この日の宿はスーパー銭湯
一泊二日の新潟ソロツーリング。
この日の宿は、「安田温泉 やすらぎ」。日帰り入浴がメインの温泉施設です。
天然温泉に露天風呂、サウナに岩盤浴、お食事処、さらには大衆演劇まで。いわゆるスーパー銭湯というやつです。

今日のお宿は「安田温泉 やすらぎ」という温泉施設。入り口には大衆演劇の看板が立っていて、見た目は完全なスーパー銭湯です。
ただ、スーパー銭湯での宿泊というと、広間で仮眠というイメージだと思いますが、ここの宿泊施設は普通の温泉旅館並みの部屋になっています。

こちらが僕の泊まった部屋。1階が温泉施設で、宿泊設備は2階にあります。おそらく最近リニューアルされたのでしょう、部屋はシンプルな和室ですがとってもきれい(洋室もある)。トイレも洗面台もとても新しくて清潔でした。
食事も普通の観光旅館並みの料理が部屋でいただける(朝食は広間)のですが、今回ぼくが選んだのは素泊まりのプラン。
なので、夕食は銭湯の「食事処」でいただきます。

食事は館内の食事処「阿賀屋」でいただきます。刺身定食、天ぷら定食、海鮮丼などの和食から、カレー、ハンバーグ、とんかつ、ラーメン、そばといったメニューまで、和洋中なんでもそろっています。

僕はこの日、鮭イクラ丼を頂きました。ちなみにこのサーモンは「ゆたからサーモン」という地元 阿賀野市で養殖されたサーモン。サーモンの餌には地元安田のヨーグルトなどから抽出したホエイ(乳清)を利用しているそうです。美味しかった!
*****
宿泊した部屋ですが、おそらく最近リニューアルされたのでしょう。ここの建物全体はやや古びた感じなのですが、部屋は非常に広くてきれい。シンプルながらトイレや洗面台も清潔で、十二分にキレイでした。
” 防音性が今一つで隣の部屋の声がうるさい”というクチコミもあったのですが、この日は問題なし。実に快適に過ごせました。

翌朝見たお宿の全景。1階が銭湯&食事処&大衆演劇場で、2階は宿泊施設になっています。お風呂は1階の温泉はもちろん、2階にも宿泊者専用のお風呂と岩盤浴があります。

広大な駐車場の一角に屋根のあるスペースがあり、ここにバイクを停められます。(この日は資材置き場みたいになってましたが。)夜露をしのげるのはありがたいです。
この「安田温泉 やすらぎ」。人によって、使い方によって評価が分かれるだろうと思います。部屋はシンプルながら清潔できれい。普通の旅館と変わりません。広い温泉にも入れて、とてもゆっくりできます。食事はプラン次第で旅館並みの料理もいただけるようですが、僕のように素泊まりで、食事は食事処を利用すれば、リーズナブルに済ますことが出来ます。(味も十分及第点でした。)
ただ高級感はありませんし、至れり尽くせりのサービスもありません。それに宿の周りには何もありません(コンビニもない)。しかも宿の食事処は20時ラストオーダーです。つまり夜は部屋でのんびり過ごすしかありません。
なので、旅館のようなサービスや食事、周りの散策などを楽しみたい人にとっては期待外れに終わるかもしれません。
ただ僕のように、ツーリング先での宿は清潔でゆっくり寝られればそれでよし、という人間にとっては、宿泊料もリーズナブルで非常に良い宿だと思います。

翌朝。お宿の周りはこんな感じ。ただただ田園風景が続きます。

この日も秋晴れ。ツーリング日和でした。
燕市産業資料館
AM08:00宿を出発。この日の最初の目的地、燕三条にある道の駅に向かいます。
燕三条といえば金属加工の街。普通の道の駅とは違う、なにか面白いものがありそうだと期待して向かいました。
ところが、Googleマップでナビをセットして向かったのですが、僕は何かを間違えたようで、着いた場所は道の駅ではなく「燕市産業資料館」という資料館でした。
ただ、この時点では行先を間違えたことには気づいておらず、「道の駅なのに入場料(400円)を取るんだ。」とか「道の駅なのに飲食スペースが無いよなあ」などと不思議に思っていました。
というか正直言うと、実は行った場所が間違えだったことに、たった今、これを書きながら気づきました。(笑)

燕市 産業資料館。道の駅らしからぬ、博物館のような外観です。(そりゃそうだ。道の駅じゃないんだから。)入館料は400円なり。

燕市といえば金属加工で有名ですが、その金属産業の歴史が学べます。スタートは信濃川の反乱で苦しむ農民に和釘の生産を推奨したことから始まっているんですね。

和釘が西洋の釘に席巻されてダメになると、スプーンなどの洋食器の生産に取り組みます。常にその時々で新しいことに挑戦しつつ、金属加工技術を磨いていったのが燕三条の歴史なんですね。たくましい。

