東京モーターサイクルショー2024のレポート その2です。
注目はGSX-8R スズキブース
では大手メーカーブースにも行ってみます。まずはスズキのブースです。まだ午前中でしたが、すでにすごい人。
お目当ての車両に跨ろうと思うと、列に並んで順番を待たないといけない状態です。
大賑わいのスズキブース
個人的に注目株なのは、このGSX-8Rですね。昨年発表されたGSX-8Sのフルカウル版。見た目はスーパースポーツですが、ハンドルが高くてポジションが楽なので、ツーリングにぴったり!らしいです。カッコよくて速そうで実は楽。おじさんのハートをガッチリつかむんじゃないでしょうか。(笑)
セパレートハンドルなんですけれど、かなり手前に持ち上げられているのが分かると思います。途中で切り返しのあるタンク(タンクカバー?)もデザイン上のアクセントになっていていいですよね。このクラス定番のミニリアシート&テールステーは定番ですが、それだけにもう一工夫欲しい気もします。
切れ目のヘッドライト風に見えるのはダクトで、ヘッドライトは縦目の二眼仕様となっています。この角度のルックスは自分的には今一つ。でも全体としてはスズキとは思えないスタイリッシュなデザインですよね。
実際に跨れる方のGSX-8Rには長蛇の列が。跨ってみたかったですけれどね。このシルバー&レッド&ブラックの車体はカッコいいなあ。買うならこっちがいいなあ。(買いませんけどね。w)
価格は¥1,144,000(税込み)。質感も良く、スズキらしい頑張っている価格だなあ、と思います。
GSX-8SR
https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/gsx800frqm4/
ここにも8Rが・・・とおもったら、こっちはGSX-S1000GTでした。GTはGrand Tourer(グランドツアラー)ですね。GSX-8Rの上位互換っていう感じでしょうか。でもエンジンはもともと名機GSX-1000Rのものがベースですから、速いんでしょうね。これとは別にGSX-S1000GXという新型クロスオーバーもあります。ややこしい。絶対間違えて買う人いそうですよね。(40万円も違うから間違えないか。w)
GSX-S1000GT
https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/gsxs1000trqm4/
GSX-S1000GX
https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/gsxs1000xrrem4/
さらには「GSX-S1000」というバイクもあります。
GSX-S1000
https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/gsxs1000rqm4/
こちらも人気のスポーツアドベンチャーコンビ。Vストローム105DEと800DE。まあ、短足の僕には一生縁がなさそうです。
Vストローム800DE
https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/dl800dercm4/
今年、2024年の鈴鹿8耐参戦車両「GSX-R1000R ヨシムラ SERT EWC CN 仕様」。8体参戦車両なのね、ふんふん、と思っていたのですが・・・
スペック表かと思ってよく見ると、なんかちょっと違う。燃料はバイオ燃料、オイルはバイオ由来(ひまし油だったりする?)、カウルは再生カーボンなど。サステナブルをテーマにした参戦らしい。「チームスズキ CN チャレンジ」のCNは、どうやらカーボンニュートラルだと思われます。これで勝てばすごいですけどね。うーん。がんばってほしい。
待望の出展! KTMブース
昨年、KTMオーナーになって初めての東京モーターサイクルショーは、なんとKTMのブース出展はなし。がっかりしたのですが、今年はちゃんと出展がありました!
KTMグループ4社の共同出店。KTM、Husqvarma(ハスクバーナ)、GASGAS、そして2022年にグループに加わったMGアグスタです。
待望のKTMブース!
