ひさびさにバイク用電熱ウエアを購入(その1.電熱ウエア選び)

バッテリー上がりが怖くて購入をためらっていました

KTM(890DUKE)に乗り始めたころから、電熱ウエアを買おうかなあと思っていました。

過去にも何度か買って使っていたことがあり、その良さは分かっているつもり。

ただ、前に乗っていたハーレー(スポーツスター)は電装系が不安定で、しょっちゅうバッテリー上がりを起こしていたので、とてもじゃないけれど電熱ウエアを使う気にはなれませんでした。

それに、さほど切実に必要性を感じてなかったということもあります。

最近は暖冬が続いていますし、断熱効果の高いインナーウエアや、防風効果の高いアウター、そして高品質なダウンジャケットをミドルインナーとして着込むと、気温が5℃ぐらいでもなんとか耐えられます。5℃を下回ると厳しいですが、そこまでいくと路面凍結が怖いので、さすがにバイクには乗りません。

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そんなわけで、KTMに乗り換えてからは毎年買おう買おうとは思いつつも、ついつい先延ばしになってしまっていました。

体を温めて安全性アップ

高性能な防寒ウエアでなんとか冬を乗り切れたとしても、やはり冬のツーリングは辛いものがあります。寒いと体に力が入るためか、どうしても疲れやすくなりますし、着ぶくれしている上に寒さで体が硬直しているので動きづらく、とっさの時に危険です。

翌日に疲れを残さず、冬も安全にツーリングを楽しむには、電熱ウエアは必須だと思います。

というわけで、よし、今年こそ電熱ウエアを買うぞ! そう決めました。(毎年そう思うんですけどね。w)

電熱ウエアの選び方

電熱ウエアといってもいろんな種類があります。

ジャケット or パンツ or グローブ

まずは、どこを温めるのか?

・上半身を温める電熱ジャケット

・下半身を温める電熱パンツ

・手を温める電熱グローブ

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そのほか、足先を温める「電熱ソックス」や首回りを温める「電熱マフラー」なんていうのもあります。

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全部買って全身温めればもちろん一番暖かいですが、電熱ウエアを揃えると結構なお値段になりますし、なにより充電不足によるバッテリー上がりが心配です。

では一点に絞るとするとどれなのか。

「冷えやすい下半身を温めるとコタツに入っているかのようで全身が温まる」

という人もいれば、

「とにかく手先や足先の冷たさが耐えられないので、電熱グローブ一択」

という人もいます。

ただ、僕としては第一優先はやはり上半身。一番温めるべきは心臓を含む内蔵で、そこを温めることで代謝を上げ、全身に暖かい血液が回ります。体の中心が温まると、案外手先が冷たくても耐えられものです。(もちろん人それぞれだと思いますけれど。)

車体給電式 or バッテリー式

次に、車体から電気をとるのか、モバイルバッテリーを使うのかという問題。

それぞれメリットとデメリットがありますが、僕としては車体からの給電一択です。理由は電池切れの心配がないことと、なにより温かさが違うから。

発熱体などの性能も年々上がっているんだとは思いますが、やっぱり電熱ジャケットの暖かさは電力で決まります。

モバイルバッテリーの標準的な電圧は3.7V。USB出力で5V。一方車体から取る電圧は12Vです。(最近はUSB PD対応製品などもありますが、電熱ジャケットでは持続時間が短すぎるでしょう。)その差はかなり大きいと言えます。

使い方によってはモバイルバッテリー式のものでも十分、というケースもあると思いますが、どうせ電熱ウエアを買うなら、絶対的な温かさを求めたいところです。

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それ自体がウエアとして機能するか、あくまでヒーターなのか

電熱ウエアの紹介記事で、あまりこの見方をしているのを見かけないのですが、電熱ジャケットには、それ自体がウエアとして機能するものと、あくまでヒーターとしてウエアの下に着こむのが前提のものと、二種類あると思います。言い方を変えると、電熱ジャケットだけを着ていても違和感のないものと、違和感ありありのものとに分かれます。

