ハーレーにはセンタースタンドがない?
我が愛車 ハーレースポーツスター(XL1200CX ロードスター)にはセンタースタンドがありません。
まあ、ハーレーはベルトドライブなのでチェーンオイルを指す必要もないし、別にセンタースタンドがなくてもいいか、と思っていたのですが、たまには不便な時もあります。
例えばホイールを掃除するとき。ロードスターは他のスポーツスターとはちがう、特徴的なホイールを履いていて、それが非常にカッコいいのですが、これがとっても掃除しづらい。
なにしろ片輪だけで20本もスポークがあるんです。一本一本磨くとかなり疲れます。
しかもセンタースタンドがないので、ちょっとづつバイクを動かしてホイールを回し、掃除することになります。車体が重いだけに大変です。
なんとか手軽に車輪を回す方法はないものでしょうか?
便利グッズもあるけれど・・・
洗車のためにホイールを回すだけであれば、こんな商品があります。
タイヤをローラーに乗せて簡単に回せるようにする「ローラースタンド」です。
これなんかカラフルなオレンジでハーレーにはいいかもしれません。
使うのにはちょっとしたコツが必要なようで
”回しているうちにタイヤが横にズレてくる” とか、
” 案外回すのは重くて片手では回せない ”
なんていうレビューも多いですが、
フロントタイヤにもリアも使えますし、コンパクトで比較的場所も取らないので、チェーンのメンテナンス程度なら便利!という意見が多いです。
後輪を回すときは前輪が動かないようにブレーキレバーを固定すると良いようです。
こんな商品が便利かも↓↓↓
「もっと手軽に!」というならこんな商品もあります。
上のL字の部分にスイングアームを載せ、本体をくるくる回すと全長が伸びて持ち上がり、タイヤが浮くというもの。
https://www.daytona.co.jp/products/single-97411-genre
とっても手軽ですが、前輪とサイドスタンドで車体を支えることになるので、あまり重いバイクだとサイドスタンドの耐荷重が心配になります。安定性もやや不安です。
※これを使うときは前輪が動かないよう、上で紹介したブレーキロックが必須です。
それに
”これなら手持ちのパンタグラフジャッキで同じことができるしなあ~ ”
と思ってしまいます。
本命はコレ!なんだけれど・・・
一方、ハーレーオーナーのブログなんかで見る限り、最も人気の高いのがこのタイプのバイクジャッキです。
バイクのアンダーフレームを支えるタイプのバイクジャッキで、ハーレー、特にスポーツスターにはピッタリ。積載能力も500kgあって、重いハーレーでも問題ありません。
持ち上げる位置を変えれば後輪だけでなく、前輪も持ち上げられます。
これがあれば、ホイールの掃除だけでなく、ホイールを外したり、リアサスを外したりするようなメンテナンスも可能です。(まあ、そこまでやるかどうかは別として・・・)
価格も比較的リーズナブル。となればこれが本命!・・・なのですが。。。
唯一の欠点は重いこと。なんと15kg!
重い方が安定するでしょうし、頑丈に作るとどうしてもそのくらいの重さになる、というのも分かるのですが、それにしても重いです。
もちろん、自宅にガレージがあり、その片隅に置いておけるのであれば大した問題ではないと思います。
けれど僕のようにマンション暮らしの人間には、メンテナンスの度に15kgの鉄の塊を部屋からバイク置き場まで運ぶのはなかなか骨の折れる作業です。
一念発起して
”よ~し、きょうはリアサス外してブレーキキャリパーメンテでもやるか!”
なんて時なら15kgをえっちらおっちら運ぶのもいいと思いますが、
” ちょっとホイールでも掃除するか~”、と思うたびに15kgの鉄の塊を運ぶのかと思うと、結局億劫になって使わなくなるような気がします。
ハーレーにもつかえるメンテナンススタンド
そんな時に見つけたのがデイトナの「アメリカン用メンテナンススタンド」です。
スポーツスターの場合、一般的なバイク用のスタンドはマフラーが邪魔で使えないそうです。(スイングアームよりマフラーが低い位置にあるためです。)
↑↑↑こういうヤツ。
けれど、この「アメリカン用メンテナンススタンド 」はアンダーフレームを支えるタイプなので、ノーマルマフラーのスポーツスターも問題なく持ち上げられます。
しかもフレームを支えるので、リアサスを外すことも出来ますし、持ち上げる場所を変えればフロントタイヤも持ち上げることが出来ます。
そして軽い!! 5kgを切っています。(4.84kg)
しかもハンドル部分を切り離すことが出来るので、収納時は非常にコンパクトになります。
これなら普段は部屋に置いておいて、使うときだけ駐輪場まで持っていくことも出来そうです。
ただしこの「アメリカン用メンテナンススタンド 」。amazonなどの評価を見ると多少辛口のコメントが多いようです。
使い方にコツがいるとか、耐久性や精度にやや難がある・・etc.
