連続休暇に伊豆一泊ツーリングへ
年に一度の連続休暇がとれました。当然ツーリングに行きたいところなのですが天気予報は今一つ。近場で一泊しようと思ったのですが、一週間のどこを切り取っても2日続けて晴れるタイミングがない・・・
まあ最悪二日目は雨でも帰ってくるだけだし、という事で、なんとか天気がもちそうな木曜から出かけることにしました。
行先は伊豆半島。
毎度おなじみというか、少々(かなり)マンネリな気もしますが、僕の場合、気持ちよく走れる道があればそれでいいので、別に目新しい場所でなくてもかまいません。
逆に方向音痴の僕がナビ無しでも行ってもちゃんと帰ってこられる、という点がポイントが高いです。(笑)
Go To キャンペーンを利用
今回は「Go To キャンペーン」を利用して宿をとりました。
賛否両論あるとは思いますが、せっかくの機会ですし、大好きな伊豆の観光業に携わる皆さんの少しでも応援になればと、ありがたく使わせていただくことにしました。
まあバイクでの一人旅ですから、うつすリスクもうつされるリスクも最小限でしょう。移動中はずっとフェイスシールド(ヘルメットとも言う)着用ですし、もちろん降りたらマスクをしますし、一人ですから食事の時も含め会話はまったくありませんから。(書いててなんかさびしくなってきたけど・・・)
ところがこの 「Go To トラベルキャンペーン」、噂にたがわずなんだか判りづらい。
”半額半額”といってるから、宿代が半分になるんだろうと思っていましたが、旅行サイトからの予約時(今回『じゃらん』を利用)に割引になるのは35%だけ。
残りの15%は『地域共通クーポン』という形で支給されるらしいのですが、なんとそれは10月1日以降の宿泊から。
えー!半額じゃないじゃん!
なんだかちょっと損した(?)気分ですが、このキャンペーンは期間中は何度でも使えるので、半額はまたの機会に、ということで自分を納得させました。
地域共通クーポンはさておき、35%の旅行代金割引を受けるのは簡単。旅行代理店経由か大手旅行サイト(じゃらん・楽天・るるぶ・ヤフートラベル)からキャンペーン対処の施設を選んで予約するだけ(※)です。(注:宿に直接予約すると対象外)
※もちろん、旅行者本人の感染予防対策と当日の検温、本人確認(免許証の提示など)は必要です。
毎日天気予報をチェックし、ギリギリのタイミングで予約します(予報が悪化すれば日程を見送るから)。
いつも伊豆の一人旅では民宿に泊まることが多いのですが、今回は公共の宿(国民宿舎)を選んでみました。
曇天の一日目は小田原から海沿いを南下
朝7時に自宅を出発。空はどんより曇っています。
東名から小田厚(小田原厚木道路)を使って小田原へ。
途中、平塚PAで朝ご飯。アンパン&コーヒーを買って屋外のテーブルでいただきます。(三密回避。いや、単に外が気持ちいいから。笑)
このPAで売っているコーヒーがユニークです。
スリーエフがやっている「gooz(グーツ)」というコンビニカフェなのですが、容器を買って淹れたてのコーヒーをポットで自ら入れるスタイル。
サイズは2種類、12oz(約350㎖) 16oz(約470㎖)ですが、12oz(¥200)でも普通のカフェのLサイズぐらいはあります。
コーヒーはモカ・キリマンジャロ・ブラジル・コロンビア・マンデリン・グァテマラ・有機栽培珈琲・炭火珈琲・カフェインレス・etc から選べ、さらにはミルクも、MILK・リッチMILK・無脂肪牛乳・ソイミルク など選んで入れられます。
僕はモカを選びましたが、ちょっと酸味のきいた味で僕好み。
これいいなあ。家の近くに出来ないかなあ。
小田原からは箱根の山に登ろうかと一瞬迷いましたが、せっかくの平日ツーリング、土日はいつも渋滞する海沿いの道をのんびり走ることにしました。
早川西から早川港を回って石橋ICで国道135号線へ。ここからは海沿いをひたすら南下します。
海岸沿いの道は気持ちいいのですが、残念ながら空は相変わらず低く黒い雲が覆っていて、気分は今一つ盛り上がりません。
車は少ないのですが、やたらとあちこちで道路工事をやっていて、片側通行のためしょっちゅう止められます。9月。年度の半期末というのも関係あるんでしょうかね?
特に熱海辺りがひどく、5分以上クルマの流れが止まることもありました。
道の駅伊東マリンタウン
網代、宇佐美をへて伊東へ。
AM10:00 「道の駅伊東マリンタウン」で小休止です。
人気の道の駅ですが、平日&朝早すぎて人影はまばら。コロナ禍の状況ですが、休日はそれなりに客が集まっているのかなあ。
美味しそうな店が沢山ありますが、ほとんどは未だ開店前です(11時OPEN)。
一碧湖へ初めて立ち寄り
マリンタウンを離れ、しばらく走ると「一碧湖(いっぺきこ)」の標識が。
いつもここを通るたび「どんな湖だろう?」と思うのですが、いつもそのまま通過してしまいます。
ということで、初めて立ち寄ってみることにしました。
135号を右折し、1kmほど走ると無料駐車場の看板が。ウインカーを出して駐車場に入ると、先客が居ました。
さわやかなブルーの上下に身を包んだ、真っ白なVFRに乗ったライダーです。
「駐車場ではアイドリングを止めてください」と看板に書かれているのも関わらず、アイドリングのままじっと前を見つめて臨戦態勢です。
どうやら一旦停止無視の取り締まりをしているようです。
確かにここはカーブで先が見通しにくく、坂道を登ってきた車が合流するところなので、一旦停止せず飛び出すと危険な場所ではあります。
広い駐車場に僕とそのライダー二人きりなので、向こうも意識しているようですが、一切こっちは見ず、じっと前を注視したままです。
”どっから来られたんですか?” なんて話しかけても楽しい会話になりそうにないので、さっさとバイクを降りて湖を目指すことにしました。
歩いて数分で一碧湖へ。
思ったより大きな湖です。
場に似つかわしくないスワンボート乗り場があるほかは、特になんということのない湖です。
でも紅葉の季節なんかはきれいなのかもしれませんね。