まずはフルモデルチェンジした2024年モデルのDuke250。250ccでこの質感。ハチのようなフェイスは890Dukeに近づいた感じですね。
リアのモノサスがちょっとセンターよりオフセットしていてるんですが、それでシート高を少し下げることが出来たとか。ちなみに250DUKEは標準シートでシート高が800mm。オプションのエルゴのシート装着で820mmへ。逆に390DUKEは820mm→800mmに変更可能です。リアのサブフレームのデザインも超個性的です。
5インチの液晶メーターや左右のハンドルスイッチなど、250ccクラスのバイクとは思えないほど高級感がありますね。
2024年 250 DUKE
https://www.ktm.com/ja-jp/models/naked-bike/2024-ktm-250-duke.html
こちらは新型390 DUKE。250 DUKEと見分けがつかないなあ。
250も350も「スモールDUKE」と呼ばれますが、質感は990DUKEに比べても引けを取らないですね。(スーパーデュークはやっぱりちょっと格が違うきがしますけれど。)
価格は¥789,000。中型バイクと思えば安くはないかもしれませんが、内容をみればリーズナブルかもしれません。
2024 KTM 1390 SUPER DUKE R EVO。190馬力、145Nmのモンスター、いや、ビーストです。
なんといってもこの顔、ですよね。DUKE乗りの僕も初めて見たときはビックリしました。さすがにこれは無いな、と。でも見続けているうちにカッコよく思えてきました。そこがすごいところなんでしょうね。
この顔。口を開け、放射線ビームを放つシン・ゴジラにしか見えないのですが、僕だけでしょうか?
パッと見るとDUKEシリーズ共通のデザインですが、巨大なVツインエンジンを抱えるこの1390DUKEは、前後長がギュッと凝縮された、ものすごい筋肉質な感じがします。
そして、出ました! 一新されたミドルDUKE。KTM 990 DUKE です。
フルモデルチェンジされたミドルDUKE。890DUKEのスタイルを残しつつ、全体がさらにマッチョになった感じ。フロントマスクの個性は強烈です。
我が愛車 890DUKEの後継機、990DUKEです。
フロントマスクは 1390 SUPER DUKEとほぼ同じ。これほど個性的なマスクは国産車はおろか、世界でも珍しい個性の塊だと思います。
KTMといえばオレンジですが、この展示されていた990DUKEは全体がブラック(グレー)。ウイングレット?のオレンジがワンポイントで入っていますが、全体的にはとってもシックなカラーリングです。
890DUKEで特徴的だった、内部のリブがそのまま見えるスイングアームですが、この990DUKEではオーソドックスなBOXタイプのスイングアームになっています。
液晶メーターは好みでいうとちょっと大き過ぎかな。見やすそうですけどね。ここにナビが映ればいいんだけどなあ。いずれそういう世界になるんでしょうね。
890DUKEで特徴的だった、内部のリブがそのまま見えるスイングアームですが、この990DUKEではオーソドックスなBOXタイプのスイングアームになっています。
947ccまでスープアップしたエンジン。見た目は890のエンジンとあまり変わりませんが、なにやらカバーが増えていますね。騒音対策なのでしょうか?
ちなみにこちらが 890DUKEのエンジンです。
Φ43mmのフロント倒立フォーク。左右のフォークで役目が分かれていて、片側はコンプレッション、もう片方はリバウンドのダンピングを調整できます。最近多いタイプですね。
シートには触れませんでしたが、従来の890DUKEとは質感が違いますね。滑りにくそう。シート高は825mm。グラブバーがありませんが、このままではタンデム出来ないので、日本で販売するときはタンデムベルトでも付くんでしょうか。
新しい990DUKE。デザインの好き嫌いははっきり分かれると思いますが、実物は写真で見るよりずっと質感が高く、案外このデザインを気に入る人も多いんじゃないかと思います。
気になった方は是非試乗してみてほしいですね。KTM。いいですよ~。(僕も990には乗ったことありませんが。)
179万9千円かあ。これでもし「990DUKE-R」が出たら、きっと200万円越えだろうなあ。
990 DUKE
https://www.ktm.com/ja-jp/models/naked-bike/2024-ktm-990-duke.html