実際のところはどうなんでしょうか?ネットを見てもほとんど情報がありません。
となれば、実際に買って使ってみるしかないでしょう。
正直なところ、前述のバイク用ジャッキとどちらを買うか大いに迷いましたが、このデイトナ製のメンテナンススタンドはいつまでも手に入るかどうかは判りません。(←失礼!)
まあ、使ってみて良くなければメルカリかヤフオクで売って、バイクジャッキを買いなおせばいいだけのこと。
ということで、「物は試し」と買ってみることにしました。
デイトナ「アメリカン用メンテナンススタンド」が到着
相変わらずの巣ごもり生活なので、例によって通販で購入。本日商品が届きました。
・・・云々書きましたが、これは動画を見た方が理解が早いですね。
慎重に(こわごわ?)やっているのでとっても重そうに見えると思いますが、実際にはレバーは非常に軽く、簡単に持ち上がります。
最初は緊張しましたが、何回も練習しているとすぐに慣れ、簡単に上げ下げできるようになりました。
とはいえ、最初コツをつかむまでは非常に緊張します。特に、車体下に入ったスタンド本体がどういう位置にあるか見えないので不安になります。
なので最初はだれかに手伝ってもらい、車体が反対側に倒れないように支えてもらったり、ちゃんとスタンドがフレームに当たっているか見てもらったりしながら何度か練習した方がいいと思います。
※特に重要なのが、サイドプレートの位置。持ち上げたときにフレームに当たると、傷が付いたり塗装が剥げたりする可能性があります。
動画を撮るのに何度も上げ下げしたこともあり、やがて緊張することもなく、一人で簡単に上げ下げできるようになりました。
重大問題が発生!!
” うん、これ案外いい買い物だったかなあ。”
と一人ご満悦だったのですが、ここで重大な問題に気が付いたのでした。
あれ?これ、なんかおかしくない?
そうです。リフトアップしているにもかかわらず、なんと、タイヤが浮いていません!
タイヤを手で回そうとしても当然回りません。
「ええええええええええええ!なんで????」
・・・まあ正直言うと、こうなる可能性もあるかも、とは思っていたのですが。
我が愛車ロードスターは、他のスポーツスターがリア16インチ(あるいは17インチ)なのに対し、リアタイヤが18インチの大口径。前後のサスペンションも長く、結果、スポーツスターとしては非常に車高の高いモデルです。その分、地上最低高も高い。
これがスポーツスターシリーズでもっともスポーティーなハンドリングを生んでいるのですが、そのせいでリフトアップしても足(タイヤ)が地面に届いてしまうのでした。
・・・ダメじゃん(ToT)
駐輪場の床がわずかに傾斜しているため、何度か上げ下げを試みていると、リアタイヤがわずかに浮くときもありました。けれどそれじゃあ面倒です。
スタンドの下に厚めの木の板でも敷けば使えるとは思いますが、せっかく簡単に使えると思って買ったスタンドのメリットが薄くなってしまいます。
う~ん。どうしようかなあ。
やっぱりバイクジャッキを買いなおそうか・・・
ただいまちょっと考え中です。
普通の?スポーツスターにはオススメ・・・かも。
残念ながら僕のロードスターには相性の良くなかったメンテナンススタンドですが、16インチ、あるいは17インチのリアタイヤを持つ他のスポーツスターであれば問題なく使用できるだろうと思います。
扱い方も慣れればさほど難しいものではなく、価格も手ごろ。重さも手ごろ。分解すればコンパクトに収納しておけます。
製品としての質も、僕の手元の商品を見る限りは問題ありませんでした(使われているボルトの質も高く、スムーズに回りましたし、塗装も問題なし。)。
使い込んでいないので手放しで、とは言えませんが、オススメ・・・かな? です。