一国オーリンズのファーストインプレッション!
リアサスを一国オートオリジナルのオーリンズに交換した我がスポーツスター(XL1200CX ロードスター)。
取り付けてもらった一国オートさんを出て、まずは表通り(国道15号線)を走ります。
右折しながら幹線道路へと曲がっただけでも違いを感じます。なんというか、倒し込みが軽く、コンパクトに曲がっていきます。
乗り心地はフワフワ、とまではいきませんが、実に柔らかい感じ。
左右への車線変更もスッと言う感じでスムーズに感じます。
跨ったときは車高の違いを感じませんでしたが、走り出すと今までより微妙に、でも明らかに目線の位置が高いのが分かります。
そのせいか、赤信号でブレーキングすると、ノーズダイブが大き目です。今はゆっくり走っているので怖いほどではありませんが、もう少し飛ばす時にはもうちょっと落ち着いてほしいかも。
総じて梅島さんが言っていた「ちょっと柔らかすぎるくらいだと思います」という感じそのものです。なるほど。
路面の凹凸があるところでもほとんど突き上げを感じません。試しにわざとマンホールを踏んでみますが、踏んだことすらほとんど感じないほどです。
面白がって、マンホールを見つけては、全て踏んづけて走りました。(笑)
第三京浜へ
下道を走る限り非常に乗り心地がイイですが、高速道路の継ぎ目ではどうでしょうか?
真っすぐ家へ帰るつもりでしたが、ちょっと寄り道。新車の時にあまりにも跳ねるので驚いた、あの第三京浜を目指します。
都筑ICから北上。玉川ICを目指します。継ぎ目は感じますが「ダダンッ!」と瞬時に収まり、何事もなかったかのように走れます。
玉川ICで一旦第三京浜を降り、Uターンして再度乗りなおします。第三京浜でも一番継ぎ目の段差が大きい(と思う)玉川IC直後の下り線を試すためです。
ランプから本線に合流して加速!、いざ多摩川越えへ。
「ドンッ!」
・・・やっぱり跳ねました。(笑)
でも耐えられないような感じではなく、衝撃のレベルは大幅に小さくなっています。
これぐらいならツーリング途中でも問題ないでしょう。(1時間続くとなると嫌ですが。)
伸び側をちょっと締めてみたところ・・・
都筑PAで一休み。まだ乗り始めたばかりですが、ちょっとノーズダイブが大きいので試しに伸び側を5クリックほど締めてみることに。果たして違いは判るのか。
走り始めると少し動きがしっとりしたような感じを受けます。左右にスラロームしてみても自然な感じです。
高速を降りて一般道。信号でブレーキングしても先ほどよりはノーズダイブが抑えられた感じでスッと止まれます。けど発信して加速しても後ろが低い感じはしません。
片側3車線の広い道どうしの大きな交差点。左折して一番右の車線に入ろうとしたら、中央の車線を走る軽自動車が僕の前をふさぐように右車線に入ってきました。
その車を避けるため、立ち上がろうとしていたバイクに軽くブレーキをあて、もう一本内側の車線に入りました。
スピードは全然でていない、単なる交差点の左折ですが、この時の動きのスムーズさ、自然さにビックリ! バイクをさらに深く寝かすとか、視線を内に向けるとか、そういうことを全く意識すること無しに、全く危なげなくバイクが内側に向かい入っていきます。
わースゲー!!
なんかちょっと感動してしまいました。
いつもの道志みちへ
街中を流すだけでもその激変ぶりに感動なのですが、ここはやはり峠を走ってその効果をより実感したいもの。ということで、翌週、いつもの道志みちへ行ってきました。
朝早く出てきたので、まだ車は少なめです。
宮ケ瀬湖へ向かう道の途中。ちょうど周りに車がいなかったので、ちょっとだけ飛ばしてみることに。アクセルを開けるとどんどん車速が乗っていきますが、左右へのバンクは全く抵抗なく、行きたい方を見るだけで曲がっていきます。
以前は自分なりにラインや視線などを考えながら、どうやったら曲がるかと考えながら走っていた道なのですが、今日はまるで何事もないかのように走っていきます。
ペースはどんどん上がります。
スポーツスターは全く問題なく走っていましたが、もう目がついていきません。(ToT)
すぐにスロットルを戻しました。
ペースを落とし、クルマの後ろをおとなしく走っていても、すこしも楽しさが減りません。
荒れた路面でもそれを必要以上に伝えず、ブレーキングしてフロントに荷重をかけたり、アクセルを開けてリアに荷重をかけたりしなくても、スッと曲がっていくので、飛ばさなくても楽しいのです。
宮ケ瀬湖に架かるやまびこ大橋を抜け、虹の大橋へ向かう道。減速を促すように、路面にペイントされた減速帯があるのですが、ここをロードスターで走ると目線が上下するほど衝撃がシートやハンドルを通じて伝わります。
そこを通過する感じはどう変わるのか?
トトトトトトトン。
路面の凹凸は感じますが、意識すればわかる程度で、全く不快ではありません。
うぉ~、コレコレ!!
ヘルメットの中で思わず顔がニンマリします。
苦手なワインディングが楽しく!
