4年半で3個のバッテリーが昇天しました。
結局1年しかもたなかった僕のスポーツスター(XL1200CX ロードスター)のバッテリー。
これで純正を含め、およそ4年半の間に3個目のバッテリーが逝ったことになります。
はぁ~・・・。いくらなんでも、これではお財布にやさしくありません。
決して安いとは言えないハーレーのバッテリー。せめて2年、出来れば3年は使いたいと思っているのですが、僕の使用環境ではなかなかハードルが高いようです。
というわけで、再び純正バッテリーに戻す予定(ネットでオーダー中)なのですが、今度こそ長持ちするように、メンテナンスをしっかりやっていこうと思います。
ハーレーのバッテリー維持は常時充電しか手が無い?
とはいうものの、バッテリーのメンテナンスって一体何をすればいいのやら。
「ハーレー」「バッテリー上がり」「対策」で検索すると、
「充電器につなぎっぱなしで充電しろ」という話ばかり。
それが出来れば苦労はないんですが。
「じゃあコンセントが無い場合はどうしたらいいんだ!?」
と思って検索すると、
「定期的にエンジンをかけて乗れ」だそうです。
・・・そりゃそうだけどサ。
毎週末乗ってても、2週間乗らないと上がるのがハーレーのバッテリーなのです。
バッテリーのメンテナンス方法とは
バッテリーのメンテナンスとして考えられることを列記すると・・・
①バッテリー液を補充する
②常時充電する。
③定期的に充電する。
④定期的にメンテナンス充電する。
⑤使わないときはケーブルを外す。あるいはヒューズを抜く。
⑥使わないときは車体から外し部屋で保管する。
⑦バッテリー端子を磨く。端子にグリスを塗る。・・・etc.
といったところでしょうか。
①バッテリー液を補充する
昔は ” バッテリーメンテナンス ” というと「バッテリー液の補充」でした。
昔のバッテリーは「開放型」で、使っているうちに徐々にバッテリー液が減ったからです。
けれど今時のバイクはほぼすべてが密閉式。液を補充する必要はなくなりました。
②常時充電する
先にも書いた通り、バッテリーを長持ちさせるためには、これが最も効果的なのは間違いないでしょう。ただし、駐車場所にコンセントがあることが前提条件となります。
じゃあコンセントが無い場合はどうするか。
一つ考えられるのはソーラーバッテリーをつないでおくこと。これ、ネットなんかを見てみると実際にやってる人が結構います。
ほとんど ”気休め” かと思いきや、最近は安くて高性能なソーラーパネルが出回ってきたせいか、案外実用的という話も聞きます。
ただ、設置場所を選ぶ上、風雨やいたずらを考えると、ソーラーパネルをバイクに常時接続しておくというのはちょっと怖い気もします。
③定期的に充電する。
常時が無理なら、せめて定期的に充電する。駐車場所にコンセントが無い前提なので、都度バッテリーを外して部屋に持ち込むことになります。
面倒ですが、現行の(2016年以降の)スポーツスターはバッテリーの脱着が簡単になったのが救いです。
バッテリーの外し方はコチラ↓↓↓
④「メンテナンス充電」する。
ここで言う「メンテナンス充電」とはサルフェーション除去のための「パルス充電」の事です。
サルフェーションとは、放電で発生した硫酸鉛(普通は充電すると再び電解液に溶ける)が硬くなってしまい、結晶化してマイナス電極に張り付いたもの。電極を覆うと電気が流れにくくなってしまいます。
この電極板に張り付いたサルフェーションをパルス電流(ごく短時間に電流の強弱を繰り返す)を流すことで溶かす機能を「パルス充電」といい、定期的にパルス充電することでバッテリー寿命を延ばすことが出来ます。
ただ、僕の使っている充電器には残念ながら「パルス充電」機能はついていません。買い替えようかなあ~(常時充電可能な「トリクル充電」機能はついてます。)
⑤使わないときはケーブルを外す。あるいはヒューズを抜く。
これはメンテナンスとはちょっと違うかもしれませんが、バッテリーの放電を少しでも防ぐ手立てのひとつです。
車やバイクはイグニッションをオフにしている時でも、わずかながら電気を消費しています。これを「暗電流」といいます。家電の「待機電流」みたいなものですね。通常は問題ないレベルの量なのですが、ハーレーはこの暗電流が大き目なようです。(セキュリティー装置が付いているものは特に。)
そこで、この暗電流による電力消費を抑えるために、バッテリーの配線を外しておく(必ずマイナス側)、またはメインヒューズを抜いておく、という方法があります。
