どうしても「横浜 C」と「C」が入るのがいやだった、というバイク仲間の謎のナンバープレート。
でも、いったいどういう方法で「C」が入らないようにしたのか。
気になってしょうがなかったので、いろいろ調べてみました。
いつから「C」が入るようになったの?
バイクの横浜ナンバーに「C」の文字が入るようになったのは2004年から。
(ちなみに全国で一番最初にアルファベット入りのナンバープレートが発行されたのは足立区だそう。)
予想通り、ナンバープレートに使う数字が足りなくなってしまったので、アルファベットを付記するようになったらしいです。
因みにこのアルファベットが入るのはバイクだけで、四輪は分類番号(地名の後にはいる3ケタの数字)があるため、足りなくなる事はなかった・・・らしいのですが、ついに四輪もナンバーが足りなくなってきたらしく、今年(2018年)1月から、「練馬」「横浜」「名古屋」などでアルファベットの入ったナンバープレートが交付されるようになったそうです。
なぜ「C」なの?
二輪車の場合、AとBは駐留軍人軍属私有車両等に使用されているので「C」になるんだそうです。「C」を使いきると「L」「V」と続きます。
「C」が入らないケース その①
さて、では例のナンバープレートはどうして横浜ナンバーなのに「C」の文字が入っていないのでしょうか?
「横浜」ナンバーの二輪車なのに、アルファベットが入らないケースがあります。
それは「250cc未満」のバイクの場合。
ひと言で「ナンバープレート」というものの、実はナンバープレートには三種類の分類があって、バイクで言うと、
というのが正式名称なんだそうです。
今のところ、アルファベットが入るのは「自動車登録番号標」だけなので、250CC未満のバイクにはアルファベットが入りません。
ただし、例のバイクは大型バイク。よってこれには当てはまりません。
「C」が入らないケース その②
レンタカーは「わ」だけじゃない。
ところが、良く調べてみると、レンタカーのナンバーは「わ」だけではなく、「れ」もあるそうです。特に北海道や沖縄には多いらしいです。
しかし、例の知人のナンバープレートは「れ」でもありません。
やっぱり違うのか・・・とまたまた思ったのですが、、、、
実はバイクのレンタカー(レンタバイク)のナンバーは「わ」と「れ」ではなく、「わ」と「ろ」なんだそうです。
そして、例の知人のバイクは「ろ」ナンバー。そうです。やっぱりレンタバイクだったのです。
レンタバイクを借りてきたの?
「なーんだ。新車買ったとかって見栄を張っちゃって。ほんとはレンタバイク借りてきただけじゃん!」
というのが今回の話のオチ。・・・いや、まあ、普通はそうなんでしょうが。
このお方。そんなかわいいウソをつくような方ではありません。
じゃあ、本当にレンタバイクとして登録したんでしょうか? そもそも個人向けでそんなことが出来るものなんでしょうか??
個人のバイクをレンタバイクとして登録可能?
普通の個人が車やバイクをレンタカー(レンタバイク)として登録できるか?・・・答えは「NO」です。レンタカーとして車やバイクを登録するには、レンタカー事業許可申請をした事業者でないと登録することはできません。
ただ、ちょっと調べてみると、このレンタカー事業者としての申請、手続きはそれなりに面倒であるものの、事業者となるための資格自体はそれほど難しいものではなく、普通の人(※)なら申請は可能なんだそうです。
(※2年以内に禁固刑以上の刑になっていたり、その刑が終わってから2年を経過していない人などはダメ、らしい。)
「面倒な申請」にはちゃんとそれを引き受けてくれるプロ(行政書士など)がいるわけで、結論としてそれなりにお金を払えば、クルマやバイクをレンタカーやレンタバイクとして登録する事は可能なようです。
(個人ではありませんが、レンタカー屋さんでなくとも、例えば自動車修理業者が代車をレンタカー登録したりするケースは多いそうです。)
車検までの期間が短くなる!
ところが、レンタバイクとして登録した場合、大きなデメリットがあります。車検までの期間が短くなるのです。
新車(バイク)を普通に登録した場合、最初の車検は3年後、それい以降は2年毎に車検ですが、レンタバイクの場合、これがそれぞれ2年と1年になってしまいます。
最初の3年が2年になるくらいならまだしも、それ以降毎年車検というのは、いくらなんでも大変です。このデメリットは馬鹿になりません。
果たして真相は・・・
本当に、こんな手間や費用、車検期間短縮のデメリットまで受け入れて、知人はバイクをレンタカー登録したんでしょうか?それともやっぱりレンタバイクを借りてきただけ??
でもなあ、あの人はそれくらいやりかねない人だからなあ・・・(笑)
今度会った時に真相を聞いてみようと思います。