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パインバレーがFP3のオリジナルデータ販売開始!

FuelPak3 で快適になった僕のスポーツスター

スマホを使って手軽にハーレーのインジェクションチューンが出来る、バンス&ハインズのチューニングデバイス「FP3」(FUELPAK3)


バンス&ハインズ(Vance&Hines) FUELPAK FP3 フューエルパック 6ピン 日本語設定ガイド付き 66005

価格(¥49,800)は決して安くはないものの、チューニングショップで行うインジェクションチューンに比べればかなりリーズナブル。

お手軽なインジェクションチューンとして大人気です。

僕のスポーツスター(XL1200CX ロードスター)はエアクリーナーもマフラーもノーマルですが、あまりにも夏場のエンジンの発熱がすごいので「FP3」を購入。

吸排気系のパーツがノーマルのままなので「格段パワーアップした」という事はありませんが、出足のもたつきが改善され、さらにエンジンの発熱はぐっと抑えられました。

ノーマルの日本仕様のエンジンは排ガス規制の関係で最適な状態よりぐっとガソリンの量を絞っています。吸気のガソリンの比率が少なくなると、ガソリンの気化熱で冷える効果が少なくなるので、エンジンが非常に高温になりやすくなります。当然、エンジンにとってはあまり良くない状態です。

エンジンの保護という意味でも、FP3を買ってよかった、と思っています。



「FP3」or「専門店のインジェクションチューン」?

一方で、「FP3を買ったけど、いまいち・・」といった声も聞きます。

特にオートチューンの精度については疑問を感じる方が多いようです。

また、「FP3を買うのと、専門店でインジェクションチューンしてもらうのと、どちらがいいの?」という質問もよく目にします。

ですが、これは間違いなく「専門店でのインジェクションチューン」でしょうね。

「FP3」はあらかじめ用意されたいくつかのマッピングのうち、一番合いそうなのを選ぶだけですが(オートチューンはありますが、あくまで簡易的なもの。)、専門店でのチューンは、一台一台、そのバイクの仕様にあったマップをプロが計測しながら作っていく、いわば ”専用品” ”ワンオフ”なわけですから、当然と言えば当然です。

個別のチューニング作業は非常に高価

ただし、シャシーダイナモを使って行う専門店のチューニングは非常に高額です。

たとえばパインバレーさんの場合、

使うチューニングデバイスの種類によって価格は違いますが、

もっとも安い「テクノリサーチ社のディレクトリンク」を使った場合で120,600円(デバイス代+チューニング作業費)。
最も高い「スクリーミンイーグルPROスーパーチューナー」を使った場合は155,600円(同様)

・・・となっています。(2019年9月現在)

これにマフラーやエアクリーナーの購入代が加わると、30万~50万ぐらいは掛かってしまうことになります。

結構な金額です。

まあそれでも、すぐにでもマフラーやエアクリを交換できる人はいいですが、

「俺はずっとノーマルマフラーでいいけど、エンジンの熱はなんとかしたい」

という人や、

僕のように

「今はノーマルだけれど、いつかはオレもマフラー買うぞ!」

と思っている人にとっては、専門店のインジェクションチューンはちょっと高価過ぎて、手を出しづらいのではないでしょうか?

さらに、せっかく十数万円かけてチューンしても、マフラーやエアクリーナーを変えたら再度チューニングが必要になります。

S&S(エスアンドエス) ミニ ティアドロップ エアクリーナー キット ブラック HARLEY SPORTSTER FAMILY(91-06) 170-0450

これでは

「吸排気系のパーツを買いそろえるまでインジェクションチューンは我慢するか・・」

という事になるのも当然ですよね。

そういう人にこそ「FP3」がオススメです。

最低限の出費で、エンジンコンディションを整えられるからです。

「FP3」にはノーマル吸排気用のマップも用意されています。)

吸排気がノーマルであれば、仕様の差はありませんし、そんな極端には個体差も大きくないと思うかので、あらかじめ用意されたFP3のパールでも、マップが全然ダメ、ということもないと思います。

FP3の限界?

ということで、ノーマルのスポーツスターで「FP3」を使っているうちはいいのですが、やがてお金がたまり、気が変わってマフラーを購入したとします。

そのままFP3を使い続ける場合、マフラーがFP3を作っているバンス&ハインズ製であれば、あらかじめ用意されたマップが使えますが、それ以外のマフラーだとすると、ばっちり適合するマップはなく、近い仕様のバンズ&ハインズ製マフラー用マップを転用するしかありません。

つまりはある程度妥協の産物になるわけです。

そうすると、今一つよくない・・なんていうことが起こりえます。

こんな場合、FP3をチューニングデバイスとし、専門店で個別にチューニングをしてもらう、という手もあります。

ただし、パインバレーさんの例でいうと、FP3を使ったチューニングの料金は97,200円

FP3そのものの購入代金を合わせてかんがえると、他のチューニングとほぼ変わらず。

しかも他のデバイスを使った場合にくらべ、FP3はチューニングの調整範囲が狭いため、必ずしも他のデバイスのようなベストの状態に追い込めるとは限らないんだそうです。

こうなってくると、手軽でコストパフォーマンスの高い「FP3」・・・と言えなくなってきます。さて、どうしたものか。

「PVスマートデータ」ダウンロードサービス

こうしたFP3ユーザーの悩み(僕の将来の悩み?)に対する一つの答えとしてパインバレーさんが販売を始めたのが、「PVスマートデータサービス」なのです。

これは、パインバレーさんがその豊富なチューニング経験から作り上げた「FP3」のオリジナルデータを販売する、というもの。

オリジナルの「FP3」にもいくつかのデータ(使用するマフラーとエアクリーナーによってデータを選ぶ)が用意されていますが、基本、バンス&ハインズのマフラーを対象に作られていますし、その組み合わせの数は限られています。

これに対し、パインバレーさんのオリジナルデータは、より多くのマフラーメーカーとエアクリーナーの組み合わせを対象とし、より緻密なチューニングに基づき作成されるデータになるんだそうです。

これにより、これまではある程度妥協して選ばざるを得なかったチューニングデータが、より最適なものを得る事が出来るようになります。結果としてFP3でのチューニングがより高度になるわけです。

今はまだ、データのインストールにはパインバレーさんへの来店が必要だそうですが、来年(2020年)にはネットでデータをダウンロード販売出来るようになるそうです。

そうなれば、遠方のユーザーでもこのサービスを利用できますよね。

ノーマル+α のハーレーこそFP3がオススメ

もちろん、いくらパインバレーさんのオリジナルFP3データをインストールできると言っても、シャシーダイナモを使ったインジェクションチューンの優位性に変わりはありません。

お金に余裕のある方は、専門店でのチューンを受けた方がより良いのは間違いないでしょう。

でも、ちょっとそこまではコストをかけられない、あるいは、そのうちマフラーを買い替えるつもりだ、という方にはFP3がオススメです。

ノーマルのときはFP3のオリジナルデータを利用し、マフラーを変えたらパインバレーオリジナルのFP3データを購入すれば、長く楽しむことが出来ます。

そして、さらに高度なチューニングを試したくなったら、専門店でインジェクションチューンを受けてみればいいんじゃないでしょうか?

PVスマートデータサービス。FP3ユーザーの夢を広げてくれる素晴らしいサービスだと思います。

理想を言えば、こうしたオリジナルデータの販売が他のショップにも広がっていって、店同士でデータの良さを競って頂けるような状況になれば最高なのですけどね。

それより、まずはマフラー代を貯めなきゃなぁ~(笑)



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