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スポーツスターにブリジストン T32を装着(後編)

今回、エラそうにタイヤのインプレなど語っておりますが、当人はそこそこのベテランライダーながら、腕前はかなりのヘッポコです。その前提でお付き合いください。

我がスポーツスター(XL1200CX ロードスター)のタイヤを交換しました。

これまでは純正のダンロップGT502を履いていたのですが、今回履いたのはブリジストンT32というスポーツツーリングタイヤです。

サイズ的にあまり選択肢が無いこともあり、今回も純正を履こうかと思ったのですが、3本連続で同じタイヤというのもつまらない。なので、今回は敢えて違うタイヤを選んでみました。

BATTLAX SPORT TOURING T32

今回選んだブリジストンT32

BRIDGESTONE(ブリヂストン)バイクタイヤ BATTLAX SPORT TOURING T32 リア 190/50ZR17 M/C (73W) チューブレスタイプ(TL) MCR05883

前作、「SUPORT TOURING T31」の後継品で、

『走るシーンを選ばないスポーツツーリングラジアルとして、あらゆる路面で確かな接地性を発揮し、ライダーが扱いやすく、更にはウェット性能を向上させたスポーツツーリングカテゴリーの商品』

ブリジストンのニュースリリースより引用)

なのだそうです。

非常にウエット性能の良さが強調されていて、「PULSE GROOVE(パルスグルーブ)」というパターンを採用することで、抜群のウエット性能を確保しているそうです。

ブリジストン T32

確かに、かなり変わったトレッドパターンで、さやえんどうみたいな溝の中に、出来損ないの豆みたいな小さな突起(=ディフレクター)があります。(我ながらヒドイ表現だなあ。)

この小さな突起が川の中州のような役割をし、その両側を流れる水の流れが速くなる効果があるそうで、それによって排水性を上げているんだそう。

結果ウエット性能が格段に向上し、ウェットトラクションとウェット時のブレーキング性能が上がっているとのこと。

ぼくは雨の日にバイクに乗ることは滅多にありませんが、ゲリラ雷雨も多い昨今。ウエット性能が良いに越したことはありません。

バイクのタイヤのウエット性能って、昔とは比較にならないくらい良くなっている気がします。技術的には「シリカ」という材料がタイヤに使われるようになってから、低温時のグリップやウエット性能がぐんと上がった、という話を聞いたことがあります。
個人的には2010年ごろ、ピレリの「エンジェルST」というタイヤを履いた時に、雨でもドライと全く変わらない安心感にビックリした覚えがあります。
この時にタイヤのウエット性能の進化を実感しました。
(もっと前からタイヤのウエット性能は向上していたのかもしれませんが、なにしろほとんど雨で走らないので。)
ピレリ エンジェルST

ピレリ エンジェルST。タイヤパターンが天使(エンジェル)になってました。

*****

この「T32」には、「T32 GT」という、重量級バイク向けの別バージョンがあります。
BRIDGESTONE(ブリヂストン)バイクタイヤ BATTLAX SPORT TOURING T32 リア 190/55ZR17 M/C (75W) チューブレスタイプ(TL) GTスペック 重量車向け MCR05889

車重250kgを超える我がロードスターですから、本当ならこの「GT」を履いた方がマッチングはいいのかもしれません。ただ残念ながらロードスターに合うサイズがありませんでした。

「GT」じゃないスタンダード仕様の「T32」も、厳密にいえばロードスターのサイズはなく、リアは本来150/70ZR18ですが、今回は160/60ZR18を履かせています。(フロントは120/70ZR19 )
まだ履いたばかりでわかりませんが、スタンダードのT32の場合、ハーレーのような重量車に履かせると、ライフは短めになるかもしれません。

走り慣れた道で皮むき&インプレッション

早速新しいタイヤの性能を確かめようと、いつもの「道志みち」を目指しました。
まずまたがると、ノーマルよりほんの少し足つきが良くなったような気がします。実際にタイヤのサイズを測ったわけではないので、外径が小さくなったのかどうかはわかりませんが、ほんの少し低くなったような感覚があります。

ちょっと重い?

