ハーレーのレバー交換用スナップリングプライヤーの選び方

はじめてスナップリングプライヤーを購入することに。

先日、我がハーレースポーツスター(XL1200CXロードスター)のレバー交換をすることになり、その作業に必要なスナップリングプライヤー(サークリッププライヤー)を購入することになりました。

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いつも必要に迫られてから工具を買うのですが、今までたまたまスナップリングを外すような作業には出会っていませんでした。なのでスナップリングプライヤーは持っていません。

(本当は作業したことを忘れてるだけで、適当な工具で外してたのかもしれませんが。笑)

じゃあ買いに行くか、と思ったものの、いざ調べてみるとこのスナップリングプライヤー、実にいろんな種類があるようです。

まあ、適当に選んでも使えないわけじゃないだろうし・・・と思っていたのですが、ネットで調べてみると、「(スナップリングプライヤーを)買ったけれどハーレーのレバー交換には使えなかった」という話が結構多いようです。

そもそもこのスナップリングプライヤーという工具。なんでこんなに色んな種類があるのでしょうか? 正直、いままであんまり考えたことがありません。

そこであらためてスナップリングプライヤーについて調べてみました。

スナップリングプライヤーの種類

スナップリングとはアルファベットの「C」の文字のような形をした板バネで、パーツの抜け防止や脱落防止のための「留め具」の一種です。

スナップリングプライヤーは、そのスナップリング(サークリップともいう)をつけ外しするための工具です。

スナップリングには大きく分けて「軸(じく)用」と「穴用」の2種類があります。

「軸用」と「穴用」

軸用↓↓↓

TRUSCO(トラスコ) スナップリング軸用 ステンレス サイズS-13 14個入 B90-0013

穴用↓↓↓

TRUSCO(トラスコ) スナップリング穴用 ステンレス 呼び径R-42 (2個入) B91-0042

これは使用する用途によって分かれています。

スナップリング「軸用」

スナップリング「穴用」

『軸用』棒状のパーツの外側に設けられた溝にはめるスナップリングで、棒状のパーツそのものが抜けないようにするためのもの。

『穴用』穴の内側に設けられた溝にはめるスナップリングで、穴の中に入っているパーツが抜け出てこないようにするためのものです。

着目してほしいのは、スナップリングを脱着する際、軸用は広げて、穴用は縮めて脱着するので、工具の動きとしては逆になります。

そのため、スナップリングプライヤーにも『軸用』『穴用』があります。

『軸用』のスナップリングプライヤーは握ると先端が広がり、

『穴用』のスナップリングプライヤーは握ると先端が狭まります。

軸用↓↓↓

KTC(ケーテーシー) スナップリングプライヤー SOP-171

穴用↓↓↓

KTC(ケーテーシー) スナップリングプライヤー SCP-171

なかには「軸用」「穴用」兼用できるものや、先端を交換して両方に対応できるものがあります。

KTC(ケーテーシー) 軸穴スナップリングプライヤー SOCP-130

パオック(PAOCK) SSPOWER(エスエスパワー) スナップリングプライヤーセット SP-15

「爪(クロー)」の形状の違い

もう一つ、スナップリングプライヤーの種類として、先端(爪、クロー)がストレートのものと、曲がっているものとがあります。

ストレート形状↓↓↓

KTC(ケーテーシー) スナップリングプライヤー AS403A

先曲がり(90度)形状↓↓↓

KTC 曲型スナップリングプライヤー SCP-172L

基本の形で汎用性が高いのはストレートタイプ。先曲がりのものは障害物などを避けて作業する必要がある場合のためのものです。

スナップリングプライヤーのサイズ

種類のほかに、スナップリングプライヤーにはいくつかのサイズがあります。

使用するスナップリングのサイズに合ったスナップリングプライヤーを選ぶ必要があります。

スナップリングのサイズは「呼び径」と呼ばれる、スナップリングの輪っかの部分の大きさで指定されます。(正確には、スナップリングをはめる軸や穴の径を指しています。)

もうひとつ、スナップリングの先端に開いている穴(工具の先端を差し込む部分)のサイズがあります。

この穴が小さいと、スナップリングプライヤーの爪先のサイズによっては穴に差し込めず、うまく脱着が出来ない、ということになります。

ハーレーのレバーの固定軸に使われているスナップリングこの穴が非常に小さく、これに合う工具を買ってこないと穴に先端を差し込めないので使い物になりません。

「ハーレーのレバー交換用にスナップリングプライヤーを買ってきたけどサイズが合わなくて使えなかった」という場合、たいていはこの穴のサイズに合わず、爪の先端が差し込めなくて使えなかったケースが多いようです。

ハーレーのレバー交換用のスナップリングプライヤーに適するのは・・・

ハーレーのレバー交換の際にスナップリングを使うのは、クラッチレバーの回転軸となるピンの抜け防止用のスナップリングを脱着するときに使います。

(年式によってはブレーキレバー側もスナップリングを使っているようです。僕の2017年式XL1200CXはクラッチ側のみで、ブレーキレバー側はナット止めでした。)