フルカウル スーパースポーツ RC390GP。 KTMのスーパースポーツはなんかちょっとポテッとして見える気がします。(オーナーの方がいらっしゃったらゴメンナサイ)
2024 KTM 890 SMT。 カッコいいような、そうでもないような。でもきっと速いんでしょうね。
KTMブースで開かれた、モータージャーナリストの佐川健太郎さんとユーチューバーで声優でもある夜道 雪さんのトークショー。正直、夜道 雪さんって知らなかったのですが、この方、かなりガチなKTMオーナーらしいですね。チャンネル登録しようかな。
それにしてもすごい人です。
オーナーになって初めて訪れたKTMのブース。ステッカーとかノベルティグッズをもらえないか(or買えないか)と思っていたのですが、会場でアンケートに答えた方にはレッドブルが配られていました。
エナジードリンクって正直、苦手なんだよね。
2022年からKTMグループに加わったメカニカ・ヴェルゲーラ・アグスタ(MVアグスタ)。1999年のブランド復活以来、カジバグループだったりハーレーに売却されたり、なかなか経営が安定しないので、オーナーはヤキモキしていることでしょうが、今回はどうなることか。
RUSHという「孤高のハイパーネイキッド」モデル。とにかくデザインがすごすぎて、一体何を着て乗ればいいんだろうか?と思ってしまう一台。(まあ悩むまでもなく、買えませんが。)
998cc、208馬力、300km。フル加速したら首が折れるんじゃないか。670万。めちゃくちゃ高いけど、ここまで全てがスペシャルだと、むしろ安いのかもしれません。(300万でも600万でも「ぼくには買えない」という点では同じだし。)
RUSH1000
https://www.mvagusta.com/jp/jp/product/rush/1000
BRUTALE1000RR こちらは「エクストリームハイパーネイキッド」だそうです。
エンジンスペックを見ると、RUSHと同じエンジンなのかな。523万円也。
同じく、KTMグループのHsuqvarna。こちらはハスクバーナ・スヴァルトピレン250。71万円也。これも好き嫌いの別れそうなデザインですが、街乗りにはピッタリなパッケージだと思います。
もともとハスクバーナはチェーンソーなどを作る会社、というのは知る人ぞ知る話、なのですが、そのHsuqvarnaのチェーンソーはKTMを連想させるオレンジなんですよね。
このキャップとか安全ブーツ、カッコイイ! 思わず欲しくなります。
もう一つのKTMグループメーカー。スペインのモトクロスバイクメーカー GASGAS。
海外勢で勢いはNo.1!?トライアンフブース
とにかく勢いを感じるトライアンフ。ブースも大賑わいでした。
Speed 400。中型免許(普通二輪免許)で乗れるバイクであり、価格もリーズナブル(¥699,000)でありながら、安っぽさがなく、実にスタイリッシュです。ネオレトロというよりスポーティー&シンプルです。いや、これ欲しい。600ccぐらいで作ってくれないかなあ。
こちらは同じく400ccの「SCRAMBLER 400 X」。これもいいですね。ちょっと足着きが辛いけど。(シート高は835mm)\789,000。
SCRAMBLER 400 X
https://www.triumphmotorcycles.jp/bikes/classic/scrambler-400-x
こちらはスクランブラー1200X。この色、クルマでもバイクでも流行ってますよね。トライアンフのバイクって1000cc未満のモデルは総じて価格の割に内容や質感が良いですが、リッターバイクになると途端に高くなりますよね。
ストリートトリプルRS。個性的な顔ですが、徐々に違和感なく、スタイリッシュになってきました。
TRIDENT 660。コンパクトな三気筒エンジンですが、とても質感が高く、リッターバイク並みの存在感があります。タンクのユニオンジャックが良きです。
Trident 660
https://www.triumphmotorcycles.jp/bikes/roadsters/trident/trident-660
これ欲しかったんだよなあ。SPEED TRIPLE 1200 RR。足と金額が届かなかったですけれど。丸目一眼でこんなにカッコいいカウルは他にないと思います。
SPEED TRIPLE 1200 RR
https://www.triumphmotorcycles.jp/bikes/roadsters/speed-triple-1200-rr
その3へ続きます。
東京モーターサイクルショー2024へ行ってきました(その3)