立ちごけでレバーが曲がってしまったら・・・
バイクに乗っているとどうしても避けられないのが立ちごけ。
チビ&短足の僕は何年バイクに乗っていても、毎年何回かはやらかしてしまいます。
で、こけると高い確率でダメージを受けるのがブレーキ&クラッチレバー。出先でポッキリいくと、車体にダメージがなくても乗って帰れなくなります。
そんな事態を避けるため、最近のバイクでは、レバーの先端近くに切欠きを入れ、 わざと折れやすいようにしてありますよね。
# 折れても先端だけなら、とりあえず出先から乗って帰れるわけです。
# 切欠きの入っていないレバーなら、自分で入れておく手もあります。
カセットバーナーで炙ってレバーを曲げる
でも、ポッキリいかず、幸か不幸かレバーが大きく曲がってしまった場合。新品レバーを購入するのが最善ですが、なかには(アフターパーツのブレーキマスターのレバーなど)数万円するようなとんでもなく高いレバーもあります。
そんな時は(レバーの材質にもよりますが)ダメ元でバーナーで炙ってまっすぐに戻す、という手があります。
そんな時に便利なのが、カセットボンベを利用した 「カセットガストーチバーナー」。
ホームセンターに行けば1000~2000円程度で手に入ります。
やけどには十分注意!
これで曲がったレバーを熱し、柔らかくなったところでまっすぐに直すのですが、当然、炙られたレバーはとんでもなく熱くなるので、十分注意が必要です。
軍手なんかでは熱くて全く役に立ちません。より熱を伝えにくい革製の手袋をし、出来ればレバーを万力か何かに固定します。
レバーの曲がった部分を炙りつつ、プライヤーなどでレバーを挟んでまっすぐに戻します。
しばらく熱していても途中までは 「これホントに曲げられるの?」と思うくらいびくともしませんが、熱し続けると、突然柔らかくなり、曲げられるようになります。
この方法を使えば、レバーを自分の気に入った形に(ある程度)変形させることができますが、いったん熱を加えた金属は、元の剛性にまで戻るとは限りません。
(焼きなましで余計に硬くなる?のかもしれませんが ・・・。材質や温度、冷まし方にもよると思います。)
したがって、できれば熱して戻したレバーは予備用においておくか、
別の新品レバーを予備に持って走った方がよいかもしれません。
# くれぐれも火傷と火災には十分に気をつけて作業してくださいね。
Before
After