本格的な寒波の中 新年最初のツーリングへ
年明け早々、バイク仲間からツーリングのお誘いがありました。
真冬でも暖かいところ、ということで、飽きもせず千葉を目指します。
さて、千葉はいいけど、どこへ行こうか?
僕は体の底から温まる、激辛の「勝浦タンタンメン」が食べたかったのですが、友人によると、以前行った勝浦タンタンメンの名店「江ざわ」は、そのおいしさからますます評判が広がり、最近は開店と同時にその日の分が売り切れるほどの人気ぶりなんだそうです。
オススメ!ツーリングスポット:元祖勝浦タンタン麺 江ざわ(千葉県勝浦市)
この寒さの中、2時間も3時間も待つのはちょっとつらいよね、ということで、今回は勝浦タンタンメンは見送りました。
その後、あーでもない、こーでもないと目的地が決まらないまま、とりあえず08:30に海ほたるに集合、ということだけ決めて、ツーリング当日を迎えることとなりました。
僕の厳冬期の防寒ウエアを紹介
この日は最低気温が1℃の予想。この冬もっとも寒いツーリングになりそうです。
そこで、僕の持つアイテムの中では最強の防寒性能を誇るウエアで防御を固めます。
まず、アンダーウエアは ”北の漁師も愛用する” というウワサの逸品、その名も「エベレスト」です。
これはもはや「着る毛布」。かなりの厚みがあり、これ一枚着るだけでぬくぬく。その辺の保温性インナーとは、はっきりいってレベルが違います。
「エベレスト」の上に薄手のフリースを着て(エベレストはアンダーウエアなので、脱いだ時に見えるとカッコ悪い)、その上にダウンインナーを着ます。
世にはいろんな新素材が次々と誕生しますが、やっぱり最強はダウンだと思います。
(ただしダウンウエアの温かさはダウンの質に左右されます。良いダウンは値段も張りますが、出来ればアウトドアメーカーなどの良質のダウンウエアを買いたいところ。)
ダウンインナーの上には、RSタイチのアウターを着ます(ダウンインナーを着ているので付属のインナーは外してあります)。
アウターはとにかく防風性重視です。
(↓↓↓これは僕のとは少しデザインが違いますが。)
僕がRSタイチのアウターで優れていると思う点は、エリまわり(首回り)の形状が良いということです。
RSタイチのウインターウエアはエリが高く、立っています。そのため、前から吹き付ける風が首に当たりません。また、首回りには余裕があり、ベルクロやスナップボタンで締める形ではないので、厚いインナーを着ても首まわりを締めつけません。
” それって風が入ってきてダメなんじゃないの?” と思われるでしょうが、エリに厚みのあるのあるインナーを着たり、ネックウォーマーを首に巻いたりすることで風の侵入を防げます。逆に首回りに余裕がないと、ネックウォーマーを巻いたときに首が締め付けられてしまい、苦しかったり血行が悪くなったりします。
それに、金具やベルクロが首筋に当たって痛い、なんてこともありません。
パンツはユニクロのインナー(ほんとは下も「エベレスト」のインナーがほしいんですけれど。)を履いた上に、HYDOのスマートレザーを履きます。こちらもアウターは防風性重視です。
革は防風性能は高いですが、保温性は無いので、ほんとうは下にも「エベレスト」のインナーを履きたいんですけれどね。
グローブは先日紹介したRSタイチのステルスウインターグローブ。ただし、これは防寒性能はそこそこです。
この装備で気温10℃なら余裕。5℃ぐらいまではなんとか耐えられます。
海ほたるで行先検討ミーティング
AM08:00。無事 海ほたるPAに集合。本当は08:30集合だったのですが、予想以上に早く着きました。この日は三連休最終日にもかかわらずアクアラインは渋滞もなく、車の流れはスムーズでした。
集まってから、本日の行先を相談。やはり勝浦タンタンメンはやめて、路面凍結の心配の少ない海沿いを走り、仲間が「前に行って美味しかった」という漁港直営の海鮮食堂を目指すことになりました。
電熱ジャケットが欲しい・・・
(僕の持っているアイテムのなかでは)最強の防寒対策をしているとはいえ、気温5℃で1時間も高速道路を走ればやはり少し冷えてきます。
ところが、「今日は寒い!」と震える僕にくらべ、仲間は二人は余裕の様子。聞けば二人とも電熱ジャケトを着用していました。
ひとりはインナージャケット、インナーパンツに加え、グローブまでも電熱仕様のフル装備。もう一人は電熱ジャケットだけですが、バイクはハンドルグリップヒーターだけでなく、シートまで電熱ヒーターがはいっているそうです。さすがはBMW。
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着ている電熱ジャケットは二人とも、暖かいと評判の「ヒートマスター」の製品だそうです。
僕も昔は電熱ジャケットを愛用していたのですが、ハーレーに乗り換えてからは常にバッテリー上がりが不安だったので使用できず。結局、使わなくなった電熱ジャケットは古くなってしまい、捨ててしまいました。
でも今の愛車の KTM 890Duke は特に電源は問題なさそうなので、また電熱ジャケットを買おうかなあ、とちょっと考えています。
燈籠坂大師の切通しトンネル(トウロウザカダイシノキリトオシトンネル)
東京湾アクアラインを抜けた後、時間的にはまだ余裕があったので、下道に降り、国道16号線から続く127号線を南下していきます。
もうすぐ金谷港だなあ、と思った瞬間、なぜか先頭を走る仲間のバイクが突然左折しました。
ん?どこへ行くんだ??
