FuelPak3の取説は・・・?
先週、横浜のパインバレーさんでバンス&ハインズの FuelPak3 を購入しました。
で、この3連休を利用し、早速わが愛車 XL1200CX ロードスターに取り付けてみる事にしました。
FP3には「i-OS用」と「Android用」の取扱説明書(英語)が付いていて、パイバレーさんで購入すると、その日本語訳の説明書をくれます。ところがこの説明書、簡易版というか、ホントに最小限の説明しか書かれておらず、これだけで取付が出来るのか?というと正直かなり不安になります。また、FP3の持つECM書き換え以外の機能については殆ど説明がありません。(ToT)
ですが、パインバレーさんから購入時に渡されるもう一つの資料にはQRコードが印刷されていて、アクセスするとFP3の取説動画(「セットアップ編」と「使いこなし編」)を見る事が出来ます。かなり親切&ボリュームのある説明動画で、”これがなかったら自分でセットアップなんかできないんじゃないの?” というのが僕の個人的な感想です。
FP3を買って自分でセットしようと思われる方は、近くの正規代理店で購入するか、近くにお店がなければ素直にパインバレーさんから通販で購入するのがオススメです。
ところが実際に取付してみると・・・
ところが、アンドロイドとi-OSの違いなのか、アプリのVerの違いなのか、実際にFP3のセットアップを行っていくと、説明動画と違う画面や動作がちらほら出てきます。まあそれでも事前に説明動画を見ていたのでなんとかセッティングできましたが・・・。
こういう時、やっぱり質問や相談を受け付けてくれるショップが心強いですよね。
実際の取付手順(Android)
では実際のセットアップについて紹介してみます。
※注意:あくまで今回僕が行った作業のレヴューです。OSやソフトのバージョン、使用環境などが違えばこの通りになるとは限りません。また、この記事を元に作業を行い、何らかの不具合が出ても当方は一切の責任を負えません。繰り返しますが、正規代理店で購入し、疑問点があればそちらにご相談する事をお勧めします。
あらかじめ Google PlayStore(i-OSは App Store ) からV&H FP3のアプリをダウンロードしておきます。
サイドカバーを開け、診断用コネクターのカバーを開け、FP3を接続します。
診断用コネクターはバッテリーの下あたりにあります。(スポーツスターの場合)
イグニッションをONにする(エンジンは掛けない)とFP3のインジケーターが光ります。
FP3のアプリを立ち上げます。(あらかじめスマホのBluetoothはONにしておく)
「Bluetooth利用可能~ここをクリックして・・」をクリックします。
「FP3を捜索」をクリック
「ペア設定する」をクリック。これでFP3本体とスマホがペアリングされます。
ペアリングされると、FP3本体のファームウエアのアップグレード画面になります。
→「インストールします」をクリック。
待つことしばし(数分かかります)・・・
メニュー画面になります。
ここから、インストールするマップ(V&HオリジナルECMデータ)を探します。
僕の場合、エアクリーナーもマフラーも、全くのノーマルなので、すべて「Standard」または「Stock」を選びます。
- エギジーストメーカー(?)>HD
- エギソーストモデル名(?)>StockExhaust
- バッフル仕様>StandardBaffle
- エンジン排気量>Stock1200cc
エギジーストメーカー(かなり日本語が怪しいですが)で「HD」を選んだ時点ですべてこれしか選べなくなります。排気量も指定できない事から、車種名はECMデータで既に判断しているようです。
→「結果」のところををクリックします。
「マップ詳細」が表示されます。
V&Hのマフラーを選んだ場合はここに指定したマフラーを装着した車体の写真が表示されるようですが、今回のフルノーマルの場合は「NO IMAGE AVAILABLE」という冷たい返事。(ToT)
→「フラッシュ書き換え」をクリックします。
するといよいよECMデータの書き換えが始まります。
「あなたのバイクにFuelpakにリンクします」
”てにおは”がちょっと変ですが・・・。
もともとのノーマルデータがスマホを介してV&Hのサーバーにバックアップされるようです。
これでいつでもノーマルに戻せる、という事ですね。
「バイクにフラッシング Newマップをバイクに」
さらに日本語が怪しくなってきました。(笑)
「バイクのイグニッションを30秒切ってください。」と出るので、イグニッションキーをOFFにします。(ここまでずっとONにしっ放し。)
進捗バーのパーセント表示が伸びていきます。
「バイクへ戻りますーブルートゥースが再構築」???どういう意味?バイクへ戻りますって? ここでちょっと混乱しました。
でも確か、OFFにしたイグニッションを30秒たったらONにするハズ。
ONにしないとFP3に電源供給されないから、Bluetoothもつながりませんしね。
→で、イグニッションON!
メニューへ戻りました。
ちゃんとECMの書き換えができたんだろうか??
「表示/マップ編集」をクリックしてみます。
[0]のスロットに「初期ストックマップ」が入り、[1]のスロットに入れたマップ(現在のECM較正)が表示されました。(較正って?構成の事?校正?)
どうやら無事、ECMの書き換えが終わったようです。
ECM書き換えが終わったら・・・
FP3にはスピードやエンジン回転数、スロットル開度、エンジン温度等、様々なデータをスマホで表示する機能があるので、それらを利用する時はFP3本体をつないだままにしておきますが、表示の必要がなければ(ECMの書き換え時以外は)外しておいてもよいそうなので、(イグニッションをOFFにしてから)FP3を外しました。
※オートチューンを行うときはつないでおく必要があります。
試しにエンジンを掛けてみると無事かかりました(ホッ。)
心なしかエンジン音が太くなったような気が・・・。
ここでタイムアップ。試乗は明日以降となります。
取り付け時の注意点
FP3をつないだら、バイクのイグニッションをONにしますが、その後、FP3本体のファームアップ、マップの選択とインストールなど、なんだかんだで5分~10分位はかかります。
その間、バイクのヘッドライトは点きっ放しです。通常は問題ないと思いますが、バッテリーが弱っていたらちょっと不安です。同じ事はスマホにも言えます。もしECM書き換えのタイミングで電源が切れたら・・・最悪、ノーマルデータが壊れるかもしれません。
バイクのバッテリー、スマホのバッテリーともに、十分充電された状態でインストールに臨みたいです。また、インストール中、スマホはインターネットを介してV&H社のサーバーにアクセスしています。電波状態が悪いところでは、インストールに時間がかかる可能性もあるので、携帯の電波が十分つながるところで作業しましょう。