ヒントその71.ツーリングマップルが今こそおすすめな7つの理由

ライダーのバイブル「ツーリングマップル」

おそらくバイク乗りなら知らない者はいないであろうバイク乗りのバイブル、昭文社の「ツーリングマップル」

ルーツである「関東2輪車ツーリングマップ」が刊行されたのが1985年というから、すでに30年を超える超ロングセラーシリーズです。

ウチにあった古い「ツーリングマップ」。(まだこのころは「マップル」ではない。)関東版は1990年、それ以外は1994年の発行版。価格は1000円(税込1030円)。このころのマップは今よりずっと小さく(A6版)、ずっと薄かった。

通常の道路地図とは違い、徹底してバイク乗りの為に工夫された地図は、我々ツーリングライダーにとっては欠かせない一冊です。

スマホで十分・・・?

ところが、最近の若いライダーの中には、このツーリングマップルを「手にしたことがない」「買ったことがない」、という方も多いらしいです。

・・・と、かくいうわたくしも、ここ何年かは購入していませんでした。

「今はスマホでGoogleマップが見られるし。」

まあ僕もそう思っていたのですが、最近ツーリング、特にロングツーリングに出かけるたびに、

「あ~あ、ツーリングマップル買っとけばよかったぁ。」 とか

「ツーリングマップル持って来ればよかったなあ・・」

と思うことがよくあります。

「スマホナビ」や「Googleマップ」も、決して万能ではない、ということです。

ツーリングマップル2018年度版を購入

そこで久々に最新版「ツーリングマップル2018」を購入することにしました。

久しぶりに買ってみると、やっぱりいい! そして昔より更に進化しています。

一見、万能に思えるスマホ地図に対し、ツーリングマップルはどんなところが優れているんでしょうか?

右はA5変形版の1999年版。価格は¥1524+税。リング綴じになっていて左右にとても開きやすい。左が、今回購入した最新の2018年版。サイズはおそらくA5版で、製本は平綴じ(PUR)。

ツーリングマップル 7つのメリット

ツーリングマップル 北海道

では「ツーリングマップル」の良さはどんなところにあるのでしょうか。

① ライダー目線で見た情報がたくさん載っている

情報の量でいうと、当然インターネットにつながるスマホにはかないません。

けれど情報量が膨大なだけに、本当に必要な情報を見つけるのは大変です。

いくら情報量が多くても、見つけられなければ意味がないですよね。

徹底してツーリングにフォーカスした「ツーリングマップル」の情報は、我々ライダーにとっては非常に有益な、”濃い” 情報がたくさん載っています。

どんな情報がのっているのでしょうか。

*「道や風景の情報」がある

一般の観光客と違い、ライダーにとっては道そのものが旅の目的になったりします。

「あの道は絶好のワインディングだから是非走りたい」とか、

「信号や車が少なく、快走できる。」とか

「あの道を走りながら眺める風景は最高!」

などという情報は、ライダーだからこそ必要な情報。それがたくさん載っています。

*「路面の情報」が載っている

例えば未舗装道路の情報。バイク乗りにとって苦手な(あるいは大好きな)未舗装道路の情報がこれだけ細かに乗っている地図は他にはないと思います。

オフロードを避けて快走するもよし、あえてダートに突っ込むもよし、です。

また、「アップダウンが多い」「路面が荒れている」「道幅が狭い」「対向車注意」といった道路の情報が非常に細かく書かれています。

*「取り締まり情報」なども載っている

これはツーリングマップルの専売特許ではないでしょうが、ついついスピードが出がちなバイクだからこそ、こういう情報もライダーには必要だったりします。

② 信頼性が高い

ツーリングマップル 関西

インターネット上の情報というのは膨大な量がありますが、その内容は玉石混淆。

熱心に作りこまれた素晴らしい情報ももちろんありますが、逆に陳腐だったり、信頼性に疑問のある情報も多々あります。

仮に、ある地域については素晴らしく緻密に調べられたHPを見つけたとしても、同じレベルの情報がとなりの県の分も見つかるとは限りません。

実際にライダーが走って情報を集め、30年に渡り、常に質の向上を目指してきた「ツーリングマップル」の信頼性は非常に高いものがあります

さらに「更新が早い」というのも信頼性につながっています。

えっ!? 更新が遅い の間違いじゃないの!?