では走り始めます。車の多い国道を走っている分にはあまり違和感はありません。
渋滞の246号線をひた走り、道志の入り口まではおよそ50km。タイヤの慣らしは約100kmと言われたので、まだ注意が必要ですが、普通に走る分にはそろそろ大丈夫でしょう。
国道を離れ、山道へ着くまでの空いた道を走って感じたのは、「なんか重たいなあ~」ということ。
タイヤ表面の溝(グルーヴ)が太いせいか、乗り心地はやわらかく、ダンピングの効いた感じで決して悪くはないのですが、なんとなく重く感じます。
重いのは左右へのバンクではなく、転がり抵抗が大きいかのような、粘るような感じがします。
言い換えると やや軽快感が無い、という感じ。
リアタイヤがノーマルよりワンサイズ太くなったことも関係しているのでしょうか。

山道での素直なハンドリングに感激

ところがいざ山道に入り、すこしづつバンクさせて走り出すと、印象は一変します。
なんというか、より断面が丸いタイヤという感じでゆっくりと、でも素直にバンクしていき、バンク角に比例するようにきれいに旋回していきます。
ノーマルのGT502の時は、コーナーの入り口ではあまり曲がらず、コーナーの奥に行くにしたがってどんどんリアから旋回していく、という感じのハンドリングでした。(あくまでへっぽコライダーの感想。)
ところがこの「T32」を履いた我がスポーツスターは、ごく自然にバンクし、かつバンクし始めたところから素直に曲がっていく感じがするのです。
お、これ楽しいかも。
スパっと寝る感じではないので、鋭い感じはしませんが、安心してバンクさせられ、思った通りに曲がっていく、という感じのハンドリングです。
もちろんグリップも不足を感じません。
まだ慣らし中・・・と思いつつも、少しづつペースが上がっていきます。
(といっても車の後ろをついていく程度のスピードですが。)

タイトで荒れた道でも楽しい

ここでちょっと道志みちを外れ、少し細くタイトな道へ。

今までだと、途端にこのバイクの重さがネガになって感じられ、あまり楽しめない道だったのですが(僕の腕では、ですよ。)、このタイヤで走ると素直なハンドリングに助けられ、重さを感じずに走り抜けることが出来ました。
おお!これ楽しいかも~!!
やや荒れた、あまりグリップの良くない道でも、ダンピングの良いタイヤなので路面の凸凹が気になりません。
まるでサスペンションのグレードがワンランク上がったかのようです。
もしかっ飛んでも、素直なハンドリングを武器にかなりのレベルで走れるタイヤなんじゃないか(僕に出来るかどうかは別として)と思いますが、まだ慣らし中。今は峠道を無理なく流すようなスピードで走るのがとても気持ちよく、雨に強いという特性も含め、実にツーリング向きのタイヤだなあ、と感じました。

タイヤ交換した当日もそうでしたが、このタイヤに換えてから、なぜか雨に遭うことが多い気がします。この日も突然の雨。でもウエット路面でもドライと全くフィーリングが変わりません。さすが最新のツーリングタイヤです。

新たな悩みも・・・

このT32を履いたことで、いままでロードスターで気になっていたことがかなり解消された気がします。
ハンドリングはバンク角に応じて素直に曲がっていくハンドリングになりました。
サスペンションが変わったわけではないので、道路の継ぎ目では相変わらず突き上げが来ますが、衝撃の角がとれた感じで、かなり気にならなくなりました。
更には雨にも強くなったので、ツーリングで突然の雷雨にあった時でも安心です。
これで寿命が長ければ最高なんですが・・・
けれど、ハンドリングの悩みが解消したことで、新たな悩みが生じるとは、この時は思ってもみませんでした・・・・
その話はまたいずれ。

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