道志みちに入り、流れに乗って走ります。天気は今一つですが、熱くも寒くもなく、梅雨前の一年で一番走りやすい季節です。
走り慣れた道ですが、今日はなんとなく景色が違って見えます。車高はほどんど変わっていないはずなのですが、ほんのわずかに視点が高くなったような感じがします。
途中から道志みちを離れ、より空いた道を走ります。
車が少なくなるにつれ、少しだけスピードを上げていきます。不快な路面の荒れも、エンジンの振動も強く感じることはありません。バンクは軽く、スーっと曲がります。
そしてつづら折りのワインディングへ。ここは以前の愛車の時は好きでよく通っていた道なのですが、ハーレーになってからはどうもあまり楽しく感じられず、ちょっと避けるようになっていました。
上りながらの連続ヘアピンカーブ。得意な左カーブはバンクさせた分だけどんどん曲がりますが、苦手な右カーブもちょっと視線を意識して先にもっていけば、外側へ膨らむこともなく曲がっていけます。
おー、これ。これなら楽しい!!
スピードは大して出ていませんが、くるっと曲がる感覚がたのしくて、喜々として走り切りました。
再び道志みちに戻ります。意外と空いてましたが、飛ばさずのんびり走ります。
スポーツスターのエンジンって気まぐれで、一日のうちでも調子よく回るときとそうでない時があったりします。振動が心地よい時とガサガサと感じられる時があります。
今日はエンジンも快調です。不快な振動がなく回ります。先日交換したオイルがそろそろなじんできたのかもしれません。
ポジションも無理が無く、乗り心地も良く、重いはずの車体も軽く感じられます。
ああ、いいバイクになったなあ~、と感じました。
この日、満タンのガソリンが無くなるまで、ただひたすら走ってました。
幸せな一日でした。
もっと早くサス換えとけばよかった・・・のか?
いままでいろんなバイクに乗って、ちょこちょことカスタムもしましたが、一つのパーツを換え(タイヤも換えましたけど)、これほど良くなった経験は初めてです。
まあ元が悪かった、というのもあるかとは思いますが。(笑)
僕はいままでいくつかのメーカーのリアサスを購入してきましたが、オーリンズは初めてです。正直意図してオーリンズを避けてきました。(へそ曲がりというか、天邪鬼なんで。)
なんだか妙にオーリンズを有難がる風潮が嫌いで、「さすがオーリンズ!」「やっぱり精度がイイ!」「金ののべ棒!」とか聞くたびに、「サスペンションなんて、ポンとつけただけでどうこう言うもんじゃないだろう!?」って思っていました。
そんな僕がはじめてオーリンズを買って愛車につけました。
・・・その感想は?
さすがオーリンズ! (笑)。
いえいえ、多分設定がこのバイクに合ってたからこそだろうと思います。
それと、ノーマルでこれまで走り込んできたからこそ、これだけ感動できるんだろうなあ、と思うんです。(お金がなくて買えなかっただけですけれど。)
時々納車前にバイクをカスタムしちゃう方がいらっしゃいます。
最初からより良い状態で楽しめるわけで、正直うらやましい限りですが、こういう体験をすると、ちょっともったいないよなあ、という気もします。
まずはノーマルでじっくり付き合ってみる。それでどこをどういじるのかを悩みに悩む(悩んでいる時間も楽しいし)。そしてひとつ変えるたびにその変化を楽しむ。こういうのもバイクライフをちょっとだけ豊かにするひとつの方法だと思うんですが、いかがでしょうか。
ハーレーのダメなところを体感して、「それあるある!」と語るのもオーナーの特権ですしね!(笑)
のんびり走るのが楽しいバイクに
なにはともあれ、タイヤを換え、リアサスを換えたことで僕のスポーツスターは激変しました。ある意味ハーレーっぽくないような気もします。(まるでホンダのような、というと言いすぎかもしれませんけど。笑)
今までより速く安全に走れますが、それ以上にゆっくり走っても楽しいバイクになりました。リアサスを換えてから、むしろ走るペースがよりゆっくりになった気がします。
山道で多少路面が荒れていても快適。クルマが多くて飛ばせなくても、全然苦にならず、体重移動だ、ブレーキングだと考えなくても、すっと曲がります。結果、制限速度でトコトコと走るのが楽しいバイクになりました。
これからどんどん走行距離が伸びていくような気がしています。
これだけは残念・・・
リアサスをオーリンズに換えて、唯一残念だったのは交換しても全く目立たないこと。
ブラックで統一されたリアサスはブラックカスタムのハーレーにぴったりマッチする、といえますが、裏を返すと全く目立たない。サスペンション本体は非常にスリムでオーリンズのロゴは目立たないよう小さく描かれているだけです。
はっきり言ってノーマルサスペンションの方が見た目は豪華。
先日、仲間二人とツーリングに行きましたが、だれも僕がリアサスを換えたことに気が付きませんでした。
いいんです。見た目を求めて買ったわけじゃないんだから。乗ってなんぼでしょ!?サスペンションなんて・・・・・といいつつ、なんかちょっと寂しいです。