もちろんインターネット上の地図に比べれば、その更新スピードは早いとは言えないかもしれません。けれど、これだけ毎年決まって改定版が出る道路地図、観光マップは、そう多くはないと思います。

しかも、これだけの広範囲にわたって、均一かつ良質な情報が定期的に更新されるページというのは、WEB上でもめったに見られないのではないでしょうか。

③ スクロールが速い?・・・検索性が高い

ツーリングマップルR 中国・四国

スマホの地図はシームレスにスクロールが出来、また自由にズームアップが出来ます。細い道路も拡大すれば細部まで確認できます。

ただし、限られた画面の大きさで、一度に表示できる情報量は決して多くはありません。

ツーリングルートが広範囲に及ぶ場合、拡大縮小と画面のスクロールを繰り返すことになります。これは意外と面倒な作業です。

特に携帯でインターネットにつなぎながら見ている時などは、結構イライラすることもあります。

その点、紙の地図は縮尺こそ固定ですが、スクロールはページをめくるだけ。必要な情報は、拡大しなくても全て一見で見る事が出来ます。

広範囲に移動するロングツーリングになるほど、紙の地図の意外な利便性に気づきます。

④ プランニングがしやすい

ツーリングマップルR 中部北陸

目的地が決まっていて、そこへの最短ルートを調べるのであれば、Web上の地図やナビソフトは非常に簡単で便利です。

ですが、面白そうなポイントや道をつなげながらルートを決めていく場合、拡大しないと情報見られない地図データは案外使いづらいものです。

その点、紙の地図は拡大しなくても必要な情報を確認できます。

さらに、普通の観光マップは観光スポットや店の情報のページを読んでから、その位置を地図上で調べる形なので、いざ行きたい地点をつなげると、どうしてもルートがあちこちに飛んでしまいます。

けれど、ツーリングマップルなら地図上に様々な旅の情報が書き込まれているので、観光スポットや名所の位置を確かめながらルーティング出来るので、ツーリングコースのプランニングがしやすいのです。

⑤マンネリ化したツーリングコースを見直すきっかけになる

ツーリングマップルR 東北

ツーリングマップルは、様々な情報が書かれているので、ツーリングのプランを検討するときだけでなく、普段何気なく眺めているだけでも、さまざまなツーリングのイメージがわいてきて楽しめます

すると、いつも走っている道のちょっと脇にいいポイントがある事を発見したり、全く関心のなかった地域に楽しそうな道を見つける事が出来たりします。

「最近ツーリング先も変わり映えが無くて、マンネリ化してきたなあ・・・」

という人は、ぜひツーリングマップルを買って、旅を空想しながら眺めてみる事をお勧めします。

⑥ 書き込みで自分だけの地図に出来る

ツーリングマップル 九州沖縄

書かれている情報を参照するだけでなく、自分が実際に行ったり走ったりした道やポイントをどんどん書き込んでいくと、自分だけのオリジナル地図に育てていくことが出来ます。

もちろん、Web上の地図も情報を追加したり、行ったポイントに印をつけたり出来ますが、より思い出が残り、愛着がわくのが紙の地図・・・だと思うのは僕が古い人間だからでしょうか。

書き込みだけでなく、道の駅でスタンプを押したり、入場券の半券を貼りつける、なんていう使い方をすれば、愛着も湧いてよりいっそう手放せないものになります。これはもう紙の地図以外には出来ない事ですよね。

⑦ 電源も電波も不要!

当たり前だけれど、これ結構重要だったりします。

山奥を走ると、今でも電波がつながりにくいところがありますし、そういう場所でこそ情報が欲しかったりします。

以前、和歌山の山奥を走っていた時のこと。

電源はバイクのバッテリーから取っていたので、充電は心配なし!・・・と思って走っていたのですが、あまりにも長時間連続給電し続けたためか、途中から給電しているにもかかわらずどんどんバッテリーの残りが減り始めました。

そして本当に人里離れた山奥でバッテリー切れに・・・。

道はわからないし、夕暮れは近づいてくるし・・・。本当に心細い思いをしました。

こういう時にバックアップとして紙の地図があれば、何とか難を逃れる事が出来るのです。

Rと通常版、どっちがオススメ?

