猛暑は空冷エンジンとオヤジライダーの大敵
今年は「あっ!!」という間に梅雨が終わってしましました。
バイク乗りにとって梅雨は大敵。早々に明けたのは本来ならうれしいことなのですが、今年に限っては手放しで喜べません。6月というのに猛暑日が続いているからです。
その勢いは7月に入っても衰えず。ここまで暑いと空冷エンジンの我が愛車(スポーツスター XL1200CX ロードスター)はオーバーヒートし兼ねませんし、乗っている人間も熱中症になってもおかしくありません。
(今、我が愛車に入っているパインバレーオリジナルの100%化学合成オイルは熱に強いのか、いまのところオーバーヒートの兆候は感じませんが。)
あまりに暑い時はバイクに乗らない、というのが賢明な大人の判断ですが、賢明でない大人は暑くてもやっぱり走りたい。
となると対策としては
・気温が低く、クルマも少ない早朝に走る。
・涼しいところへ行く。
ぐらいでしょうか。
富士山の五合目を目指す!
涼しいところといえば標高の高いところ。長野は先月行ったしなあ。
どうせなら日本一標高の高いところを目指したい。というわけで、今回は富士山を目指してツーリングすることにしました。
五合目へ行くには今週しかない!?
富士山のクルマで行くことが出来る「五合目」(登山口)は次の4つがあるそうですが、ぼくが行ったことのあるのは、このうち「富士宮口五合目」と「富士スバルライン五合目」の2か所だけです。
- 富士宮ルート:富士宮口五合目(標高2380m)富士山スカイラインの頂上。
- 御殿場ルート:御殿場口新五合目(標高1440m)
- 須走ルート:須走口五合目(標高1970m)ふじあざみラインの頂上。
- 吉田ルート:富士スバルライン五合目(標高2305m)富士スバルラインの頂上。
このうち、御殿場ルート以外は「マイカー規制期間」があり、夏の間はマイカー(もちろんバイクも含む)では上ることが出来ません。
で、今年のマイカー規制はいつからなんだろう?と調べてみると、
富士スバルラインとふじあざみラインは7月15日(金)から、富士山スカイラインは7月9日(土)からマイカー規制が始まるとのこと。
え?じゃあ一番高い位置にある富士山スカイラインの五合目は、来週末にはもう行けないじゃん!
というわけで、本日、富士山スカイラインを目指してツーリングしてきました。
AM06:00スタート。渋滞前に足柄SAまで。
とにかく暑くなる前に、道が混み始める前にと朝早起きし(というか、暑くて目が覚めた。w)、ツーリングスタート。ちょうど6時に東名高速へ。まだこの時間だと流石に渋滞はしていなかったが、クルマは多く、追い越し車線は既にクルマが数珠繋ぎ状態。まさに、ちょっとしたきっかけで渋滞が始まりそうな、そんな感じです。
それでもなんとかクルマの列は流れたまま、無事渋滞のメッカ、大和トンネルを通過。海老名SAを超えてからはスムーズに走れました。
やっぱり6時になる前に渋滞箇所を通過できるかどうかが大きなポイントのようです。
今回買ったのは、プレーンな「バリ勝男クン」と「バリ勝男クン チーズ味、今晩、これでビールを飲むのが楽しみです。
金時山の眺めが最高!の看板がありましたが、山は霧に覆われ、どこに金時山があるのやら。
足柄SAを離れ、御殿場ICで東名高速を降り、山中湖方面を目指します。そのまま富士山スカイラインを目指しても良かったのですが、山の上を走るのは暑い昼間にしようと思い、反時計回りに富士山を一周することにしました。
138号線を下道で山中湖まで走るつもりが、まちがってそのまま自動車専用道路に乗ってしまいました。138号線のクネクネを走りたかったんだけどなあ。まあ高速もまだこの時間は涼しくて快適だったですけどね。
山中湖ICで降りて、138号線を河口湖方面へ向かいます。
今回の旅のもう一つの目的が、トウモロコシを食べること。トウモロコシは採り立てほど旨いので、産地で焼いて(あるいはゆでて)売ってるのをその場でほうばるのが最高なんですが、最近は道志の道の駅なんかでも売っているのを見かけなくなりました。なんでだろう?(暑いから売れない、とか?)
138号線沿いにはいくつか野菜の直売所があり、「焼きトウモロコシ」の看板も見かけたのですが、客がいないせいか、朝早すぎるのか、トウモロコシを焼いている様子は見られず。
たしか、「道の駅 なるさわ」ならトウモロコシ売ってたよなあ、と思いそこまで走ります。
9時になって物産コーナーはオープンしましたが、焼きトウモロコシがあると思われる軽食コーナーは開く様子がありません。よく見ると「09:30 OPEN」の文字が。
暑いし時間つぶしてられないのであきらめて出発します。
大好きな県道71号線を快走!
