走行15,000kmを超え、そろそろブレーキパッドの残量が気になり始めた我が愛車ロードスター(XL1200CX)。交換用のあたらしいブレーキパッドも手元に届き、いよいよキャリパーを外してみる事にしました。
ロードスターのフロントキャリパーを外す
さて、ようやくブレーキキャリパーを外します。
過去乗ってきた国産バイクのブレーキキャリパーは何度も外したことがありますが、ハーレーのブレーキキャリパーは初めて。ABS付も初めて。
それに良く考えたら、片押し式のキャリパーというのも初めてです。対向式両押しのキャリパーは割合見た目がシンプルでわかりやすいのですが、片押し式は(僕にとって)どうにも構造が理解しづらいです。
どのボルトを外す必要があるのか、よーく観察してからボルトを外します。
キャリパーはボルトを2本外せば取れるのですが、この独得な星形のような不思議な形状をしたボルト、最初はどういう工具で外せばいいのだろう?と悩みました。
ですが、調べてみると、普通の12ポイント(12角)のボックスレンチを使えば外せることがわかりました。サイズはおそらく本当は3/8インチなのでしょうが、10mmのボックスレンチで外します。(3/8インチ=9.52mmなので、大抵10mmのレンチで代用するようです。)
ここで一つ困った事が。僕の使っているインチ工具はデイトナ製のハーレー用セットなのですが、ボックスソケットは六角になっています。
「こりゃあ10mm、12ポイントのソケット買い足さなきゃ。」
と思っていたのですが、よく見ると、1/4”と10mmのソケットだけが6角ではなく、12角になっていました。(さすが、ハーレー用キット)
無事キャリパーが外れたので、よ~く観察してみます。すると、意外にまだパッドの厚みが残っているようです。
それにしても汚いですね。
せっかくキャリパーを外したからには、ピストン周りも含め、ちょっとはキレイにしておきたいところ。
時間があるときは水や熱湯(汚れ落ちが良く、すぐに乾くのでオススメですが、ヤケドに注意!)、中性洗剤などでキャリパーを丸洗いするのですが、今回は手抜きしてブレーキクリーナーでちょこちょこっと磨きます。
ブレーキクリーナーは信頼のワコーズを購入。ちょっと(かなり?)お高いですが、キャリパー周りにはこれ以外使う気になれません。
以前、雑誌でワコーズの技術者のインタビュー記事を読んだことがあるのですが、「安売りしているパーツクリーナーとワコーズのとは何がちがうの?」という質問に対し、「汚れ落ちだけならどれもあまり変わらないと思うが、ブレーキ周りのゴムパーツを痛めないようにするのは難しい」という趣旨の話をされていました。その記事を読んでからは、ブレーキ周りに使う時だけはワコーズを使うようにしています。(だまされてる? 笑)
ピストン周りも含めきれいにするために、ブレーキパッドをキャリパーから外します。
予め緩めておいたパッドピンを抜きます。
外したパッドをノギスで測ってみたところ、外側のパッドは約4.5mm、内側のパッドや約4.0mmの厚みが残っていました。(計測箇所で多少ばらつきがあります。)
新品の純正パッドの厚みが約6.5mm。現在の走行距離が15,193kmなので、計算上の使用限界は、、、
15,193km×6.5mm÷(6.5mm-4.0mm)=39,501.8km (なんと約4万Km!?)
となります。
前回、走行距離7264kmの時の計算では、使用限界は29,510kmだったので、1万kmちかく伸びたことになります(?)。・・・まあ、あくまで計算上の話ですが。
以前に比べて、ブレーキにやさしい走りになってきた、という事なのでしょうか。(笑)
まあ、国産マルチから乗り換えたばかりの頃に比べると、あまり飛ばさなくなってきた気はします。(もともとあんまり飛ばす方ではありませんが。)あるいは、少しハーレーになれてきて、初期の頃よりリアブレーキを多用するようになってきた、という事もあるかもしれません。
いずれにせよ、この純正ブレーキパッド、あと1万km以上は余裕で使えそうです。
そこで、せっかく買った新しいブレーキパッドですが、当面はお蔵入りさせることにしました。という事で、G.T.Sのブレーキパッドのインプレをお伝えできるのは、当分先になりそうです。
という事で、パッド周りを清掃したのみで、元通りキャリパーを組み直しました。
まあ、綺麗になったし、これで当面は安心して走れる、という事で、めでたしめでたし。
(・・・リアは? 笑)
2020年8月 追記
ようやくGTSブレーキパッドに交換しました!