「参道」と書かれた、鳥居のような赤い門をくぐると、細い道を進んでいきます。
やがて現れた小さなトンネルをくぐり、さらに少し進んだところで先頭のバイクが止まりました。
バイクを停め、右手を見ると、そこには大きな手彫りのトンネルが。
うわー!なんかすげー。
「燈籠坂大師(とうろうざかだいし)の切通しトンネル」と呼ばれる手彫りのトンネルです。
バイク雑誌のツーリング記事などで、千葉のあちこちに手彫りのトンネルがあるのは知っていましたが、ぼくはまだ一度も訪れたことはありませんでした。
手彫りトンネルは、きっとすごい山道を押し入った奥の奥にあるんだろうと思い込んでいたからです(そういう場所にもあるんでしょうけれど)。
まさかこんなに幹線道路からすぐのところにあるとは思いませんでした。
まだ朝早いからか、他に通る人も居なかったので、ゆっくり見物できました。
勝山漁港直営「お食事処 なぶら 」
フェリー乗り場がある金谷港を通り過ぎ、さらに127号を南下。鋸南町(きょなんちょう)にある勝山漁港を目指します。
同じ鋸南町にある、もはや大観光地となった保田(ほった)漁港とは違い、この勝山漁港はほとんど観光地化していない小さな漁港です。
その勝浦漁港の少し先に、本日の目的地「お食事処 なぶら」がありました。
僕は初めて訪れましたが、どれも新鮮でおいしかったです。価格もリーズナブル。
ちょっと食事の提供までに時間はかかりますが、まだそれほど知名度が高くないのか、入店までの待ち時間はそれほどでもありません。味と値段を考えれば十二分にオススメです。(まだ穴場的な店なので、あんまり宣伝しちゃいけないかなあ。)
岡本桟橋(原岡桟橋)
「なぶら」で美味しい食事を頂いた後、海沿いを更に南下。雑誌などでもたびたび紹介される観光スポット「岡本桟橋(原岡桟橋)」を目指します。
ここも僕は初訪問だったのですが、天気が抜群によかったこともあり、期待以上の絶景が見られました。
冨浦ICから近く、有名な道の駅「とみうら枇杷俱楽部」からはクルマで5分ほどの距離です。近くには10台ぐらい車が停められる無料駐車場があります。
総走行距離は221km
岡本桟橋を見た後は、道が混み始める前に早々に帰路につきます。日が傾くと一気に寒くなるので、冬のツーリングは早めに切り上げることが肝心。
冨浦ICから高速道路に乗り、再びアクアラインの海ほたるまで一気に帰ってきました。
海ほたるで解散し、16:00前には無事帰宅。帰り道もとくに渋滞はなし。三連休ということで渋滞は覚悟していたのですが、ちょっと肩透かしな感じでした。
この日の走行距離は221km。午後は気温もあがり、快適なツーリングでした。
今回のツーリングで我がKTM 890Dukeの走行距離も9000kmを超えました。わずか1年ちょっとでこの走行距離は僕としては驚異的。これも軽くてパワフルでラクで楽しい890Dukeならではです。ほんとツーリングには最高のバイクだと思います。
というわけで今年もめいっぱい楽しんで走り回りたいと思います。