今も最先端ん金属加工技術で日本の産業を支えています。すばらしい。

真空チャンバー。と言われても何をするものか分かっていませんが、見るだけで機能美が伝わって来ます。

車体全体が鏡面研磨されたスバルR1。メッキじゃなくて研磨というのがすごい。維持が大変そうですけどね。

こちらは「本館」。金属加工の歴史と技術解説、代表的な工芸品などが展示されています。建物自体がアートしてる感じです。
こちらは「体験工房館」。鎚目入れやぐい吞み製作、スプーンの酸化発色など、いろんな金属加工の体験が出来ます。この日は時間がなかったのでパスしましたが、子どもなんかすごい喜ぶんでしょうね。
燕産業資料館。ちょっと立ち寄るだけのつもりでしたが、気が付いたら2時間近くうろうろしてました。(ずっと道の駅だと勘違いしたまま・・w)
「魚のアメ横」寺泊 魚の市場通りでランチ
産業資料館で予定外に時間を使ったので、急いで次の目的地は向かいます。(まあ別に決まった計画があるわけじゃないですけれど。w)
向かったのは「魚のアメ横」と称される、長岡市 寺泊の魚の市場通りです。

日本海に面した国道402号線沿いに、通称「魚のアメ横」と呼ばれる海産物市場が軒を連ねています。

鮮魚店や土産物店など11店舗が並びます。

道を挟んで向かい側には、およそ800台駐車可能な無料駐車場があります。広大な駐車場ですが、平日にもかかわらず、帰るころには8割がた埋まってました。

イカやホタテ、旬の魚を焼いた名物浜焼き

店の中に入ると、以下のも新鮮な魚介類が大量に並んでいます。

どれも安くて立派!

うーん。出来ることなら買って帰りたい。

のどぐろ。うまそー。

発泡スチロールに氷を詰めて、自宅まで積んで帰ろうかと真剣悩みましたが、踏みとどまりました。(笑)

二階は食堂になっている店が多いようです。

うーん。どこで食べようかなあ。

沢山ならぶ店の中でも、ひときわ賑わっていたのが「角上魚類(かくじょうぎょるい)」です。うちの近くにもありますが、ここが本店なんですね。

中には行ってみると、いくつかテーブルが並んでいて、ここで買ったものをその場で食べられるようになっています。

もちろん、買った魚はその場で調理もしてくれます。

カニも沢山。値段がいろいろなんですが、どれも安すぎて、ホントに身が入ってるの?ってちょっと疑心暗儀になってしまいました。

握りや丼などが沢山並んでいます。これを買って店先で食べるのが楽しそうです。

店の前で売っている寺泊名物 番屋汁 。300円。残念ながらこの日はカニは入ってませんでしたが、これは飲むしかないでしょう。

もちろん、このお店でも浜焼きが並びます。店の中だけじゃなく、外にもテーブルがあって、買った浜焼きをその場で楽しむことができます。

僕がかったのは4色丼。ウニ、いくら、えび(しろえび?)とねぎとろ。にぎりはのどぐろ。それと番屋汁。

カニははいってなかったものの、魚のアラがこれでもかと入っていて食べ応え十分。
近所にもある角上魚類に入るのもどうなんだろう?とは思いましたが、いろいろ選べて楽しそうだったのでここで昼ご飯をいただきました。正直、丼やにぎりは冷蔵ケースにならんでいるのでシャリが冷たく、そこはちょっと残念でしたが、もちろんネタは新鮮。そしてリーズナブル。なにより市場の雰囲気をひとりでも手軽に楽しめたので満足でした。
一路帰路へ
13:30 寺泊で満腹。満足したので帰ることにします。
家まではおよそ350km。気温は23℃とベストコンディションですが、雲行きが少々怪しい感じです。なんとか日が暮れるまでには帰り着きたいところ。

高速を乗る前にセブンイレブンを発見。コンビニコーヒーを頂きます。うん。安定の美味しさ。

越後川口SA。

展望台に上ってみます。

展望台からは信濃川の雄大な流れが見られます。

会社の皆さんにお土産を購入。とはいえ、小さなシートバッグはすでにパンパン。こんな時、容量可変のシートバッグは便利。左右のファスナーを開くと20リットルから26リットルへ。無事お土産が収まりました。

関越道 赤城高原SA。小さいながらとてもしゃれたサービスエリアですね。

スペシャリテ珈琲の店があったので思わず立ち寄りました。
無事帰宅。走行距離は786km。
帰路は昨日来た関越道をひたすら逆走。途中一瞬パラっと雨が降り、あちゃー、と思いましたがすぐに止み、そこからは何とかふらずにもってくれました。
終点の練馬まで近づくとお約束の渋滞。高速を降りた後も環八は渋滞で、日も暮れ、どっと疲れましたがなんとか無事帰宅。
二日間の総走行距離は786km。昨日の温泉が効いたのか、この日はなんとか腰も悪化せず、無事帰宅することが出来ました。
今回の旅、正直無計画すぎて、せっかく新潟まで出向いたのに、もうちょっといろいろ楽しめたんじゃないのかな、という思いはありますが、天候には恵まれ、美味しいご飯と美しい田園風景を楽しめた、良いツーリングだったな、と思います。