アジフライを求めて房総へ
ゴールデンウイークも最終日。この日にようやく仲間とスケジュールが合ったので、ツーリングへ出かける事に。
GW最終日で帰りは渋滞必至。明日からはまた仕事なので、今回は近場でお手軽ツーリング。東京湾アクアラインを渡って千葉を目指します。
最初は定番の海鮮を食べに行こう、と思ったのですが、たまにはちょっと趣向を変えて、今回は美味いアジフライを食べよう!という事になりました。
千葉でアジフライの有名店はというと、真っ先に名前が挙がるのが「さすけ食堂」。ところが今回の旅のツレは食べたことがあるらしく、
「確かにうまい!でも2時間待ち」 だそう。
他にないか?と調べたところ、「はまべ」という店が美味しいらしい。
なんでも最近「孤独のグルメ」というドラマで取り上げられた店だそうで、こちらも行列必至ですが、実は「孤独のグルメ」ファンの僕としては、どうせ並ぶならこっちへ行ってみたい、(我ながらミーハーだなあ。)
・・・という事で、今回は「はまべ」のアジフライを目指します。
海ほたるからスタート
例によって千葉ツーリング恒例の海ほたるでの待ち合わせ。
GWという事で渋滞も覚悟していたのですが、ほとんど渋滞らしき渋滞もなく、スムーズに海ほたる到着。30分ほどお茶した後、出発。
東京湾アクアラインを降り、国道16号から127号線を南下。浜金谷のフェリー乗り場を過ぎて数分の場所に「漁師飯 はまべ」がありました。
漁師飯 はまべ
到着したのは11時過ぎ。開店は12時です。
店と道を挟んで向かいにある浜辺にバイクを止め、開店を待ちます。この時点で先客は10人ちょっと。
今日は天気も快晴、浜風が気持ちよく、友人とだべっていたら、すぐに1時間経ちました。
この時点で行列は20人を超えていたでしょうか。
12時に店が開き、次々と人が流れ込んでいきますが、ぼくらの手前ですでに満員、、、かと思いきや、店の脇の入口に回るよう言われ、そちらから入ると座敷部屋でした。
店はとても小さく、表から入るとカウンターがあって、6~7人座るといっぱい。僕らが通された座敷も4人掛けのテーブルが2つあるだけです。
座敷のもう一つのテーブルはバイク乗りと思われる男女4人組が既に座っていて、どうやら僕らが最後で店は満席になったようでした。
今日の目的はアジフライですが、ちょっと刺身も食ってみたかったので、両方のった「はまべ定食」(1600円)を頼んでみる事にしました。
絶品!アジフライ
待つ事しばし。先ずはお通しがわりにアジの卵(今の季節だけの旬ものだそうです)とひじきに香物が出てきました。
どれも素朴なお味です。
そして刺身が三品。これが新鮮で脂がのっていてもの凄く旨い!
ウマイウマイと喜んで食べていると、お待ちかねのアジフライが登場です。
まずデカイ!そして分厚い!!
大人の手ほどもあるアジフライが2枚ものっています。
いかにも旨そうな匂いが漂い、まさによだれものです。
テーブルにはウスターソース、トンカツソース、タルタルソースに醤油と一通り揃っています。
ちょっと悩んだあと、先ずはウスターソースで。
ずっしり重いアジフライを箸で持ち上げ、がぶり!とかぶりつきます。
「えっ!?ナニコレ。うま~~~い!」
厚みたっぷりのアジの身はフワフワで、衣はサクサク。魚の旨味と衣の香ばしさ、油のうま味ががくちいっぱいに広がります。
レモンを搾っては一口かぶりつき、醤油をかけてはウマイと叫び、刺身を食べ、飯を掻き込み、ひじきを食べ、飯を食べてお新香をつまみ、タルタルソースをかけてアジフライを再びガブリ。ゴハンを掻きこんで味噌汁をすする。
あーーー旨い!