バス釣りができるようです。

湖畔にはいい感じのカフェが。湖面に面したテラス席もあって、きれいな女性の二人連れがお茶してました。小汚いバイク乗りはちょっと気が引けてしまい今回はスルー。

駐車場に戻ってきたら、さっきのライダーがお仕事されてました。ご苦労様です。
稲取漁港直売所「こらっしぇ」
一仕事終えた後、駐車場に戻ってきて、ふたたび臨戦態勢に入った”ライダー”に心の中で敬礼をしつつ、一碧湖を後にします。
すると、ヘルメットのシールドにポツポツと雨滴が・・・
本当はこの近くにある「大室山」に登ってみたかったのですが、あきらめて先を急ぐことにしました。(先を急いだからといって雨を避けられるかどうかはわからないんですけどね。)
さらに135号線を南下していきます。
やがて左手に「稲取漁港」の看板が。
ここに来ると必ず港の朝市に立ち寄るのですが、今日は平日。当然朝市はやっていません。
ただ、以前来た時に工事中だった漁港の直売所が出来ているはずなので、立ち寄ってみることにしました。
中は比較的こじんまりとした直売所で、伊勢海老やサザエをはじめ、漁港ならではの新鮮な海の幸が並んでいます。
ただ、この日は平日でお客が少なく、対して店の方の方が多かったこともあって、冷やかし客である僕はあまりじっくりと魚を見ることが出来ませんでした。
平日の空いている観光地というのも時に良し悪しです。
道の駅「開国下田みなと」でようやくランチ
稲取を出て更に南下。12時を過ぎたので昼食場所を探します。
伊豆といえば海鮮なのですが、今夜は宿の食事ですから、おそらく刺身が出てくるでしょう。なので昼食に海鮮は避けたいところ。
しかも宿の食事は早く、ひょっとしたら6時には食べることになるかもしれませんから、軽めの昼食にしておかないと、夕食をたべきれないかもしれません。
ところが、魚介以外となると、なかなか良さげな店が見つかりません。
気づけばもう1時を回っています。
もうこうなったら、下手に食うよりコンビニで肉まんでも買うか、そんなことを考えていたとき、ふと頭に浮かんだのが、下田の道の駅にあるご当地ハンバーガー。
うん、ハンバーガーいいかも。
ということで下田の道の駅を目指すことにしました。
***
「道の駅 開国下田みなと」へ到着。
数ある海鮮系の店を横目に、下田バーガーの店を目指します。
ここ下田の道の駅にはたびたび訪れたことがあったのですが、下田バーガーは気になっていたものの、実際に食べたことはありませんでした。
早速注文します。
ここは迷わず、人気NO.1の「下田バーガー」・・・と思っていたのですが、
”魚のバーガーってどうなのよ?” という考えが頭をよぎり、悩んだ挙句、無難な(?)「アボカド&シュリンプ」にしてしまいました。
(オイオイ、ここは名物を食べておかないとダメだろう・・・、と頭の中でもう一人の自分が呟いていたのですが。)