この方法はバイク屋さんからも勧められました。
また、ネットにはハーレーディーラーさんのこんなブログ記事もありました。
ただし、最近の車やバイクはイグニッションスイッチをオフにしてしばらくの間、ECUが自己診断したり、データを書き込んでいたりするそうです。そのタイミングでヒューズを抜くと問題が起きる可能性があります。
なのでイグニッションをオフにしてすぐにはヒューズを抜かず、しばらくたってから抜くようにします。
でも、しばらくってどのくらいの時間が経てばOKなの?って思いますよね。
それは・・・わかりません。(スイマセン)
いろいろ調べているんですけれど。。。(どなたか詳しい方、教えてください。)
どのくらいの時間待てばいいか。正解はわからないのですが、、、
スマホで手軽にハーレーのインジェクションチューニングが出来る大人気デバイス「FuelPack 3」(FP3)。
これでチューニングデータを書き込む際、
「イグニッションをいったんオフにして、30秒待ってから再度オンにする」
という操作が頻繁に出てきます。おそらくこの間に必要なデータをどこかに書き込んでいるんじゃないかと思うのです。
この推論が正しいとすれば、電源OFFにした後、30秒ほど待てばいいことになります。
なので、まあ余裕をみても2、3分待てばヒューズを抜いてもOKなんじゃないかなあ、と思っています。
⑥使わないときは車体から外し部屋で保管する。
これもメンテナンスとは言えないかもしれませんが、昔からバッテリーの取り扱いとしてよく言われていることです。
『車体から外す』はまあ⑤のケーブルを外すのと同じですが、『部屋で保管する』はどういう意味があるのか?
これはおそらく温度変化が少ないところで保管せよ、という意味なんだと思います。
屋外だとどうしても温度変化が激しいので、バッテリーも弱りやすいのでしょう。
冬はバイクに乗らないという方なら、バッテリーを車体から外し、屋内の温度変化の少ない場所に保管しておくのがいいと思います。
⑦バッテリー端子を磨く。端子にグリスを塗る。
これも昔は良く聞いたバッテリーメンテナンスです。端子が腐食すると電気が通りづらくなりますから、端子をワイヤーブラシで磨いたり、錆びないようにグリスを塗ったりします。
ただ、普通のグリス(シリコングリスなど)は絶縁物質なのでケーブルの接続部に塗るのは良くないかもしれません。
腐食防止のためにはターミナルにケーブルを接続した後に、端子を覆うようにグリスを薄く塗ってやるのがいいと思います。
こういう導電性のグリスもあります↓↓↓
カーボン入りで電気を流すグリスです。より万全を期すならこういうグリスを塗るのがイイと思います。
まあ、バッテリーの寿命にどこまで関係あるかはわかりませんけど。
バッテリー延命作戦その1「乗らないときはヒューズを抜く」
新しいバッテリーは既にオーダー済みですが、それが届くまでは今のバッテリーをなんとか使うしかありません。幸い充電したバッテリーはまだしばらくは使えそうです。
とはいえ、いずれ上がってしまうのは時間の問題。
そこでバイクに乗らない間は少しでもバッテリーの消耗を抑えるために、メインヒューズを抜いておくことにしました。
左サイドカバーに入っているヒューズケースの中にある、一番大きな(40A)のヒューズがメインヒューズです。これを抜いておきます。
抜き差しは簡単ですが、差し込むときに火花が飛んだりするので注意が必要です。
あと、抜いたヒューズをうっかり失くすとバイクに乗れなくなってしまうので、予備のヒューズを用意しておきたいところ。
ところがカー用品店やホームセンターを見て回っても、なかなかこの「40A」というサイズは売っていないようです。(大抵売ってるのは30Aまで。)
なので、ネットで一つ買っておこうと思います。
バッテリー延命作戦その2「マメな充電と電圧管理」
あとはやはりマメな充電ということになります。
今回、WESTCOをやめて純正バッテリーに戻すことにしたのは、少しでも脱着の手間を少なくするため。
WESTCOなど純正以外のバッテリーは端子の位置が微妙に違い、ケーブルを繋ぐのにスペーサーを噛ませたりする必要があるからです。
ところで「マメな充電」と書きましたが、一体どのくらいのペースで充電する必要があるのでしょうか。
これは車種や乗り方や乗る頻度、季節(=気温)などによっても変わってくるので、まさにケースバイケースだと思うのですが、何らかの目安がほしいところ。
そこで、電圧計を取り付けてみることにしました。