道の駅なるさわを離れ、県道71号線(富士宮鳴沢線)を目指します。
71号線はクルマも少なく、信号もほとんどありません。最初は両脇が森でうっそうと茂った木々の間から漏れる木漏れ日がきれい。気温も低く、空気も澄んでいる感じです。
そして途中からは両側に牧草地がひろがり、牛が放牧されていたりします。(この日は暑すぎるからか、あまり見かけませんでしたが。)
ちょっと北海道を思い起こさせるような道。ぼくはココを走るのが大好きなのです。
以前、国産四気筒に乗ってた時は、前にゆっくり走るクルマがいると「せっかくの道なのに・・」と思っていましたが、ハーレーだとこの道をあえてゆっくり走るのも楽しかったりします。
スポーツスターで走るのは最高!です。
今回は立ち寄りませんでしたが、途中には「COW RESORT IDEBOK」なんていう牧場施設もあったりして、美味しい料理屋アイスクリームなんかも食べられます。(前はこんなおしゃれな名前じゃなかった気がしたけど・・・)
溢れるマイナスイオン。白糸の滝
ここで、今回の旅のもう一つの目的地、「白糸の滝」を目指します。
超有名な観光スポットですが、実は今まで行ったことがありませんでした。あまりにも有名で混雑してそうなのと、大好きなツーリングルートからちょっと離れてしまうため、足が向きませんでした。
でも、数日前にたまたまテレビで訪れているのを見て、これは一度は見ておいてもいいんじゃないか。涼しそうだし(笑)。と思うようになりました。
白糸の滝。ちょっと観光地化が進んでいる気はしましたが、そのセンスは悪くなく、景観を損ねていない感じ。あまり期待してなかったのですが、思ったより良かったです。まだ行ったことのない方は、一度行ってみることをお勧めします。(駐車場代以外は費用も掛かりませんし。)
いよいよ富士宮口五合目へ
白糸の滝を離れ、いよいよ富士山スカイラインから五合目を目指します。
白糸の滝がはじめてだったこともありますが、富士山スカイラインへはもう何度も走りに行ったのに、数年ぶりだったのでちょっと道に迷ってしまいました。
富士山スカイラインは今も時々走りますが、五合目に繋がる旧有料区間を走るのは何年ぶりでしょうか。クルマが多くてまともには走れないイメージがあったのですが、この日はクルマの姿はまばら。なぜだろう?
気温も低く、路面もきれいなワインディングをゆっくりと気持ちよく登っていきました。
ところが、もう少しで五合目ということろまで来ると、クルマの隊列が。しかも反対車線(下り側)にならんでいます。
なんで渋滞してるんだろう? と思ってよく見ると、どのクルマも人が乗っていません。つまり路上駐車なのです。
後でわかったことなのですが、富士宮口五合目まで登ってもクルマを留められる場所はなく、わずかに終点付近の道の路肩にパーキングエリアが指定されているだけです。したがって五合目まで上った車はその付近のパーキングエリアに停めますが、当然台数が限られるので、止められなかったクルマはそれより下った道の路肩に路上駐車しているのです。
それでも台数が少なければ比較的頂上に近い場所に停められますが、クルマが増えてくるとかなり下ったところに路駐せざるを得ず。そうなると駐車してから坂道を延々と歩いて上ることになります。坂道を1kmも上るのは大変でしょうね。
ちなみにバイクはちゃんと駐車場が用意されていました!
バイク専用、ではなく、どうやら路線バス、観光バス用の駐車場のようです。マイカー規制の期間になったら、ここにバスが並ぶんでしょうね。
バイクだけ特別扱いなんてスバラシイ!!って思いましたが、多分、クルマで来ている人はここから富士山に登る人だから長時間駐車するのに対し、バイクで来て登頂する人はほぼいないでしょうからすぐ帰るだろう、ということじゃないかなと思います。
まあ、くるまも五合目見物だけの人が大半だろうと思いますけどね。
そうして着いた富士宮口五合目は、ほんとうに何にも無いところでした。小さな事務所のような小屋がポツンとあるだけ。
あれ?こんなだったっけ?五合目って。
たしか土産物屋か何かなかったっけ?と思ったが、それらしきものは何もなかった。
これじゃあ来ても、すぐ帰るしかないよなあ。
なぜか六合目を目指す。
何年かぶりに五合目を目指し、そこまでの道は素晴らしかったものの、そこには何もなく、また、期待していた景色も全く見えませんでした。ちょっと残念。
で、見るものも無いので登山口の看板を眺めていたところ、次の六合目までは徒歩20分(下りは10分)と書かれています。
ん? 20分なの? 20分ぐらいならオレでも歩けるんじゃね?
