休暇後半は新潟へツーリング
9月末にいただいた、年に一度、一週間の有給休暇。
前半は平日休みを利用し、早々にユーザー車検を受けてきました。
後半はツーリング。2泊3日ぐらいで出掛けようと思っていたのですが、予定していた日程の初日は雨予報。しかも日頃の疲れが出たのか、腰痛再発でロングを走るには少々不安な状態になりました。
しかたなく予定を変更し、一泊二日のごく短いロングツーリング(?)で新潟を目指す事にしました。
なぜ新潟か?というと、たまたまfacebookを見ていたら、佐渡島までの高速道路が乗り降り自由という「佐渡島ゴールデンパス」なるドライブプランの広告が目に飛び込んできたから。
ただこれは佐渡島までの往復フェリー乗船が利用条件。ところがこのフェリー代が結構高い。
うーん。そこまでして佐渡島へ行きたいかと言われると・・
でも既に気分は新潟 (笑) になっていたので、他になんかないかな、と思ってさがしたところ、「新潟観光ドライブパス」というのを見つけました。
これは首都圏から新潟エリアまでの往復と、新潟エリア内の高速道路に乗り放題、というプランです。
このプラン。正直すごいお得かと言われるとそれほどでもない気もしますが、使えるものは使おうということで、このプランを使って新潟へ行くことにしました。
SA毎にストレッチしながら新潟を目指す
出発前日に整体へ行って、60分間念入りに腰のマッサージを受けた結果、かなり腰痛の症状は軽くなりました。これならなんとかバイクに乗れそうです。
翌朝07:00 自宅を出発。もっと朝早く出るつもりだったのですが、着ていくウエアで悩んでるうちにこんな時間になってしまいました。
”まあ平日だし、道もきっと空いてるべ” と甘く考えていたのですが、平日の朝の都内は通勤のクルマやトラックで溢れ、あちこち渋滞していました。
スタートから渋滞に巻き込まれ、走ったり止まったりを繰り返しているうちに、また腰の痛みが再発し始めました。
うー。ほんとに新潟まで行けるんだろうか。
環八道路をなんとか走り抜け、練馬インターチェンジから関越自動車道に乗るころには、時刻は既に08:30を過ぎていました。
ここから目指す新潟まではおよそ300km。久々のロングライドです。

関越道 高坂SA。最初のSAで早くも休憩。すでに腰痛が出始めたので、とにかく念入りにストレッチを繰り返します。その動きがよほど怪しかったのか、近くにつながれていた大きな犬に散々吠えられました。

関越道をひた走り、群馬県に。腰の不安も走っている限りは問題なし。昨日の雨から一転、きょうは秋晴れ。空が高いです。赤城公園サービスエリアで休憩。降りると腰が・・・ストレッチストレッチ。
寒さに耐えながら関越を北へ
朝、家を出える前に悩んだのが今回の服装。ちょっと前まで9月とは思えない猛暑続きでしたが、さすがに10月の声を聞いてからは落ち着いてきました。
とはいえ、この日の天気予報で新潟地方の天気は晴れ。最低気温18℃。最高気温は28℃。その差10℃もあります。18℃というとちょっと肌寒い感じですが、28℃もあると結構暑い。メッシュジャケットでは朝夕寒いでしょうが、春秋用ジャケットだとひょっとすると暑すぎるかもしれません。
メッシュジャケットにして下にウインドブレーカーを着込むか、春秋用ジャケットにするか。悩みましたが、この時はまだ夏の猛暑が頭から離れず。まあ寒ければ着込めばいいんだし、と考えてメッシュジャケット+ウインドブレーカーで出掛けました。
家を出たときは23℃ぐらい。ちょっとひんやりはしますが、下道を走っている限りは心地よい感じ。
ところ高速道路に乗るとさすがにちょっと涼し過ぎ。しかも北上するにつれて少しづつ気温が下がっていきました。
たまらずさらに着込みます。

