今日もいい天気だったので、ロードスターを引っ張り出し、エンジンスタート。
暖機もせずに裏路地を走り始める。
最初の角を曲がったら、おばあちゃんに連れられた2歳くらいの男の子が三輪車に乗って坂道を登って来るのが見えた。
男の子はバイクに気付くとその場で固まった。
排気音で驚かさないように、アイドリング&徐行で進む。
男の子は口をへの字に曲げ、眉間にしわを寄せてこちらを凝視している。
緊張しているのか、怒っているのか。あるいは今にも泣き出しそうにも見える。
軽くリアブレーキを踏み、さらにスピードを落とす。
すると、今まさにすれ違おうという瞬間、彼は小さな手のひらをこちらに向け、腕を真っ直ぐに伸ばした。
まるで「止まれ!」というかのように。
口はへの字のまま。
目はにらんだまま。
でも、次の瞬間、
こちらに向かい、
小さく、でも一生懸命手を振った。
「!」
僕もあわてて手を振りかえした。
すれ違った後も、彼は僕をじっと見ていた。
口はへの字のまま。
目はにらんだまま。
小さな彼に、僕の姿はどう写ったのだろうか。
今日はきっといい日だ。
***
湘南を走っていたら、
信号待ちで並んだ車の助手席に、サングラスをかけたカワイイの女の子が。
カワイイなあ、、、
と、そんな僕の視線に気づいた瞬間、
彼女は満面に笑みを浮かべ、ノリノリで手を振ってくれた。
さすが湘南。流石ハーレー。
今日はホントにいい日だ。