購入したのはコミネ ストレッチE-ミドルインナーウェアー
前回、電熱ジャケットをいろいろ検討した結果、コミネ製の電熱ジャケットを購入したところまでお伝えしました。
購入したのはコミネのストレッチE-ミドルインナーウェアー「EK-317」です。
「在庫あり」となっていましたが、メーカー在庫だったのか、注文して1週間ほどで商品が届きました。
注文して1週間ほどで届きました。
開封するとこんな感じです。シンプルでエリ周りはなにもありません。縫製などはしっかりしている感じですが、フロントジッパー（YKKではない）の動きがいま一つ。
首回りのアップ。素材感伝わりますかね？表面はさらっとした肌触りですが、テカテカな感じではなく、細かい織り目です。生地は薄いですが、裏地もあるのでペラペラという感じではありません。ストレッチ性のある生地ですが、わずかに伸びる程度なので、体にぴったり密着するとか、一回り小さいサイズでもOKという程ではありません。ただ、生地が突っ張らないので、下に着ても動きやすいと思います。
表地はポリエステル90% TPU（熱可塑性ポリウレタン）10% このTPUがストレッチ性を生んでいるようです。裏地はポリエステル100%
こちらは洗濯表示。「各部コネクターを養生し、30℃以下の水（洗剤不可）で手洗いし、平干しで乾燥」とのこと。肌に直接触れず、アウターでもないので汚れにくいとは思いますが、洗濯はちょっと面倒そうです。
裏側。赤く見えるところがヒーター部分です。背中と胸、あと、見えませんが両腕の二の腕部分にヒーターが付いています。ヒーターはやわらかく、触ると1cm間隔ぐらいに縦に電線？が入っています。
これがマイクロカーボンヒーターの場所です。結構広い範囲を温めてくれます。
両袖の部分にファスナーがあり、なかに電熱グローブにつなげるコネクターが収まっています。下に伸びているベロのような部分にON/OFとヒーターの温度を切り替えるスイッチが付いています。
このジャケットと接続して使えるコミネの電熱ウエアは、こんなにいろんな種類があるそうです。チャップスとかシートパッドもあるんですね。
ちなみにジャケット（TOPS）がMAXで約3.8A。パンツ（Botoms）が約3.6A。グローブが左右で約2.0Aとのこと。合計すると約9.4Aになります。バイクは12Vなので9.4A×12V＝112.8W。ハロゲンのヘッドライトが60Wぐらいですから、結構な電力を食いますね。
これが車体から電気をとるケーブル。５～15Aのヒューズ付きでジャケット以外にパンツやグローブも合わせて接続する時は、それぞれの最大電流値に合わせたヒューズに付け替えます。このヒューズボックスが固くて開けるのが大変！素手ではまず開かず、プライヤーを2つ使ってやっと開きました。
電源接続ケーブルの取り付け
まずは車体に電源接続ケーブルを取り付けます。
付属の電源ケーブルの端子をバッテリー端子に共締めします。この方法は電熱ジャケットの取説に記載されている方法ではありますが、バッテリー端子への共締めは結構危険なので、本当ならハーネスのしかるべき場所にはんだ付けなどの方法で分岐をとって、そこから電源供給させるべきなのですが、ひとまずこの方法で接続します。
バッテリー端子が緩むと、ケーブルの端子との間で火花が飛んだりします。その結果、バッテリー端子が溶けたり、さいあくのケースでは出火につながったりもします。
端子ボルトはきっちりと締め、ゆるみが無いか、頻繁にチェックすべきです。なので、今回はバッテリー端子をきっちり締められるよう、端子ボルトサイズのトルクスレンチを用意しました。
バッテリー端子に電源ケーブルを接続するために、リアシートを外します。フロントシートの上に乗っているのはボンダスのトルクスレンチ（T30）。バッテリー端子もバッテリーを固定しているステーの固定ボルトも、フロントシートもすべてトルクスT30のネジで止まっているので、効率よくバッテリーの付け外しが出来ます。長さがあるので狭い場所にも届きやすく、早回しもしやすく、力も入れやすいのでそのまま本締めもできます。すごく快適です。
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バッテリ端子接続のお約束。外すときはマイナスから、着ける時はプラスから。
プラス側は端子カバーがきちんと被せられるよう、ケーブルが動いて端子が緩まないよう、できるだけケーブルをまとめてネジを締めます。
無事端子カバーも付けられました。
ケーブルをシート前方から出すために、フロントのシートを外します。こちらもT30のトルクスねじで固定されています。
左側のフレームに沿って電源ケーブルを延ばします。余ったケーブルはバッテリーの端子を引っ張らないように、バッテリー側で余裕を持たせてまとめておきます。
フロントシートを元通り取り付けます。
ケーブルの先端はこのように、シート前端の左側から出しました。電熱ウエアを接続していないときは、事故防止のため、必ず端子にカバーを掛けておくのですが、この状態で雨に当たるとケーブル内に水分が入るような気がして怖いです。