関越トンネル手前、谷川岳パーキングエリア。トンネルを抜けると新潟です。天気は最高!なのですが、北に進むにつれて気温が下がってきました。

この時点で気温20℃。たまらずウインドブレーカーの下に薄手のフリースを着込みました。

この先は長さ11kmもある関越トンネル。トンネルを抜けると新潟です。
やっぱり春秋用のウエアにすべきだったかと思いつつも、快晴の空の下、ようやく秋になったんだなあ、寒さをうれしく思いながら楽しんで走ってました。
念願のへぎそばを堪能する
今回の旅の最大の目的は ”へぎそば” をたべること。
新潟名物のつなぎに海藻を使ったおそばです。
ずいぶん昔に仕事で新潟に行った際食べたへぎそばの美味しさが忘れられず、いつかまた食べたい!とずっと思っていました。
ネットで知らべ、へぎそばの元祖といわれる「小嶋屋 総本店」さんに行ってきました。
小嶋屋さんは布海苔(ふのり) へぎそば 発祥のお店なんだそうです。

大きな水車が目印の「小嶋屋 総本店」さん

とても立派なお店。平日、しかもまだ12時前だというのに、駐車場はほぼ満車になっていました。

へぎそばというのは、そばに「布海苔(ふのり)」という海藻をねりこんだおそばのこと。海藻を練り込んでいるので、つるつるとした独特の食感があります。

メニューが沢山あって悩みましたが、ここはやっぱり天ぷらとそばのセットかな。せっかく新潟まで来たので、そばは1.5人前を頼みました。

じゃーん!来ましたへぎそば 1.5人前。へぎそばの ”へぎ” というのは、この蕎麦の入っている木の器のことなんだそうです。このきれいな盛り付けも、へぎそばの特徴のひとつ。

お茶はそば茶。すごくトロっとしていて、これがめちゃくちゃ美味しかった。こんなにおいしいそば茶をはじめて飲みました。その隣の赤い容器は薬味のネギ。手前にはなぜかすり鉢。これはゴマを擦ってツユに入れるんだそうです。そして小皿に乗っている黄色いものはなんとカラシ。ワサビじゃないんだ。(頼めばワサビもいただけるそうです) どれもこれも普通のそば屋さんには見られないものばかり。びっくり。楽しい!

メニューに書かれていた 「へぎそばの楽しみ方」を熟読(笑)。へぎそばは海藻が練り込まれていてツユをあまり吸い込まないので、麺はたっぷりとツユにつけてたべるのが良いそうです。
ツルツルしこしこ。のど越しが気持ちいい。ひさびさに食べたへぎそばはやっぱり旨かった! いやあ最高でした。(ただ、1.5人前はちょっと多かった。w)
景色の良いシーサイドラインを目指して北上
へぎそばを堪能し、店を出たのが13:00。このあとはノープラン。もちろん宿へ向かうには早すぎます。さてどうしたものか。

へぎそばを食べること以外何も計画なしに新潟に来たので、店を出て一人で作戦会議(?)。さて、これからどこへ行きましょうか。
Googleで「近くの観光スポット」「ツーリング」と調べたところ、「越後七浦シーサイドライン」というところが出てきました。海岸線沿いに奇岩が並ぶ場所らしく「流して走るのが最高」というクチコミがありました。写真でも良さげだったので、そこを目指してみることに。
途中、どこかでコーヒーを飲みたいなと思い、走りながら探すのですが、お店が一向に見つかりません。コンビニのコーヒーでいいんだけど、コンビニも全然ありません。
店が見つからないまま高速道路へ。なにしろ新潟エリア内の高速道路乗り放題というプランなので、どんどん使わないともったいない。
しばらく走った後、パーキングエリアでデイリーストアを発見。ようやくコーヒーにありつけました。