上の写真の黄色い丸で示したピンです。

このピンが上に抜けないよに「軸用」のスナップリングが使われています。

呼び径は(正確に測ってはいませんが)7~8mmぐらいでしょうか。

また、先端の「穴」が非常に小さいです。

こちらもサイズは測っていないのでわかりませんが、横に写っている今回僕の買ったクニペックスのスナップリングプライヤー「49 11 A0」の先端はΦ0.9mmなので、おそらくΦ1.0mm前後だろうと思います。

このことから、ハーレーのレバー交換用として適合するスナップリングプライヤーは

  • 「軸用」(握ると開くもの)
  • 呼び径7~8mmのスナップリングに対応するもの
  • 先端の穴に挿す部分の直径は0.9mm以下
  • 爪の先端形状はストレート(の方が使いやすいと思います。)

という事になります。

実際、対応するスナップリングの呼び径は必ず表記されていますが、先端部分の直径は記されていないものもあります。「ハーレー用」とされていても、レバー用の小さなスナップリングには対応していないものもあるので注意が必要です。

↓↓↓レヴューを見る限り、これらは大丈夫だと思われます。(買って試したわけではないのであいまいでスイマセン。)

ハーレーC-リングプライヤー90度 TOOL246 TOOL246

デイトナ製(上記と製造元は同じかもしれません)

https://www.naps-jp.com/product/753344

北川商会製

http://www.kitagawa-s.com/Tool/HandTool/prier/snapring/snaprg.htm

僕のおススメは「クニペックス 精密スナップリングプライヤー」

で、僕が今回、ハーレーのレバー交換用に購入したのは、先ほども紹介したKNIPEX製 精密スナップリングプライヤー  「49 11 A0」です。

KNIPEX(クニペックス) 4911-A0 軸用精密スナップリングプライヤー 直(SB)

KNIPEX スナップリングプライヤー

握ると開く「軸用」で、対応する呼び径はΦ3mm~Φ10mm

先端部分はΦ0.9mmと極細です。

しかも重さはわずか101gしかありません。

スナップリングプライヤーとしてはかなりの高級品です。

はっきり言って僕の使用頻度ではもったいないのですが、ネットのいろんな解説記事で絶賛されているのを見ると、だんだん欲しくなってくるんですよね~、これが。(笑)

まず何といってもスタイルがシンプルでコンパクト。

なぜかスナップリングプライヤーってやたらごつくて大きなものが多いのですが、これは実にシンプルです。

『軸用』『穴用』を兼用したり、0度と90度の爪を差し替えたりせず、その用途専用にしているからシンプルなんだとおもいます。

そして実にコンパクトです。

KUNIPEX スナップリングプライヤー

ツーリング先でのトラブルでレバー交換、なんていうシーンを想定すると、スナップリングプライヤーも車載しておきたい工具の一つですが、あまり大きくて複雑な工具は携行しづらいですよね。このクニペックスなら工具入れの中でもかさばらず、持ち運びにも適していると思います。

そしてこのKNIPEXの特徴は、先端の差し込み部分が高剛性な「ばね鋼線」を圧入して出来ていること。とても先端が細いため、折れやすかったりするのですが、これは非常に丈夫です。

よく、先端がキリのようにとがっているスナップリングプライヤーがあります。小さな穴にも差し込めてよさそうに思えますが、テーパー形状なのでスナップリングのテンションがかかるとズレて外れやすくなります。

KNIPEXの精密スナップリングプライヤー先端が少し先広がりの形状になっているので、スナップリングが抜けにくいです。(実際レバー交換をしたときは、スナップリングが非常にがっちり保持されていて外しづらかったほど。)

しかも先端形状が平らで、そこに針状の先端が埋め込まれている形なので、スナップリングとの接触面積が広く、そのためリングがゆがみにくくなっています

先端の平らな部分がリングに接触するので、リングが歪みにくく、外れにくくなっています。(KNIPEX HPより)

KNIPEX スナップリングプライヤー

実際に作業した感じも、ガタが少なく、小さな穴にきっちりと爪先がはまり、抜け落ちたり飛んだりする気配すらありません。

さほど使用頻度の高くない工具なので、出来るだけ安く済ませる、というのも一つの考え方なのですが、小さなスナップリングは案外折ってしまったり、飛ばして失くしてしまったり、というトラブルも多いらしいので、ここは一つ奮発するのも悪くない、と思います。

***

ということで、非常に優れたKNIPEX製プライヤーを手に入れたのですが、我がスポーツスターのレバー交換でこのプライヤーを使う機会はクラッチ側のレバー交換のときだけ。あっという間に作業終了です。

無事スムーズに作業できたのはなにより、なのですが・・・

” どこかにスナップリングハマってないかなあ~” 、と思う今日この頃です。

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