ツーリングマップルにはA5サイズの「通常版」と、一回り大きいB5版の「R」があります。どちらを選ぶか、みなさんちょっと悩むところかもしれません。

基本的に内容は共通なのですが、違いは大きさ以外に・・・

  • 地図の縮尺:通常版は14万分の1(北海道は20万分の1)、Rは12万分の1(北海道版は17万分の1)
  • 通常版は360度折り返しても使用可能なPUR製本。一方「R」はリング式

といった点が異なります。

「通常版」はコンパクトで持ち運びしやすいが、多少小さくて見づらい。「R」は大きくて見やすいがかさばる、という事になります。

それぞれどちらがいいかは好みの問題、なのですが、走りながら確認する(もちろん信号待ちなど、止まった時に確認する程度)なら、使うタンクバッグに収まる大きさの方、というのが基本になると思います。

(大抵のタンクバックは、「R]または「通常版」のツーリングマップルの使用を想定して、大きさを決めている思います。)

僕の場合はスマホナビとの併用が前提になるので、持ち運びやすさとコストパフォーマンスで「通常版」を選びます。(老眼にはやや厳しいですけれど。)

なお、「R」の方は一旦リングを外し、必要なページだけ持っていく、という使い方もあります。これなら大きな「R」でもかさばらずに持ち運べます。

ちょうどエリアとエリアの境目付近を中心に走る、なんていう場合は、2つのエリアのツーリングマップルから、それぞれ走るエリアを持ち寄って一冊にまとめる、なんていうちょっと贅沢な使い方も出来ますね。

お勧めはスマホナビとの併用

一方で「ツーリングマップル」のデメリット、というか、紙の地図の欠点はというと

  • かさばる
  • 細部が見られない(縮尺が変えられない)
  • 文字が小さい
  • 走行中には確認できない。(音声案内もない)
  • (スマホにくらべて)情報の更新が遅い
  • 現在地の把握がむずかしい
  • etc.

という事になるだろうと思います。

裏を返せばこれらは全てスマホナビの利点と言えるわけで、スマホと併用すれば、そのほとんどの欠点が解決します。

つまりツーリングマップルとスマホナビはそれぞれお互いを補完する役割を持つことから、両方を併用するのがベストといえるでしょう。

ヒントその46.スマホナビはテザリングを活用しよう
バイクツーリングで便利なスマホナビですが、どうしても落下や故障のリスクがあります。そこで以前使っていたスマホや中古格安スマホなどを、テザリングでスマホとつないで、バイクナビ専用端末として使う、という方法があります。

”いままでツーリングマップルなんて買ったことがない”、というあなた。

是非一度手にしてみる事をお勧めいたします!

みんなのクチコミで作るweb版ツーリングマップルを公開(2019.8.16追記)

2019年8月16日 ツーリングマップルの公式Webサイト「Touringmapple web」が公開されました!

https://touring.mapple.net/

ツーリングマップルweb

https://touring.mapple.net/

新しい機能として、

「みんなのツーリングマップル」というページがあり、みんなのツーリングに関するクチコミ情報をツイッターを通じて地図上にアップする事が出来る。

まだ今のところ(開設したばかりなので)情報量が少ないですが、投稿数が多くなれば、ライダーにとってかなり便利な情報源になると思われます。

ツイッターで投稿できる、という事で、ツーリング先で「これいいなあ!」と思った風景や店を気軽にアップ出来ますから、あっという間に充実した情報ページになるんじゃないでしょうか?

今後が楽しみですね! 皆さんも一度覗いてみてください。

※2019/8/18現在 インターネットエクスプローラーでは上手く表示されませんでしたが、クロームでは問題なく見る事が出来ました。僕の環境でだけのことかもしれませんが、一応お知らせしておきます。

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