接続口をタンク下に固定できるように、ベルクロか何かをつけようかと思っていたのですが、シートフレームとシートとの隙間にいい具合に押し込める隙間がありました。
ほら、こうやって接続口を押し込むと、シートの下に完全に隠れます。これなら出先で不意に雨に降られても、雨水が侵入する心配はなさそうです。
無事電源取り出しケーブルを接続できました。
着用イメージ（多少見苦しいのはご容赦を・・・）
今回購入したコミネの電熱ジャケットのサイズ表がこちら。
電熱ジャケットは出来るだけ体に密着する方が暖かさを感じられます。なので出来るだけジャストサイズを購入したかったのですが、残念ながら事前に現物を試着することが出来ず、Mサイズにするか、Lサイズにするか、かなり悩みました。結局は普段着ているMサイズを購入しました。（ちなみにアウターは胸部プロテクターを付けるのでいつもLサイズ購入してます。）
ちなみに僕のサイズは身長165cm 体重67kg。体格はよく言えばガッシリ。悪く言えば太り気味です。
着用するとこんな感じ。首回りがかなり広く開いているのがわかると思います。普段も購入しているMサイズを買ったのですが、防寒性を考えてか袖や着丈は長め。一方で、胸囲や胴回りはスリムな感じがします。（・・・にしても太ったなあ。オレ）
上から厚手のパーカーを着るとこんな感じ。（来年は痩せなくちゃ。おれ）
さらに上からウインタージャケットを着るとこんな感じです。（胸部プロテクターを着けています。）セミロング丈のジャケットですが、電熱ジャケットのスイッチはこの状態でも露出していて、使い勝手は良さそうです。
少々胸周りがタイトですが、苦しいほどではなく、ヒーターが体に密着するという意味ではベストな感じ。結論としてはMサイズで正解だったと思います。
ただ、これ。電熱ジャケットだけを着た姿は結構間抜けです。もうちょっと首回りなんとかならんかったんかなあ。仮に電熱ジャケットだけで十分な時でも、出先で店に入る時なんかを考えると、何か上に着るものが必要ですね。
操作性
裾から出ている電源スイッチを長押しして電源を入れます。電源が入った状態で押すと、High→Mid→Lowと三段階に切り替わるのですが、このHighとMidの表示の違いが全く分かりません。
High
MID
Low
説明書によると、赤と橙の違いみたいなんですが・・・わからん
再び長押しするとOFFになります。
操作性そのものは良く、信号待ちの間などでも簡単に温度の切り替えが出来ます。
気温7℃で走ってみました
試運転した日の気温は7℃。日中の最高気温も10℃に届くかどうかというテストには最適な日でした。
服装は先ほど見ていただいた通り。やや厚手のハイネックシャツの上に電熱ジャケットを着ました。その上に厚手のパーカーとRSタイチのウインタージャケットを重ね着しました。
首回りが大きく開いているのと、薄く軽いので、着た感じ違和感はほとんどありません。
ちなみに下はヒートテックのタイツとHYODのレザースマートです。
まずスタートは電源OFF。寒いですが、しっかりしたアウターを着ているので、耐えられないほどではありません。でも高速道路を1時間走ったら凍え死ぬだろうなあ。
ここで電源ON！ ONにするとまずHighになります。
おおー！暖かい！ものの数秒で温かさを感じ、15秒もしたらホカホカです。まさに電気毛布を巻いたような状態。
特に電熱ジャケットと密着している背中はダイレクトに熱を感じます。しかも温めてくれる範囲が広いので、背中全体が暖かいような気がします。
胸の部分は前傾姿勢なので密着度がやや低く、背中ほどではありませんが、それでも胸部プロテクターを付けているので、発熱部が体に密着してちゃんと暖かさは感じます。二の腕部分もちゃんと効いていると思います。とにかく、部分的に熱いという感じではなく、体全体で温かさを感じられます。
こんどはLowにして走ります。（MIDの表示が良くわからないので・・・W）
確実に温かさは感じますが、しばらく走るともうちょっと温度を上げたくなります。Highの快適さを知ってしまったからなあ。でもいま着ているパーカーを薄手のダウン（ユニクロのウルトラライトダウンなど）に変えたら、Lowでも十分温かいだろうと思われます。
そしてMID。今日の服装と気温ではこれがベスト。十二分にあたたかく、走っていて平和というか幸せを感じます。ただ、ちゃんとMIDになってるかどうかがわかりづらいんだよなあ。(笑)
冬のラインディングが楽しみになりました！
暖かく走れるというのは幸せです。同じ道をただ走っているだけでも楽しくなってきます。この日は少ししか走っていないのでわかりませんでしたが、体に無駄に力が入らないので、きっと疲れ方も違うでしょう。
とにかく幸せ。今こうして振り返っていても、ああ、早くまた乗りたいなあ、と思ってしまいます。今年は冬も走行距離が伸びそうです。
ただ走った道がずっと渋滞だったので、ちゃんとバッテリーが充電されたかどうか、そこは少し不安です。
そのへんも今後、レポートしていきたいと思います。
