ユーザー車検は本当に簡単?
ユーザー車検の「コツ」などと、ちょっとエラそうに記事を書きましたが、これは僕の数々の失敗の経験とその反省に基づくものです。
大体、どの本を読んでも、ブログなどの記事を見ても、
「ユーザー車検、実は簡単!」
みたいに書いてあると思いますが、(まあ、実際、難しいものではないのですが)時にはちょっとつまずくこともあります。
僕自身7、8回ユーザー車検を受けてみて、最終的に検査を通せなかったことはないのですが、その過程では結構失敗もしました。
鬼門の光軸検査
バイクのユーザー車検でよく引っかかるのはヘッドライトの光軸検査です。
バイクのヘッドライトは対向車の邪魔にならないように、規定の範囲を照らさないといけないのですが、これは実に簡単に狂います(特にネイキッドは)。で、車検場で光軸検査を受けると、上下にずれていたり、左右にずれていたりして不合格となります。
ある時、ユーザー車検を受けていると、光軸検査で「×」の表示が。
横にいた検査官の人が、「うーん、だいぶ下すぎだね。」などとアドバイスをくれます。
そこで、検査場の駐車場の隅へ行き、壁に向かってヘッドライトの光を当てながら、「こんなもんかな?」などと言いつつヘッドライトの向きを調整します。
すぐに検査ラインに戻って2度目の検査。
・・・また「×」。
「うーん、もうちょっと上だね。」
で、また駐車場の隅に行って光をあてて調整。光軸を上に向けます。
すぐにラインに戻って3度目の検査。・・・「×」
「あー、上行き過ぎだよ。」
トホホ・・・。
で、またまた駐車場の隅に行って、すぐにラインに戻り・・・と思ったら、検査ラインはお昼休み。
仕方ないので外に出て昼飯を食べ、午後いちばんで再び検査。
ようやく「〇」の表示。 無事車検を終えました。
その日は会社を午前だけ半休をとり、午後は出社するつもりでしたが、結局丸一日休むはめになりました。
# それ以来、必ず「予備検査」を受けるようになりました。
前もってチェックを怠ると・・・
ある時は検査ラインに入る前の、検査官による目視チェックで不合格。
ナンバープレート灯が点いていない、とのこと。
恥ずかしながら、その時まで僕はナンバープレート用の電球がテールランプとは別に付いているなんて事も知りませんでした。
この時も予備検査場へ戻り、相談したところ、
「電球はここでも販売してるよ。(たしか150円だった。)工具はそこにあるから、勝手にどうぞ。」
と言われ、予備検査場の隅で電球を交換。再び検査場へ行って無事検査合格しました。
駆け込み寺・・・いや駆け込みバイク屋さんへ
ある時は、やはり検査官の目視検査の際、
「ブレーキランプが点かないヨ」と言われ、不合格。
そんな馬鹿な。出かけてくる前に確認したのに・・・と納得がいかなかったのですが、
検査官曰く、
「リアブレーキを踏むと点くけれど、フロントブレーキでは点かない」との事。
手足の短い僕は、ブレーキを握った姿勢ではブレーキランプの点灯を確認する事はできないので、足でリアブレーキを踏みつつ、手をテールランプにかざして点灯するかを確認していました。
「あ、ついてるついてる」と安心しきっていたのですが、まさかフロントブレーキのブレーキスイッチが壊れているとはつゆ知らず。
# そういえば先週友達と一緒に峠を走ったとき、後ろを走っていた友達が、”おまえ、あんなコーナーに、よくノーブレーキで突っ込むなぁ” と驚いていたのを思い出しました。ノーブレーキじゃなく、ノーブレーキランプだったようです。(涙)
僕のバイクは社外品のブレーキマスターにブレーキスイッチを組付けた、ショップオリジナルのカスタムパーツがついていて、純正部品のブレーキスイッチがそのままつくわけではありません。つまり普通にバイク屋さんでパーツを取り寄せれば修理できるわけではありませんでっした。
「これじゃ今日は車検を通せない!」一瞬青くなりましたが、検査場近くのバイク屋さんに藁をもすがる気持ちで飛び込んで相談したところ、さすがはプロ。
店に並んでいるバイクから付きそうなブレーキスイッチを外し、それに穴あけやらなんやらの加工をして取り付けられるようにし、チョイチョイ、と30分ほどで修理してくれました。
(しかも部品代含めて1500円しか請求されませんでした。感謝!!)
検査は無事に通ったものの・・・
で、極めつけは昨年。
検査ラインはすんなり通り、あとは新しい車検証を受け取るだけ、と思っていたら、
検査場の担当者から
「これまだ検査満了まで1か月以上あるよ。
いま更新すると、車検証の満了が1か月短くなっちゃうけど、どうする?」
と言われびっくり。
完全に日にちを間違えていたことにその時ようやく気づきました。
「検査結果は2週間有効だから、(有効期限完了の)1か月以内になったら
また来れば?そしたら2年間有効の車検証になるよ。」
と言われましたが、そのためにまた会社を休むわけにはいかず。
泣く泣くその場で車検証を発行してもらいました。
↑ 4月車検だったのが、3月車検に、1か月短く・・・
どうでしょう。
これからユーザー車検を受けようというアナタの参考(反面教師)になったでしょうか。(笑)それでも最後は何とかなるものです。さあ、あなたもユーザー車検を受けてみましょう!