たまに富士山をナメテかかり、Tシャツなんかで登って大変な目に合う人の話なんかを聞いたことがありますが、まあ六合目ぐらいなら、ここ五合目とそう大した違いはないだろうし。
どうやら山小屋っぽいものもあるみたいだから、ちょっと登ってみよか、と思ってしまったのでした。
登り始めて数分で早くも後悔していました。富士登山の道は想像以上に足元が悪く、すぐ崩れるし滑ります。結構段差もあり、勾配も急です。
対して僕の服装は上半身はプロテクター満載のライダージャケット。下半身は真冬と同じ分厚い革パンツ。さらに足元は爪先に鉄板の入った重い重いエンジニアブーツです。ブーツとはいえ靴紐すらありません。
普通の道を歩くのすら苦痛な恰好で富士山を登るのはやはり無謀でした。
でもまあ、別にいつ辞めてもいいんだし、もうちょっとだけ上るか・・・と息も絶え絶えになりながら少しづつ登っていくと、なんとか六合目まではたどり着くことが出来ました。
涼みに来たはずなのに、汗びっしょりです。
というわけで、なんとか六合目まではたどり着くことが出来ました。五合目までは車で誰でもがいけるのですから、これは大きな進歩です。(そんなわけないか。)
ちなみに周りには小さな子供も結構登ってました。(子供抱えて登るお父さんの姿も。たいへんだあ。)
”一生に一度、いつか富士山に登ってみたい” というのは僕の夢なのですが、今回のことで、その夢に一歩近づいたような、逆に遠のいたような・・・そんな気がします。(単におじけづいただけ。)
というわけで、ひさびさの富士山スカイラインツーリングはやっぱり楽しいツーリングでした。五合目までいかなくても、富士山スカイラインは暑い季節にバイクで走るには最高のルートです。
もし行ったことが無い人がいたら、ぜひ行ってみてください。
https://fujiyoshida.net/spot/14
帰路はふたたび東名で
富士山を降りた後は、御殿場ICから東名高速で帰りました。
本当は再び山中湖まで行って、道志みちでも走って帰ろうかと思っていたのですが、富士登山(?)で疲れ切ってしまいました。(笑)
昼飯は食べてなかったので、足柄サービスエリアで食べました。
というわけで、猛暑の中楽しくツーリングしてきました。(帰りの高速は暑かったですが。)
今年の夏はまた富士山ツーリングが増えそうだなあ。
コメント
Yoshidaさんこんにちは。楽しく拝読しています。今年の夏は暑いですね。記事とは関係なくて恐縮ですが、
Yoshidaさんは、FP3をお使いの様ですが、車検はそのままで、通りますか?排ガス検査で引っかかりませんか?今年の猛暑でオーバーヒートなのか、ガス欠みたいにエンジンが不正脈を起こし、燃調が濃くなるFP3の購入を検討しています。
辰蔵さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
FP3ですが、一応車検も問題ないとされてますね。
僕自身、二度ユーザー車検を受けましたが、
問題なく通っています。
(一度目はノーマルマフラー。二度目はDRIVE製の車検対応マフラーです。エアクリーナーはノーマル。FP3はノーマルマフラー用のマップを使用。オートチューンは未使用です。)
ただ、排ガス検査は○か☓かしか結果がわからないので、余裕でクリアだったのか、ギリギリのラインだったのかはわかりません。
排ガスはちょっとしたことで変化するらしい(エアフィルターの汚れとか)ので、絶対に通るとは言い切れない可能性はあると思います。
インジェクションチューニングは専門のショップでチューニングしてもらうのがベストだとは思いますが、FP3のチューニングでもエンジンの発熱には効果てきめんです。
心配なら車検時だけノーマルマップに戻すことも可能なので、是非挑戦してみてください。
Yoshidaさん
ありがとうございます。
FP3を早速注文しようかと思いましたが、
なんかこのところ、涼しくなって来ましたので、
来年まで先伸ばそうかなとも…
最近、サイレンサーの溶接部が剥がれてしまい、サイレンサーを交換したばかりなので出費が。
そんな事をアップしたお恥ずかしいインスタは以下のサイトから(笑)
ハーレーは何かと物入りですよね。
ただFP3っていつまで手に入るのか。FP4が出てますからね。今のところFP4を買うメリットは無くて、値段は高いですから。