デイリーストアでコーヒータイム。お供はあんこの入った草餅。
道の駅「ながおか花火館」
再び高速道路を走り、長岡ICの近くまで来たところ「道の駅。ICより3分」の文字が。しかもいったん高速道路を降りても乗り直し料金にならない(ETC2.0搭載の場合)と書かれています。
ならば行くしかないと、一旦高速を降りて寄ってみることにしました。
(今回は乗り放題プランだから、途中で降りようがどうしようが関係ないんですけどね。)
長岡インターを降りて数分、「道の駅 ながおか花火館」に到着。
なかなかきれいな道の駅です。ここにはもちろんお土産屋やレストランなどがあるのですが、やっぱりメインは「長岡花火ミュージアム」。
入場無料ということなので、入ってみます。

長岡花火ミュージアム

「入場無料」に惹かれて入ってみました。
入って展示物を見ようと思ったら、2Fのドームシアターでの上映が5分後に始まるというアナウンスが。
入場料は600円。上映時間は約35分とのこと。
一瞬迷いましたが、ドンピシャのタイミングだったので、見てみることにしました。
ドームシアターはプラネタリウムのようにドーム状の天井がスクリーンになっていて、観客はイスの背もたれを倒し、上を向いて鑑賞します。
そして大型プロジェクターで実際の長岡の花火大会の様子が天井いっぱいに映し出されます。

画像:ながおか花火館のHPより引用 https://nagaoka-hanabikan.niigata.jp/date/2025/10/
正直言うと、いまのプロジェクターの照度では映像が暗く、夜空に輝く花火の美しい発光を表現するには少々役不足。その鮮やかさを表現できているとは言い難い感じです。
ただ、頭上360°に広がる花火映像の迫力はなかなかのもので、まるで自分の頭の上から火の粉が降り注いでくるかのような花火の映像は、ある意味実際の花火体験以上じゃないかと思えるところもありました。
さらにはどーん!という花火の音も、実物には及ばないものの、ドームに響き渡る音は、けっこう迫力がありました。
そして花火の映像に合わせて流れる音楽が臨場感を盛り上げます。中でも平原綾香さんの「ジュピター」が流れるシーンは感動的でした。
うーん、これ、実際に打ち上げを見たらさぞすごいんでしょうね。
***
上映後、館内の展示物を見て回りました。これら展示物もなかなか興味深いものでした。

花火玉の構造

花火が打ち上がる仕組み

花火玉。最大の「正三尺玉」は直径約90cm。なんと重さ300kgもあるそうです。これが高さ600mまで打ち上げられ、直系650mの大輪の花を咲かせます。

打ち上げ筒。正三尺玉打ち上げ筒の大きさは想像をはるかに超えていました。近くにいる人と大きさを比べてみてください。

これはスターマインという花火を打ち上げる打ち上げ筒。コンピュータ制御で花火を打ち上げます。

長岡の街のジオラマ。一度でいいから実際の花火大会を見てみたいですね。

訪れた著名人のサイン。

当然、そのなかには平原綾香さんのサインもありました。

ミュージアムだけでなく、レストランやお土産物屋さん(さほど大きくはないものの)も、なかなかの充実ぶりです。
道の駅 ながおか花火館。近くに行ったら是非立ち寄ってみてください。
なんとか間にあった、越後七浦シーサイドライン
「道の駅 ながおか花火館」で思いがけず時間をくったので、「越後七浦シーサイドライン」へは果たして日没に間に合うか、というギリギリの時間になってしまいました。
とにかく急いで走ります。
がんばって走った結果、なんとか日没に間に合いました。
日本海に沈む夕日と、海に浮かぶ巨大な奇岩はなかなかの絶景でした。
越後七浦シーサイドラインは確かに絶景ではあったのですが、海沿いを走る区間は案外短く、途中からは木々に囲まれ、海は見えなくなります。正直なところちょっと肩透かしな感じでした。
18:00 今夜の宿に到着
海岸線を離れて再び高速に乗り、新潟市内を通過。安田ICで降りたころには既に日が暮れていました。
ICからわずか10分ほどで、今夜の宿「安田温泉やすらぎ」に到着しました。
長くなったので「後編」に続きます。