名物の「下田バーガー」はキンメダイのフライのハンバーガーです。

しゃれた店内ですが、感染防止のため今は室内に座席は置かず、店の外で食べるスタイルです。

アボカドとシュリンプのバーガー。
感染対策のため、現在 店内に座席はなく、外のテーブルで食べます。
アボカドとシュリンプのバーガーはボリューム満点で、これはこれで美味しかったのですが、やっぱり名物を食べておくべきだったなあ・・・
「Cafe&Hamburger Ra-maru(ラマール)」
バイク仲間に教えてもらった干物屋さんに向かうも・・・
ハンバーガーを食べながら、
「そういえばバイク仲間に教えてもらった、美味しいという干物屋さんが確か下田だったよなあ」
と思い出しました。
早速検索すると、ここからバイクなら数分のところにあるようです。
”バイクだし、今夜は泊まりだから買えないけど、ちょっと場所だけは確認しておくか”
と思って向かう事に。
”確かこのあたりだよなあ~?”
稲生沢川の河口近くをうろちょろすると、干物屋さんがいくつかは見つかったのですが、目指すお店はなかなか見つかりません。
15分ほどうろうろして、あきらめかけたとき、ようやくその店を見つけました。

グルメなバイク仲間に教えてもらった干物屋さん
あー、ここここ。
無事店の場所を見つけ、帰ろうかと思いましたが、その風情ある店構えを見ていると、どうしても干物を買って帰りたくなりました。
けどなあ~。今日帰るわけじゃないからなあ~。
よし、明日もう一度来よう。そう決めてその場を離れました。
(後でホテルに着いたら部屋に冷蔵庫があったので、この時買って帰ればよかったのですが・・・)
伊豆最南端の石廊崎へ
下田を出て、そこから伊豆半島の西側を目指します。135号線をぐるっと回っていっても目指す松崎町までは1時間ほど。まだ日は高く、宿のチェックインにはまだちょっと早い感じです。
そこでちょっと回り道をして、伊豆半島最南端、石廊崎を目指すことにしました。
南伊豆から国道136号線(そういえば、135号はいつのまに136号になったんだろう?)を離れ、県道16号線を走ります。
途中、「石廊崎灯台」の看板を見つけて左折。
やがてクルーズ船の出発港に隣接する有料の駐車場へ着きました。
あれ?こんなところだっけ?
石廊崎に来たのは初めてではありませんが、かつての記憶があいまいです。
バイクの駐車代は100円也。
集金のため近づいてきたおばちゃんが、
「クルーズ船に乗りますか?」と聞いてきました。
「いえ、乗りませんけど・・・」
「ああ、灯台へ行きます?」
「はい。」と答えると、おばちゃんがやおら説明を始めました。
「ここから灯台まで、女の足で20分ほどかかります。石廊崎には神社(石室神社)があって、この道は正式な参道なんですが、ずっと上りで歩くのは結構大変です。車なら行ったん元の道まで戻ってもらって、もう少し進むと『石廊崎オーシャンパーク』の看板が出てきますから、そこを曲がって進んでもらうと約1kmぐらい車で先端まで行けます。そうすると灯台まで歩いて5,6分で着きます。」
しょっちゅう同じことを語っているのでしょう。あまりにも流暢な説明で、一瞬説明が耳に入ってこなかったのですが、もっと近くまで来るまで行ける道があるよ、と教えてくれているようです。
そっちへ行っちゃうと、おばさんは駐車場代を取り損ねるだろうに、なんと親切な。
「じゃあそうします。」
とおばちゃんにお礼を言ってバイクをUターンさせました。
元の16号線に戻り、ほんの1分ほど走ると「石廊崎オーシャンパーク」の看板がありました。
そこからきれいに舗装されたワインディングを2分ほど走ると、目指す『石廊崎オーシャンパーク』の駐車場に着きました。
駐車場に着くと、おじさんが近寄ってきました。バイクの駐車場代は100円とのこと。
さっきの駐車場のおばちゃん”親切だなあ”と思っていたのですが、なんのことはない。おそらくはどちらの駐車場も公営の施設でしょうから、あっちで取ろうとこっちでとろうと、駐車代を取られるのは同じなのでした。(まあ、楽な方法を教えてもらっておいてなんなんですが。笑)

石廊崎灯台

灯台の足元から見た風景(灯台の中には入れず)。こうしてみるとやたらと海も空も青いですが、これはスマホの勝手な補正によるもの。実際の風景は相変わらずの曇天です。なんでも鮮やかにすればいいというものでもないと思うのですが・・・
マーガレットラインから松崎へ
灯台からの眺めでなんだか満足したので、肝心の神社には向かわず、再びバイクに戻りました。
再び国道136号線に戻り、松崎方面へ。このあたりは昔「マーガレットライン」と呼ばれた有料道路だったそうですが、いまは国道の一部でもちろん無料です。信号が少なく、海沿いのワインディングが続き、バイクで走るにはもってこいの快走路です。
ただ、正直言えばやっぱりこういう道は、ハーレーよりネイキッドやスポーツバイクで走る方が楽しいですね。
やがて松崎の市街地へ入り、宿へチェックインする前にちょっと買い出しを。100円ショップに立ち寄り、夜の酒のつまみと明日の干物購入に備えて保冷バッグを購入しました。
「公共の宿 まつざき荘」へ投宿
ということで、午後5時。無事本日のお宿「公共の宿 まつざき荘」に到着しました。
この話、続きます。