XL1200CXのブレーキパッド交換・・・する?(その3)

今回の内容は、ブレーキの整備について書いていますが、言うまでもなくブレーキは最重要保安部品であり、誤った整備を行うと重大な事故につながる恐れがあります。今回の記事の内容を参考に作業された結果について、当方は一切責任を負えません。少しでも不安があれば、バイクの整備は信頼できるバイク屋さんに依頼する事をお勧めします。

走行15,000kmを超え、そろそろブレーキパッドの残量が気になり始めた我が愛車ロードスター(XL1200CX)。交換用のあたらしいブレーキパッドも手元に届き、いよいよキャリパーを外してみる事にしました。

XL1200CXのブレーキパッド交換・・・する?(その1)
約15,000km走った僕のロードスター(XL1200CX)。過去の整備記録からブレーキパッドの交換時期を計算してみました。更に、そもそも素人が最重要パーツであるブレーキの分解整備を行ってよいのか、という点も調べてみました。
XL1200CXのブレーキパッド交換・・・する?(その2)
そろそろパッドの交換時期が近付いている僕のハーレー ロードスター(XL1200CX)。ただ、意外とアフターパーツ製のブレーキパッドを見かけません。でも純正は高いし。果たして純正以外で適合するブレーキパッドはあるのか?調べてみました。

ロードスターのフロントキャリパーを外す

さて、ようやくブレーキキャリパーを外します。

過去乗ってきた国産バイクのブレーキキャリパーは何度も外したことがありますが、ハーレーのブレーキキャリパーは初めて。ABS付も初めて。

それに良く考えたら、片押し式のキャリパーというのも初めてです。対向式両押しのキャリパーは割合見た目がシンプルでわかりやすいのですが、片押し式は(僕にとって)どうにも構造が理解しづらいです。

こうやって見るとけっこう汚れてますね。(汗)

どのボルトを外す必要があるのか、よーく観察してからボルトを外します。

キャリパーを外すには、この2つのボルトを外します。元のトルクで締められるよう、あらかじめマーカーで印をつけておきました。

さらに、ブレーキパッドを外すには、このパッドピンを抜く必要があります。キャリパーを外す前にあらかじめ緩めておきます。

こちらは 5/16インチの六角レンチです。

キャリパーはボルトを2本外せば取れるのですが、この独得な星形のような不思議な形状をしたボルト、最初はどういう工具で外せばいいのだろう?と悩みました。

ですが、調べてみると、普通の12ポイント(12角)のボックスレンチを使えば外せることがわかりました。サイズはおそらく本当は3/8インチなのでしょうが、10mmのボックスレンチで外します。(3/8インチ=9.52mmなので、大抵10mmのレンチで代用するようです。)

ここで一つ困った事が。僕の使っているインチ工具はデイトナ製のハーレー用セットなのですが、ボックスソケットは六角になっています。

デイトナ(Daytona) ハーレーヨウインチツールセット 40ピース 74614

「こりゃあ10mm、12ポイントのソケット買い足さなきゃ。」

と思っていたのですが、よく見ると、1/4”と10mmのソケットだけが6角ではなく、12角になっていました。(さすが、ハーレー用キット)

ひょっとしたらとんでもないトルクで締まってるのかなあ、と思い、ブレーカーバーを使いましたが、ボルトはちゃんとかじり止めのグリスアップがされていて、問題なく外せました。(グリスアップは12か月点検の際、ディーラーが行ってくれたものかもしれません)

無事外れました。ホイルにぶつけないよう、ブレーキホースに力が加わらないよう注意します。

無事キャリパーが外れたので、よ~く観察してみます。すると、意外にまだパッドの厚みが残っているようです。

ブレーキパッドを見てみると、まだ結構厚みがあります。ライナーに入っているスリットは、摩耗限界を示すものだと思いますが、まだまだ溝が残っていますね。

ためしに1円玉(厚み約1mm)を置いてみました。未だ3~4mmくらいはパッドが残っているように見えます。

それにしても汚いですね。

せっかくキャリパーを外したからには、ピストン周りも含め、ちょっとはキレイにしておきたいところ。

時間があるときは水や熱湯(汚れ落ちが良く、すぐに乾くのでオススメですが、ヤケドに注意!)、中性洗剤などでキャリパーを丸洗いするのですが、今回は手抜きしてブレーキクリーナーでちょこちょこっと磨きます。

