限界を超えた夏用ラインディングブーツを買い替えることに
僕が普段バイクに乗る時に使っているブーツはバイク用ではなく、チペアというアメリカの老舗ブーツメーカー(1901年創業)のエンジニアブーツです。
いつ買ったか覚えていませんが、10年以上は間違いなく履いてます。

ずっと使っているチペワのエンジニアブーツ。リペアショップで左足の甲にシフトガードを付けてもらいました。
基本的に一年中このブーツを履いて走っているのですが、さすがに真夏の一番暑い時期だけは蒸れるので、ヘンリービギンズの軽量合皮ブーツを履いています。

ヘンリービギンズのDH-803 ラインディングシューズ。天然皮革&合成皮革製の防水ブーツです。(写真はブラウンですが、僕のはブラック。)
ただ、こちらも多分10年近く履いているはずで、昨年ソールが剥がれてしまったのを、接着ボンドで貼り付けて使い続けています。(貧乏性なもんで。笑)
ただ、さすがにそろそろ限界です。

見ため的にも限界だなあ。
先に上げたチペワのエンジニアブーツもそろそろ限界(保護性能という意味ではとっくに終わっているはず)なので、そちらも買い替えないといけないのですが、今年の夏も暑くなりそうなので、まずは夏用のブーツを買い替えることにしました。
マックスフリッツのライディングパンツと如何に合わせるか
以前ここにも書きましたが、昨年、夏用のラインディングパンツとして、マックスフリッツさんのサイドパネルパンツを購入しました。
夏はこのパンツがメインになるのですが、ちょっとレトロ感のあるベージュのパンツ、ということで、合わせるシューズがなかなか難しんです。よくある派手目のラインディングシューズは、おそらく合いません。
オーソドックスな革製ブーツなどは相性がいいのですが、今回は夏用なので、もうちょっと涼しそうなものを選びたいところ。
店へ行ったりネットで見たりしていろいろ探していたのですが、なかなかピンとくるものがありませんでした。
ネットで見て一目惚れ
そんなある日、ネットで目についたライディングシューズがありました。
ゴールドウインの「ライディングメッシュショートブーツ」です。
ライディングシューズとしてはあまり見ないグレーのメッシュシューズで、デザインは非常にシンプル。ソールはかなり厚みがありそうで、「Vibram」の黄色い文字がワンポイントとしてアクセントになっています。
これ、カッコいいじゃん。
派手な色ではありませんが、明るめのグレーで、ベージュのパンツと組み合わせても合うような気がします。
う~ン、いいかも。
ただ、靴は(靴に限らずですが)実際に履いてみないと良し悪しは分かりません。
そこで、ぜひ実物を見てみたいと思い、バイク用品店を何軒か回ってみたのですが、残念ながら現物を置いてある店はありませんでした。
ブラックとブラウンは見つけたんですけどね。(正直今一つ気に入らず・・・)
あきらめて、店頭にあるほかのライディングシューズにしようと思ったのですが、やはり今一つピンとくるものがありませんでした。
う~ン、どうしよう。やっぱりこのグレーのシューズが気になるなあ。
出来れば実店舗で履いてみて買いたいところですが、どこにもないのでしかたなくネットで探すことに。でもやはりお目当てのグレーは品薄らしく、特に僕の足に合うサイズは在庫なしという状況でした。
在庫が少ない理由が・・・
それでもしつこく、いろんなサイトを調べていたところ、あることに気が付きました。
あれ?これ、サイドファスナーが無い・・・・
このゴールドウインのメッシュシューズ。内側にサイドファスナーがあり、このファスナーを下ろすだけで簡単に脱ぎ履き出来るようになっています。
ところが写真を見る限り、僕の欲しいグレーはサイドファスナーが無いのです。
ん?なんで???
調べてみると、サイドファスナーが付いているのは新モデルで、旧モデルにはサイドファスナーはなし。そして、新モデルはブラウンとブラックのみで、グレーは旧モデルにしかないのでした。
そうかあ。旧モデルだから、もう在庫がないんだ・・・
どの店舗にも置いてないのも納得です。
仕方ない、と半ば諦めていたのですが、某サイトに、僕の欲しいサイズが「メーカーお取り寄せ」と書かれているのを見つけました。
まあ、きっと「メーカーに確認したら在庫切れでした」っていうオチなんだろうなあ、と思いましたが、もしも在庫があったらラッキーだと思い、ダメもとで注文してみることにしました。
待つこと数日。「本日出荷」とのメールが。
おー!在庫あったんだ。
というわけで、グレーの旧モデルが無事我が家へ届きました。
ゴールドウィン メッシュショートブーツ
ワクワクしながら、箱から出すとこんな感じです。

全面メッシュのシンプルなデザイン。左足の甲にのみ、シフトペダルで傷が付きにくいよう、シフトパッドが貼られています。

アジャストはドローコードを引っ張るだけ。コードは正直ちょっと心許ない感じです。(「すぐ切れた」「壊れた」みたいなレヴューもありました。)かかとの「Vibram」の黄色い文字がワンポイントでいい感じ。くるぶし部分にはパッドが入っています。

履き口やタンの部分も、生地はかなり厚みがあり、履いてみると足全体を包み込んでくれるような感じがします。中敷きもクッション性があり、歩くのも楽そうです。

ソールはVibram製のタンクソール。いかにもグリップが良さそうなソールです。爪先でバイクを支える僕には、路面が濡れていてもすべらなさそうという安心感があります。厚みもかなりあり、足つき性も向上しそうです。

履いてみるとこんな感じ。とてもシンプルなスニーカーに見えます。

マックスフリッツのパンツと合わせてみるとこんな感じです。わりと合っているような気がするのですが、いかがでしょうか?
ミニインプレッション
ドローコードを緩め、足を入れます。正直この辺の使い勝手はあまり良いとは言えません。この細い紐はどうにも心もとなく、すぐ伸びちゃうんじゃないの?という感じ。緩めても履き口が大きく広がりませんし、逆に引っ張っても足を締め上げる感覚がいまいちです。
このあたりは、サイドファスナーのある新型は問題にならないかもしれません。
足を入れると、アッパーがやわらかく、厚みがあるので、やさしく包み込まれるような感覚になります。インナーソールもやわらかく、バイクを降りて歩く際も疲れにくそうです。
足首はくるぶしまでちゃんと覆う高さがありますが、かかと側はくびれているので、足首を動かしやすく、シフトチェンジや足つき動作も支障なくできます。
ただ、(軽いことは軽いですが)見た目ほど軽くはありません。これはソールがかなり厚く、重いからだと思います。
バイクに乗ると、ソールが厚い分、足つきは良いのですが、足の裏でステップを踏む感触はやや希薄です。ステップへの荷重で積極的にバイクをコントロールするような乗り方には合わないかもしれません。
そして走り始めると、スーッと風が靴の中に入ってくるのを感じます。これは快適。真夏の道路の上でも涼しさを感じられるかどうかはわかりませんが、靴の中が蒸れにくいのは間違いないと思います。
逆に、防水性能はまったく期待できません。そこはブーツカバーなどで対策するしかないでしょうね。
ただ、僕のように「猛暑の季節はショートツーリング専門で、早朝に家を出て昼過ぎには帰宅する」という使い方にはぴったりでしょう。
万能なライディングシューズではありませんが、とにかく暑い夏を乗り越える一足としてはいい選択なんじゃないかと思います。
今年も猛暑の予感。この夏はこのブーツで乗り切りたいと思います!