い口を軽く噛むと水が出る、という口もあるようですから、そういうタイプが良いかもしれません。
②吸い口に角度が付いている事。
先にも書きましたが、今回買った商品のように吸い口がストレートだと、アヒル口のようにして咥えないと、フルフェイスのヘルメットの顎の部分に当たって吸いづらいです。吸水口がホースに対して角度が付いているタイプだとフルフェイスでも使いやすいと思います。
③給水パックの開口が大きい事。
口が大きいと、中に氷をいれたりするのが好調です。また、中身を洗うのも、乾燥させるのも口が大きい方がやりやすいです。
なかには、給水パックの口がロール式になっていて、開講が広く、中が洗いやすい商品もあります。
↓ これ、わりと評価が高いですね~。
開口が大きいと、洗いやすいだけでなく、洗った後内側を乾燥させやすくなります。
水分が残ったままにすると、雑菌が繁殖して匂いがしやすくなるので、大事なポイントです。
(開口部を開けておいても、パック自体がペシャンコになるので、中に空気が入り辛く、なかなか水分が乾燥しません。洗った後はキッチンペーパーなどを中に詰めて、水分を吸わせ、空気が入りやすくしておくのが大事です。)
④給水パイプが外せること。
開口と同様に、給水パイプを常に清潔に保てるよう、外して洗えるタイプがオススメです。
⑤抗菌や防臭加工がされている事。
高価なハイドレーションパックの中には、抗菌や防臭加工がされているものがあります。どうしても雑菌が増えやすい構造なので、そういう加工がされたものの方が安心して使えると思います。
ハイドレーションバッグはオススメ!?
街乗りや、下道中心のツーリングなら、こまめに休憩をとって、ボトルなどに詰めた冷えたドリンクを飲む方が、快適で実用的でしょう。
けれど、真夏の高速道路を数百キロにわたって走るような場合、バイクを停める事が出来ません。渋滞にでも巻き込まれたら、マジで熱中症になりかねませんから、バイクでもこうしたハイドレーションバッグを検討してみる価値はあると思います。
熱中症、舐めてかかると結構やばいですからね。
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