ブレーキクリーナーは信頼のワコーズを購入。ちょっと(かなり?)お高いですが、キャリパー周りにはこれ以外使う気になれません。

ワコーズ BC-SJ(ストロングジャンボ)。大容量のジャンボ缶で使いでがありますが、僕だとなかなか使い切れないので、普通サイズでもよかったかなあ。となりは定番 CCIメタルラバーです。

以前、雑誌でワコーズの技術者のインタビュー記事を読んだことがあるのですが、「安売りしているパーツクリーナーとワコーズのとは何がちがうの?」という質問に対し、「汚れ落ちだけならどれもあまり変わらないと思うが、ブレーキ周りのゴムパーツを痛めないようにするのは難しい」という趣旨の話をされていました。その記事を読んでからは、ブレーキ周りに使う時だけはワコーズを使うようにしています。(だまされてる? 笑)

ちゃんと「使用箇所」にディスクブレーキパッドも書かれています。

ピストン周りも含めきれいにするために、ブレーキパッドをキャリパーから外します。

予め緩めておいたパッドピンを抜きます。

このパッドピンを抜くと、ブレーキパッドが外せます。パッドビンのネジ部にもかじり防止のグリスが塗られていますね。

まず片側だけブレーキパッドを外したところ。奥に金属の板バネが見えます。これでブレーキパッドの無駄な動きを抑えているんでしょうね。

もう一方のパッドを外すと、ようやくピストンが見えました。そして、汚くて見えづらいですが、赤い矢印のところ、ここに例のパッドに付属していたのと同じ形状の金属パーツがはまっています。

取り外してブレーキクリーナーで洗うと、こんなパーツが現れます。ブレーキパッドのパッドピンで固定されている側の反対側の突起がここのパーツにはまって、ブレーキパッドが固定されています。

ブレーキパッドも出来るだけキレイにします。本当は熱湯かけて、ブラシで擦るのが簡単できれいになるんですけどね。

赤い丸で示した穴にパッドピンが通ります。そして、緑の丸で示した出っ張りが、例の金属パーツに嵌って、キャリパー本体に固定されます。

左が純正のブレーキパッド。右がG.T.S製のリプレース品。

同じく裏面。

上が純正。下がG.T.Sです。こうしてみると、純正、まだまだ使えそうですね。

ブレーキクリーナーをウエスに浸み込ませ、ちょこちょこっと拭いてやると、ビストンも板バネもピカピカになりました。サビ防止にごく薄くシリコングリスを塗りました。ピストンの揉みだしは・・・今回は省略。

パッドピンもきれいに汚れを落とし、薄くシリコングリスを塗っておきます。

外したパッドをノギスで測ってみたところ、外側のパッドは約4.5mm、内側のパッドや約4.0mmの厚みが残っていました。(計測箇所で多少ばらつきがあります。)

新品の純正パッドの厚みが約6.5mm。現在の走行距離が15,193kmなので、計算上の使用限界は、、、

15,193km×6.5mm÷(6.5mm-4.0mm)=39,501.8km (なんと約4万Km!?)

となります。

前回、走行距離7264kmの時の計算では、使用限界は29,510kmだったので、1万kmちかく伸びたことになります(?)。・・・まあ、あくまで計算上の話ですが。

以前に比べて、ブレーキにやさしい走りになってきた、という事なのでしょうか。(笑)

まあ、国産マルチから乗り換えたばかりの頃に比べると、あまり飛ばさなくなってきた気はします。(もともとあんまり飛ばす方ではありませんが。)あるいは、少しハーレーになれてきて、初期の頃よりリアブレーキを多用するようになってきた、という事もあるかもしれません。

いずれにせよ、この純正ブレーキパッド、あと1万km以上は余裕で使えそうです。

そこで、せっかく買った新しいブレーキパッドですが、当面はお蔵入りさせることにしました。という事で、G.T.Sのブレーキパッドのインプレをお伝えできるのは、当分先になりそうです。

という事で、パッド周りを清掃したのみで、元通りキャリパーを組み直しました。

まあ、綺麗になったし、これで当面は安心して走れる、という事で、めでたしめでたし。

(・・・リアは? 笑)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする