KTMよ、お前もか!
2月に入ったばかりの寒い朝。とはいえ、11時ごろになって日も高くなり、気温は10℃ぐらい。風も無く良い天気なので、ちょっと昼飯でも食べに行こうかなと思い、愛車 KTM 890DUKEを引っ張り出しました。
しっかり着込み、準備万端。
ニュートラルを確認し、クラッチを握ってセルボタンを押すと・・・
” キュル、ウィーーーーン。 ”
げ、エンジンがかかんない。
まあここまではよくある事。先週もセル一発目は不発でした。
気を取り直してセルボタンオン!
” キュル、ウィーーーーン。 ”
” キュル、ウィーーーーン。 ”
・・・・・
ハーレー(XL1200CX スポーツスター)に乗っていたころは散々悩まされたバッテリー上がり。KTMに乗り換えてからはその心配もなくなり、これで一安心、と思っていたのですが。
昨年11月にはディーラーで2年点検を受け、その際にバッテリーは充電してもらっていますし、先週末も100km以上は走っています。それから一週間でこれですから、これはバッテリーがご臨終ということなんでしょう。
それにしても、乗り始めて2年と2か月。もうちょっともってほしかった。
「KTM。お前もかあ~。」
思わす天を仰ぎました。
890DUKEのバッテリーを取り外す
このまま放置してても仕方ないので、とりあえずバッテリーを下ろします。
ハーレーの時はさんざんやった作業ですが、KTMになってからは初めてです。
さいわい、890DUKEのバッテリーはリアシートの下に入っているので、アクセスは簡単です。
部屋に工具を取りに行くのも面倒なので、車載工具を使い、サクサクっとバッテリーを外します。サクサクっと、、、サクサクっと、、、うーん。案外メンドクサイ。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2025/02/aPXL_20250201_022250671.jpg)
リアシートを外すとすぐにバッテリーが出てきます。リアシートはメインキーで外せるので工具は不要です。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2025/02/aPXL_20250201_022506921.jpg)
車載工具のトルクスレンチ(T-30)でバッテリーにつながるケーブルを外します。バッテリーを外すときのお約束は「外すときはマイナスから、着ける時はプラスから」。まあここまでは問題ありません。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2025/02/PXL_20250201_022712793.jpg)
ここでひとつ罠が。このバッテリーの端子には小さな金属片が入っていて、これがネジを受けてます。このままうっかりバッテリーを持ち上げると、この小さな金属片が抜け落ちて、どこか車体の隙間に入ってしまう可能性があります。そうなるとかなりやっかいです。なので、ケーブルを外したら、バッテリーを持ち上げる前に再びボルトを差し込んで締めておきます。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2025/02/PXL_20250201_022832369.jpg)
マイナスの次にプラス側のケーブルを外します。端子がケース側面と面一になっていないので、ケーブル側の端子には銅色のスペーサーがあります。これはケーブル端子に一体化されているので落とす心配はありませんが、マイナス側同様、こちらも端子の中にネジ受け用の小さな金属板が入っているので、落とさないように要注意です。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2025/02/aPXL_20250201_023034898.jpg)
次にバッテリーを抑えているステーを外すのですが、ステーは〇印をつけた2か所のトルクスボルトでとめられています。これが車載工具の短いL字レンチでは外しにくい。特に写真左側のボルトは奥まっているので、手が入りづらく、うっかりするとボルトを中におとしてしまいそうです。仕方ないので、フロント側のシートも外します。リアシートはメインキーで簡単に外せましたが、フロントシートはボルト(バッテリー端子と同じくT-30のトルクス)でとまっています。が、これがまた短いレンチでは外しづらいです。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2025/02/PXL_20250201_023628685.jpg)
ボルトを二本外すとバッテリーを抑えているステーが外せます。(反対側は引っ掛けてあるだけ)あとはバッテリーをしっかり持って、上に引き抜くだけです。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2025/02/PXL_20250201_022521521.jpg)
これが車載工具にはいっているT-30のトルクスレンチ。短すぎて回すときにいろんなところに干渉してしまいます。このバイクはT-30のトルクスがあちこちに使われているので、もうちょっと長いのを一本買って、車載工具に入れておこうかな。
というわけで、ちょっと手こずりつつ、バッテリーが外れました。「Haijiu」って何て読むんですかね。初めて聞くメーカーです。
(どうやら中国の企業らしいです。なんとバイク用バッテリーの専門メーカーだそうです。)
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2025/02/PXL_20250201_023712926.jpg)
DUKEの純正バッテリー。Haijiu という中国メーカー製です。聞いたこと無いなあ。それにしてもハーレーのバッテリーに比べたら、何とも小さいバッテリーですね。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2025/02/aPXL_20250201_032048443.jpg)
とりあえず充電してみます。
半日ほど充電すると、ちゃんと満充電になりました。
ただ100kmほど走ってからたった1週間でバッテリーが上がりましたから、また上がる可能性は高いと思います。まだ2年ちょっとしか使ってないんだけどなあ・・・
あんまりバッテリーで悩みたくないので、さっさと見切って新しいバッテリーを買うことにしました。
890DUKEに適合するバッテリーは何??
交換するバッテリーは純正を選ぶというのが普通は無難ですが、いくらKTM純正とはいえ、わずか2年で死んだ怪しげな(?)中華製バッテリーを再度選ぶ気にはなれません。
信頼性の高いメーカーのバッテリーに換えたい。出来ることなら日本製がいいよなあ・・・
ただ、国産メーカー製とは違って、このHaijiuのバッテリーと互換性のあるバッテリーがどれなのかがよくわかりません。
ネットでいろいろと調べてみたのですが、出てくるのはリチウムイオンバッテリーへの交換記事ばかり。
確かにリチウムイオンバッテリーは普通の鉛バッテリーにくらべて小型で軽く、寿命も長いといいことづくめです。
ただしちょっと値段がお高め。また、充電する場合はリチウムイオンバッテリー専用の充電器が必要というのも使いづらいところです。
小型軽量というのは大きなメリットなのですが、DUKEは十分軽いので、僕はこれ以上軽量化したいとは思いません。
なので、できれば信頼性のある普通の鉛バッテリーから選びたいところ。
なにか合う国産バッテリーはないの???
いろいろサイトを探しまくったところ、どうやら GSユアサの「YT12A-BS」というバッテリーが使えるらしい、という情報を(複数のサイトで)見つけました。
ホントに使えるのか?
両者を比べてみました。
Haijiu HTZ-12A-BS(FA)
タイプ:VRLA (制御弁式)タイプ
容量:12V 10Ah
CCA:200 CCA
大きさ:L:150、W:87、H:105
GSユアサ YT12A-BS
タイプ:VRLA (制御弁式)タイプ
容量:12V 10Ah
CCA:175 CCA
大きさ:L:151、W:88、H:107
方式や容量は同じ。大きさは各1-2mm程度大きい(誤差)?
ただ、CCAは Haijiuの 200に対し GSユアサは175と ▲12.5%ほど小さい値です。
CCA以外は同等と考えていいでしょう。ただ、冬場エンジンを掛けられなくなったのが交換の理由なので、CCAは同等以上の値が欲しかったところではあるのですが。