僕が今まで食べたなかでは間違いなく一番旨いアジフライです。
そして僕が今まで房総半島で食べたなかでは一番旨い料理でした。(大したものを食べていないだけですが。(笑))
全部食べ終わると満腹です。大満足!! ごちそう様でした。
*****
食べ終えて店から出てくると、行列は更に伸びていました。今から並ぶ人は一体何時に食べられるのでしょうか。でも並んででも是非食べていただきたいです。
2019年4月29日 追記 ↓
元小学校の道の駅
はまべを出て真っ直ぐ帰るつもりでしたが、あまりに天気がいいので少し回り道することに。
以前テレビで見た道の駅、その名も「道の駅保田小学校」へ立ち寄ります。
ここは以前小学校だった建物をリニューアルした道の駅。建物の外観は昔なつかしい小学校そのもの・・・だと思っていたのですが、、、、あれ!?
実際の「道の駅堀田小学校」は、言われなければ元学校と分からないような、とってもモダンな建物に生まれ変わっていました。
各教室が宿泊の部屋になっています。前後に分けているので半分とはいえ、かなり広い。
家族や友達何人かで泊まれば実に楽しそうです。
ただ教室なので、廊下側の大きな窓からは中が丸見え。夜は宿泊者以外は入れず、窓はカーテンで覆われるとはいえ、カーテンの隙間から外の暗闇が見えるかと思うと、夜はちょっと怖いかも・・・
恐怖の体験
道の駅を出て、県道34号線を東へ。国道410号を左へ曲がって北へ向かい、県道23号、33号を通過して館山自動車道へ。この間、ところどころ道幅の狭いところはあるものの、車も少なく、新緑や田園風景が美しい、抜群の快走路が続きます。
袖ヶ浦を超えると、「アクアライン 渋滞9km 35分」の電動掲示板が。
GWだし、まあしょうがないというか、想定の範囲内かな、と思いつつ、それでも木更津の料金所までは順調だったのですが・・・・
アクアラインに入ると、突如、ものすごい横風がバイクを襲ってきました。道路わきの吹き流しが真横を向き、いまにもちぎれんばかりにはためいています。
風で流されそうになるバイクをなんとか押さえつけながら、スピードを落としてゆっくりゆっくり進みます。ところが海ほたるまであともう少し、というところまで来たとき、それまで左から吹き付けていた風が、急に後ろからの風になったり、右から吹き付けたり。いっそう勢いを増して吹き付けてきたのです。
ひえ~!
あまりの怖さに思わずバイクを止めると、その場から動けなくなってしまいました。
両足でバイクを支えていても、風で倒されそうな恐怖。ここまでの強風は初めての経験です。
更なる恐怖?
それでも意を決して発進すると、なんとか海ほたるへたどり着きました。
本線を外れ、側道を駐車場に向けて走っていくと、行く先で強風で打ちつけた波が飛沫をあげ、道に降り注いでいるのが見えました。
「げー!あそこ走るの!?」
と思っても止まるわけにはいきません。
しょうがなく突入すると、上から大雨のような波しぶきが・・・・
「ひえー!!」
駐車場に滑り込み、エンジンを切りましたが、ゴーゴーという風の音と、風で運ばれてくる霧のような海水で、あたり一面真っ白です。
慌てて建物内へ逃げ込みました。
***
「ホントに怖かったよなあ」
とソフトクリームを食べながら友人としばらく休憩していましたが、風は一向にやむ気配がありません。
仕方なく再出発しようと駐車場へ向かうと、バイク全体が潮風をまともに受け、白っぽくなっていました。
塩漬けロードスターの完成です。(ToT)
こうなったら、一刻も早く水で洗い流すしかありません。
海ほたるで友人と別れ、一路家路へ。途中のベイブリッジも結構な横風でしたが、必死に突ききります。
ようやく自宅にたどり着くと着替えもせず、とにかく日が沈まないうちにと、大急ぎで水を掛け、洗車しました。
一通り洗い終わると、再びヘルメットをかぶり、近所をぐるぐると走り回ること事約1時間。バイクを乾かしてようやくこの日のツーリング(?)を終えました。
天国から地獄へ、いろいろあった一日でしたが、充実したGW最終日でありました。