バッテリーの電圧を測ることで、ある程度コンディションが分かります。それに、ひょっとしたらバッテリー上がりの原因が、バッテリーではなく、発電器など他のパーツの故障によるものかもしれない、といった不安も解消することが出来ます。
実際、僕はステーターコイルのトラブルを単なるバッテリー上がりだと思い、ジャンプスタートして走り出したものの、高速道路で止まってレッカーされた経験があります。(涙)
スポーツスターにつける電圧計を選ぶ
バッテリーの電圧はテスターを使えば測れますが、いちいちテスターを持ち出すのも面倒ですし、できれば走行中の発電状況もモニターしたいところ。
メーター周りにつけられるバイク用の電圧計はいくつか種類が販売されていますが、あんまり大きなデジタルメーターはスポーツスターには似合わない気がしてつけたくありません。
いろいろ探して選んだのがコレ。↓↓↓ 当初はこれをつけるつもりでした。
非常にコンパクトで目立ち過ぎないサイズ。IPX7 相当の防水性能。バックライトを備え夜でも視認性がいい上、電圧が12Vを下回るとバックライトが赤く変わります。
価格も非常にリーズナブルです。
ただ、小さいとはいえ適当なところに両面テープでペタッと貼るのは、ちょっとみすぼらしい気がします。出来ればなんらかのステーを用意して、ハンドルにマウントしたいところ。
でもかっこいいステーがなかなか見つかりませでした。
これなんか使えそうですが、僕のロードスターはハンドルの真ん中にRMAホルダーがついているので、あまりいい位置にセット出来そうな感じがしません。
もう一つ問題なのが、このメーターは配線がバッテリー直結であるということ。
バッテリーの電圧を測るためのメーターですから、バッテリー直結の方がより正確に電圧が測れるとは思います。しかもON/OFFの信号線をアクセサリー電源から引っ張るので、バッテリー直結ではあってもキーオフの時は電気を消費しないようになっています。
ただ、バッテリー配線の以外の線をバッテリー端子に共締めする、というのはどうも好きになれません。定期的に充電するためには出来るだけ簡単に脱着できるようにしておきたいのに、端子共締めだと、また手間が増えるからです。
それに振動の多いハーレーですから、端子に共締めしたボルトが振動で緩んでくるんじゃないか、ということも危惧もしています。
さらにこの製品には(取説を見る限り)配線にヒューズが内蔵されていません。
バッテリー直結ですから、もし万一プラス側のケーブルが取り付けミスでパーツに挟まれて切れたり、あるいは被覆が削れて中の導線が車体に触れてしまえば一瞬でショートしてしまう・・・そのことを指摘しているサイトがありました。
ちょっと心配しすぎかもしれませんが、確かその通りです(ヒューズ追加すればいいんですけどね)。
ということで、ひとまずこの電圧計の採用は見送ることにしました。
・・・・・なら何を選んだの???
この話、続きます。
コメント
バッテリーの件でコメントした者です。
私は2014年式の48でセキュリテー有りですが、イグニッションをオンにしてチェックランプが消えた後にヒューズを抜くようにしていました、この方法はディーラーさんにて聞いたので間違い無いかと。
寺田モータースさん
https://www.youtube.com/watch?v=jqEVjwlFRtI
こちらの動画ではイグニッションオフ後ですぐに外す(セキュリティ対策で)と言われているので、こちらでも大丈夫なようです。
実際に私も試しましたが、問題無かったです。
週末ライダーで月に1,2回乗れるか乗れないかのライダーなので、同じ悩みを持っている方が居て、言い方が悪いですが親近感が…。
バッテリーチェッカーですが、キジマさんの「Batt Check」も良いかなって思います。
48の人さん。こんばんは。再びコメントありがとうございます。なるほど。セキュリティー付きではイグニッションオフ後4秒以内にヒューズを抜くんですね。じゃああんまり気にせず抜いてよさそうですね。貴重な情報ありがとうございます。
親近感ですか。ありがとうございます。共感というか連帯感というか。(笑) ハーレーあるあるですよね。
キジマさんの「Batt Check」ですよね。これ、僕も興味がありました。バッテリーチェックの機能はほぼ満点ですが、これ自体の待機電流がどの位あるんだろうって思ってしまいました。調べたら約2.0mAみたいですね。
そんなに大きな値じゃないですが、バッテリーを消費する方向なのがちょっと引っかかってしまいました。