バイクグローブを新調する
以前使っていたバイクグローブがボロボロになったので、新しいグローブを新調する事に。
今まで使っていたのは甲に硬質なプロテクターの付いたelfの革製のグローブでした。
用品店の在庫処分で、たしか2,000円で買ったような気がします。
革製品は長持ちするような印象がありますが、ファッションとしての製品ならともかく、丈夫さを求められるバイク用としての耐久性は意外と短いようで、革グローブや革靴など、約3年という話を聞いたことがあります。汗やほこり、熱や直射日光を浴びつつ、手荒い扱い方をされるのですから、寿命が短いのもしょうがないですよね。
やっぱり革製にこだわりたい
最近は皮革以外の素材を使ったグローブもたくさんありますが、それでも僕はやっぱり革以外のグローブはどうも使う気になれません。皮がしなやかで厚く、縫製がしっかりしていて、シンプルでカッコイイグローブがほしい。でもバイク用品屋を覗いてみても、最近そういうグローブは少ないんですよね。
最初はJRPのグローブを買おうかと思っていました。
僕がバイクに乗り始めた頃から既にあったブランドで、安心の国内生産。手袋生産No.1の香川製。デザインもシンプルなものが多くもちろん作りもしっかりしていそうです。ただ、大型バイク用品店でもわりと限られた種類のものしか置いていない事が多く、今回僕が狙っていた商品も実際に試してみる事が出来ませんでした。しょうがないから通販で買おうかな、と思いましたが、繊細な操作が求められるバイクグローブを試さずに購入する、というのは少し不安がありました。
ネットでセミオーダーできるバイクグローブを発見
そんな時、ネットで情報を調べていると、通販でバイク用グローブを製造販売しているお店を見つけました。
見たところ、このお店も香川で製造を行っている様子。写真で見る限り、シンプルでカッコイイ革製のグローブです。しかもタッチパネルに反応する「タップレザー」という素材を使っていて、手に嵌めたままスマホの画面も操作できます。
しかし、一番気に入ったのは、50以上のサイズのバリエーションがあり、手のひらと指の長さを測ってオーダーできる、という点。これなら通販ではあっても、買った後「サイズがいまいち合わない」となる心配が少ないのではないか。むしろS.M.L.XL位から選ばざるを得ない市販のグローブより、ぴったりのものを購入できるかもしれません。
もちろん、サイズをオーダーできるバイクグローブは他にもありますが、大抵はかなり高価。ところがこの香三堂のグローブは、本革製のグローブとしては割とリーズナブルな価格設定です。
もちろん、安かろう悪かろう、という可能性もあるわけですが・・・
ものは試し、という事で、今回はこの香三堂さんのグローブ BSS-BK/BK(¥9180税別)をオーダーしてみる事にしました。
サイズを測ってオーダーする
サイズの測り方は香三堂さんのサイトに詳しく乗っていますが、手の平の幅である「手囲」と手長、中指のサイズを測って、あらかじめ準備されている50種類以上あるサイズから選ぶことになります。手が小さく、更に指も短い僕の場合、手囲は19cm、中指は7.5cm(手長18cm)。サイズ表で見ると「170-194」というサイズが適合しそうです。
選んだ商品と上記サイズ情報をホームページから連絡し、オーダーすると、すぐに受け付け完了のメールがあり、およそ10日間ほど後に商品が送られてきました。
早速箱を開けてみると、昔懐かしい野球のグローブのような匂いがしました。「革だから当然」といえばそうなんですが、なかなか市販品でこういう革のいい匂いがする商品は見かけません。さすが受注生産品。まさに”作り立て”という感じ。
早速手にはめてみると、サイズを測ってオーダーしたにもかかわらず、指先が少し余ります。これは最終仕上げにアイロンで熱仕上げしている為だそうで、使っているうちに1cm位縮んでちょうどよくなるそうです。
当然まだ革が固く、フィット感はまだまだですが、使い込むうちにどう馴染んでくるか。それも楽しみです。
約4か月使って・・・
購入したのが2月。それから約4か月使ってみました。(バイクに乗るのは休日のみなので頻度は週一回程度。)
指先はちゃんと縮んでわずかな余裕を残しジャストフィット。皮もいい感じで柔らかくなってきましたが、まだ多少硬さが残っています。
気になる点としては手のひら側の革も厚みがあるため、クラッチレバーをゆっくり放していくようなときに、レバーの滑りが悪いというか、少し引っかかるような感触があります。まあこのあたりは更に使い込む事で解消していくような気がします。
スマホの操作ですが、タッチパネルは問題なく反応します。ただ、まだ全体に硬さが残っているのと、縫製が外縫いの為、指先で繊細な操作をするのに向いているとは言えず、結局グローブを外して操作する事が多いです。ハンドルにスマホを固定して使うような場合は便利だと思います。
指先が少し色落ちしてきましたが、それも味だと思います。
これからどんどん自分の手になじんで、きっと手放せない一双になりそうです。
追記:6年たって・・・
2023年6月追記
気がつけばあれからもう6年も経ちました。
真冬と真夏以外はずっと使い続けたグローブのいまの状態がこちら。
手のひら側の色はすっかり剥げ落ち、もはやスマホのタッチパネルは反応しません。(笑)
おそらく革の寿命はとっくに過ぎ、転倒時の手の保護という意味ではもはや心もとない状態です。
それでも使い続けているのはすっかり手になじんでしまっているから。
最初のころはクラッチを握るのにも革が厚くて力が要るような感じでしたが、今は手の一部のようです。
買い替えた方がいいんだろうなあ、と思いつつ、手放せない一双になっています。