僕の車載工具のコンセプト
自分なりのオリジナルセットを目指してツールチョイスすることにした僕のスポーツスター用車載工具。
とはいえ、やみくもに工具を集めてもそれらしくはなりません。
どんな工具セットにしたいのか、方向性を考えます。
僕の場合、ツーリングはほとんどが日帰り。泊まりのツーリングは年に数えるほど。
なので、あまり大げさな工具セットは持ち歩きたくありません。出来ればコンパクトに納めたい。
そこで、まずは ”入れ物” を先に決めることにしました。
僕がバイクに乗るとき、いつも持っていくバッグはこんなバッグです。
この小さなシートバッグ。今はなき「ハロルズギア」(※)の製品です。
本当はシートバッグではなく、両肩にストラップをかけて背負うタイプのヒップバッグだったのですが、そのストラップを外し、シートにストレッチコードで括り付けてシートバッグとして使っています。
内径は25cm×18cm×20cmほど。
そこで、ここに収まる工具バッグを探しました。
工具袋も一流メーカーの商品だとカッコイイですが、そのぶん結構なお値段がします。
それと、巻いた状態で長さが30cmを超えるものが多く、僕の小ぶりなバッグに収めるには少々大きすぎるようです。
どのくらいのサイズが最適なのかまだ見えないので、将来買い替える可能性も考え、今回はリーズナブルな工具袋を探しました。
で、ネットで探しまくって見つけたのがコレ。
簡素なツールバッグですが、コンパクトで僕のシートバッグにはピッタリ。
というわけで、
『このツールロールに収まる、最小限のハーレー用工具セット』
というコンセプトで工具をセレクトすることにしました。
いろいろ試しながら、より使いやすくなるよう、徐々にバージョンアップしていくつもりなので、最初からあまりお金を掛けない、というのもコンセプトのひとつのです。
(単に高い工具は買えないことの言い訳な気もしますが。笑)
収める工具をセレクトする
では、ここへ収める工具をどうやって選ぶか。
前項で書いた「工具の選び方」のうち、今回は
「2.過去のメンテ経験から選ぶ方法」と
「4.セット例からピックアップして選ぶ方法」
で選んでみたいと思います。
まずはハーレー用としていろんな工具メーカーから発売されている車載工具を集め、どのサイズの工具が含まれているかを調べてみました。
まずは前回もご紹介した
「デイトナのハーレー用車載工具セット」
続いて、ハーレーが純正オプションとして用意しているスナップオン製(!)のコンパクトツールキット
「ハーレー純正 スナップオン・コンパクトツールキット 94684-00A」
価格:52,897円 |
さらに、本場アメリカでハーレー用工具メーカーとして誕生した「CruzTOOLS」の車載工具セット。
これはサイズ別に3種類。
CRUZ TOOLS(クルーズツールズ) ハーレー用車載工具 「ROADTECH H-3」
CRUZ TOOLS(クルーズツールズ) ハーレー用車載工具「ECONOKIT H-2」
CRUZ TOOLS(クルーズツールズ) ハーレー用車載工具「SPEEDKIT H-2」
そして、工具専門店「Factory Gear」がリリースする、リーズナブルで高機能な工具「Deen」ブランドのハーレ向けインチ工具セット。
「DEEN ハンドツール インチ 積載ツールセット」
価格:25,265円 |
これら、ハーレー向けを謳うインチ工具セットに含まれる工具のサイズを調べてみました。
また、某ハーレー専門ショップさんのブログで紹介されていたハーレー向け車載工具、そして、僕自身がこれまでのスポーツスターメンテナンスの中で使った工具のサイズも併せて調べ、一覧にしてみました。
まずは最近のバイクで増えているトルクスレンチ(星形レンチ、ヘックスローブともいいます。ヘックス(六角レンチ)と紛らわしいですね。)
T10~T50までありますが、T25、T27、T40あたりがセットに含まれているものが多いようです。
続いて、もはや定番のヘックスレンチ(六角レンチ)
これもハーレー用はインチサイズになります。ミリサイズは使えないので注意。
1/8”、3/16”、1/4”、5/16”あたりが多いようです。ソケットレンチ形状のものもありますが、サイズが多いのでコンパクトに収まるL字レンチが採用されているケースが多いようです。
次いでレンチ類。
両側ともクローズドレンチになっている通称「メガネレンチ」、両方オープンレンチになっている「スパナレンチ」、片側がクローズドでもう片側がオープンになっている「コンビネーションレンチ」(”片口スパナ”ともいう)などなど。
これは、両口のスパナを選ぶか片口を選ぶか、という問題もあります。クローズドレンチはよりトルクがかけられ、確実な作業が出来ますが、場所によってはオープンになっているスパナでないと作業できない箇所というのがあります。(クラッチワイヤーの遊び調整や、のミラーの締め付けなど※)※ハーレーはクローズドレンチでも締められます。
なので、両端ともクローズドのメガネレンチは選びにくい。
片側がクローズドになっている片口レンチは両方のいいとこどりが出来ますが、1本のレンチで1つのサイズになってしまうので、両端でサイズが異なる両口のスパナに比べると倍の本数を持つ必要があります。
また、どうしても長くて重いので(その分確実な作業が出来ますが)、車載工具としては何本も持つと重くなってしまいます。
なので、どうしてもスパナでないと出来ない作業のサイズのみもち、それ以外はソケットレンチで代用する、というのも選択肢の一つです。
あと、ハーレー用セットの多くに10mmのスパナが入っているのは、バッテリーの端子用だと思います。
最後に6角/12角のソケット
案外少ないですが、これはレンチとサイズが被っているからだと思います。
なお、ソケットで注意が必要なのは、ハーレーの場合、12角でないと回せないボルトがある(キャリパーのクランプボルトなど)ということ。なので、ソケットは12角のものを選んでおいた方が無難です。
最後にその他セットに含まれる工具
ソケットをまわす道具としてまず浮かぶのはラチェットハンドルだと思いますが、それ以外にスライドハンドルが入っているセットもあります。ラチェットに比べてスリム&軽量なのと、エクステンションと組み合わせるとT字ハンドルとしても使えるメリットがあるからだと思います。
プラグレンチも定番。この場合、愛車のプラグサイズに合ったものを選べばいいのですが、プラグサイズが合っていてもバイクによっては使えない(プラグホールに干渉するなど)ものがあったりします。
「プラグレンチだけは車載工具のものを使う」という方が多いのはそのためです。いざというとき本当に使えるか、事前に確認しておいた方が無難だと思います。
モンキーレンチは一本でいろんなサイズのボルト/ナットに対応できるので車載工具向けですが、それ自体がかなり重いのと、精度のいい製品を選ばないとボルトをなめたりするので注意が必要です。
プライヤーも定番ですが、よくあるコンビネーションプライヤーより、ウオーターポンププライヤーやバイスプライヤー(ロッキングプライヤーともいう)の方が、いろいろな使い方が出来て便利。とくにバイスプライヤーは挟んだ状態で固定できるので、パーツを押さえたり、折れたレバーの代わりに使えたりします(・・・ってよく聞きますが、僕自身はやったことがありません。ホントかな?)。
あと、針金やタイラップなども定番。ほかにビニールテープなども役に立つようです。
で、僕の選んだ車載工具は・・・
これらを参考に、僕が選んだ工具は・・・
長くなってしまったので、さらに続きます。(引っ張ってスイマセン)