4度目の正直?
レンタルDVDを借りて、映画「イージーライダー」を観ました。
この映画を見るのは初めてではなく、レンタルビデオを借りたのは今回で3回目、いや、多分4回目くらいだと思います。
はじめて借りたときはまだDVDではなく、VHSでした。
” へぇ~。そんなにハマってるんだぁ ” と思われそうですが、さにあらず。
実は最後まで観たのは今回がはじめてです。
なぜなら、いつも途中で寝てしまうから。(笑)
ストーリーが単調(と言えるほど見てませんが)で、ただバイクで走るシーンが延々と続きます。
しかも、そもそもチョッパーに興味がない。(笑)
ハーレーは好きですがどちらかというとカフェレーサーやボバーといった方向が好みで、今もチョッパーには全く関心がありません。
・・・で、寝てしまうのです。
しかし、今や僕もハーレーオーナー。今度こそ最後まで観られるんじゃないか・・・
という事で、実に4度目の正直。凝りもせずDVDを借りてきたのでした。
印象的な映像とインパクトあるラストシーン
今回はじめて最後まで観ることが出来ました。
あらためてこの映画を見て驚いたのは、もう何度も見ているはずの冒頭のシーンさえ、全く覚えがないこと。
よっぽど始まってすぐに寝てしまっていたんでしょうね。(笑)
今までこの映画に関する情報にはできるだけ触れないようにしてきました。
観る時に先入観なく観たかったからです。(でも、観ると寝るんですが。笑)
とはいえ、あまりにも有名な作品であるがゆえ、どうしても多少は情報が入ってきてしまいます。なのでラストシーンで何が起こるかは知っていました。
けれど、わかってはいてもこのラストシーンはあまりにも唐突で、かつ鮮烈です。
公開当初(なんといまから50年前!)、これを映画館で見た人には相当インパクトがあったのではないでしょうか。
それ以外のシーンでも、凝った(おそらく当時としては斬新な)映像表現が随所に見られます。
シーンの切り替えで前後の映像を何度も切り替えたり、バイクの走行シーンで流れる風景をアップにし、モザイク的に見せてスピード感を表現したり、シーンによって画像の粗さを意図的に変えてみたり・・・今見ても不思議と新しい感じがします。
ストーリーは淡々としていますが、それゆえに映像のカッコ良さとラストシーンの衝撃が際立って見えます。
ピーターフォンダがカッコイイ!そしてチョッパーがカッコイイ!
あと、印象的だったのが、主演のピーターフォンダがカッコイイこと。
DVDの表紙では髭もじゃでワイルドな感じですが、実際の映画の中では繊細でナイーブな、まだ少年の青さを残しているような感じがします。(自分がおっさんになったからそう思うのかもしれませんが。)
そしてパンヘッドのチョッパーがカッコイイ!
思いっきり寝たフロントフォークと大きくプルバックされたエイプハンドル。
フルメッキされたフレームに荷物を括り付けた長いシーシーバー。
チョップされた(フロントブレーキさえ無い!)軽そうなボディーに、弾けるように響くエンジン音。
チョッパー、案外いいかも。
でもこれ、ピーターフォンダのあの長い手足だからこそ似合うんでしょうねえ。
賛否両論・・・かな。
見終わって思ったのは、これは賛否が分かれるだろうなあ、ということ。
物語らしい物語がほとんどないからです。
ただ単に ”チョッパーカッコイイー!、アメリカかっこいい!”でもいいんですが、
この映画を本当に理解しようと思ったら、多少なりとも当時のアメリカの情勢や時代背景なんかを理解していないと、いったい何を言いたいのかわかりません。
ただ単にバイクが走って、ドラッグや暴力が描かれた映画にしか見えないだろうと思います。
かくいう僕も、そんなにわかっているわけではなく、今回見終わった後にネットでいろんな情報を見まくって、ようやくちょっと理解した程度です。
またあらためて見ることがあれば、また違った感想を持つような気がします。そうやってハマっていく映画なのかもしれませんね。
いまなら安く買えるし、DVD買っちゃおうかな~。