前者はたとえばフリースやパーカーのようなスタイルになっていて、通電していない時でもある程度保温力があるものが多いですが、後者はそれ自体はペラペラで、正直見た目はカッコイイとは言い難く、通電しなければ全然暖かくないです。

たとえば、RSタイチの電熱ウエアはフリース素材になっていて、それ自体も保温性がありますし、これをアウターとして着ていてもあまり違和感がありません。

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一方で、こちらのヒートマスターの機能性重視。ジャケットは上にアウターを着るのが前提で、これ単体で着ることは考えていない感じのデザインです。

ヒートマスター(Heat Master) 12V ヒートインナージャケット【2025-26モデル】 ブラック (Lサイズ)

こちらのコミネ製も同様ですね。

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これはどちらがいいかは使い方次第だと思います。

出来るだけ着ぶくれせず、アウターを重ねるだけで十分温かい、出先でアウターを脱いでも違和感のない電熱ジャケットがほしければ、フリース素材やパーカースタイルの電熱ジャケットが良いと思いますし、ウエアを上に重ねるのを前提に考えるなら、それ自体は薄く、機能性に特化した電熱ジャケットを買うのが良いと思います。

僕の場合、できるだけ合わせるウエアを選ばない電熱ジャケットが欲しかったので、薄手の製品から選ぶことにしました。厚手のウエアは極寒の時期専用になりがちですが、薄手の製品なら秋冬のツーリング(早朝深夜や高地など意外に冷えることも多い)でも使えるからです。

僕が選んだのは コミネ EK-317

いろいろ検討した結果、僕が今回選んだのはこちら

コミネのEK-317 ストレッチE-ミドルインナーウェアー です。

コミネ(KOMINE) バイク用 EK-317 12V WP ストレッチE-ミドルインナーウェアー Black L

選んだポイントは

1.車体からの給電式

2.高すぎない消費電流

消費電流はHIGHモードで約3.8A。電圧は12Vなので約45.6Wということになります。暖かさで定評のあるHeat Masterの低電流モデルが3.5A(高電流モデルは7A)なので、ほぼそれと同等です。

3.薄型でシンプルなデザイン

素材はポリエステルで薄く、多少ストレッチ性のある素材です。なので、インナーとして着た時に動きを妨げにくいのではと思われます。襟ぐりが大きく開いているので、それ単体では保温性はあまり期待できませんが、ミドルやアウターを重ね着したときに襟元がきつくなるような心配がないといえます。

4.発熱箇所は胸と背中と両腕

発熱箇所は背中だけ、という電熱ジャケットもあります。確かにライディングポジションをとると、背中が一番密着するので電熱の効果が感じやすいのですが、やっぱり前面にも発熱体がある方がいいんじゃないかなあ、という気がします。

余談ですが、コミネの製品紹介にあるこの写真。ちょっとどうなの?って思いません?背中なのか胸なのか、どこにヒーターが付いてるか、非常にわかりづらいです。

5.リーズナブルな価格

最近ではいろいろなメーカーから電熱ジャケットが発売されていて、バイク用を謳っているものでもかなり低価格なモデルも出ていますが、日本の老舗バイク用品メーカーの製品としてはかなりリーズナブルな価格だと思います。

*****

というわけで、これがいいんじゃないか、と目星をつけたものの、ちょっと不安だったのは一度も現物を見たことがないということ。いろいろバイク用品店を見て回ったのですが、この商品を置いている店はなく、素材や着心地、サイズ感などが全くわかりません。

クチコミを見ても、伸縮性があってフィットする、という書き込みがある一方、ペラペラで伸縮性が無い、という書き込みもありました。サイズも「サイズ表記より大き目」「結構タイト」など、正反対の書き込みがあって、実際どうなのかよくわかりません。

うーん、どうしようかなあ、と悩み、またも購入をためらっていたのですが、いや、今年こそは購入するんだ!とあらためて決意。Amazonのブラックフライデーの最終日 23時50分にポチっと発注いたしました。

というわけでようやく購入した電熱ジャケット。実際に使用した感想などは次回に続きます。

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