たまに壊れてブログネタを提供?
我が愛車、ハーレーダビッドソン スポーツスター(XL1200CX ロードスター)の良いところは、「カッコイイ」、「乗って楽しい」はモチロンなのですが、
「ブログネタが無くなると適度に壊れる」
も良いところの一つかもしれません。(・・・そんなことはないか。)
先日、仕事終わりにちょっとだけ流そうとバイクを引っ張り出し、近くのスタバまでコーヒーを飲みに行った帰り道。
日もすっかり暮れ、家路を急ぐ途中、渋滞をさけるべく裏道を走った時に、ふと異変に気づきました。
「あれ? なんか暗くないか?」
明るい幹線道路を走っている時には気づきませんでしたが、街灯の少ない裏道を走ると、なんとなくヘッドライトが暗い気がしたのです。
もしかして、ヘッドライトが切れてる??? そう思い、走りながら手をヘッドライトの前にかざしてみると、ちゃんとライトの光が手を照らしています。
なんだ気のせいか、と思いましたが、やっぱりなんか暗い。
そこで路肩にバイクを停め、前に回って見てみると、ヘッドライトがものすごく暗いことに気づきました。点灯はしているけれど、とっても暗いのです。
試しにハイビームにしてみると、ぱっと明るくなります。
あきらかにロービームが暗い。
仕方ないので、街灯が少ないところではハイビームにして、なんとか家まで帰り着きました。
僕はめったに夜間走行はしません。ツーリングの際も出来るだけ明るい時間帯に帰宅するようにしています。なのでこれまではこの異変に気付いてませんでした。
真っ暗ではなく、とはいえ明らかに暗い。一体何がおこったのでしょうか。
スポーツスターにつけるLEDヘッドライトバルブの条件
なにはともあれ、このままで走行し続けるのは危険です。
ハイビームは問題なく点灯することから、LEDヘッドライトバルブのロー側の異常、あるいは寿命だと思われます。
これまで使ってきたLEDバルブはワールドウォークから発売されていたLEDバルブです。
ヒントその88.ヘッドライトのLED化でバッテリー上がり対策(その1)
結局、約3年、走行2万キロぐらい使って寿命となりました。
説明書には「使用寿命50000h」と書かれてました。2万Km走るのに何時間かかったかは判りませんが、1km走るのに2.5時間はかからないでしょうから、5万時間には遠く及ばず。
でもまあ5980円と安かったので、これだけもてば納得かな。
というわけで、今回ももこれで・・・と思たのですが、残念ながら既に廃盤でした。
仕方なく、あらたに別のLEDヘッドライトバルブを探すことにします。
スポーツスターのヘッドライトをLED化する場合、純正オプションのLEDヘッドライトユニットに交換するのが定石です。
ただ純正品はすごく高いです。(以前は5-6万円だったと思いますが、いま8-10万ぐらいに高騰してます!)
ただ見た目は全く同じに見えるサードパーティー製が出回っていて、こちらは5千円~2万円位で購入可能です。
これはこれでカッコイイと思うのですが、なんとなくロボット的というか、無機質な感じの顔になってしまうので、僕としては従来のバルブ式ヘッドライトの方が好み。なので出来ればノーマルのライトケースをそのまま生かしたいのです。
スポーツスターにLEDヘッドライトバルブを装着する場合、一番の問題はライトケースが小さいということ。スポーツスターのヘッドライトは直径が5.75インチ(約φ160mm)とかなり小さく、そのため、ヘッドライトケースの中にあまりスペースがありません。(中の配線はすごく少ないですが。)
なので、バルブユニット後端におおきなファンやフィンがついていたり、大きなコントローラーユニットがあったりすると、ライトケースに収まりきらないことになります。
以前のLEDヘッドライトバルブは、メーカーがスポーツスターのヘッドライトケースに収まることを確認していたので安心して購入できましたが、それでも大きさとしてはギリギリ。
ゴム製の防水カバーを外して、それでもぎゅうぎゅうと押し込んで、なんとかケース内に納めていました。
ではどの位の大きさのLEDバルブなら収まるのか? これはケースの内側の寸法になるので、なかなか実際に測るのは難しいところ。
なので、これまで使っていたバルブのサイズを参考に考えることにします。
爪から先端までの長さはおよそ50mm前後まで。これを超えるとバルブシェードにぶつかるかもしれません。また後端は口金から40mm前後まででしょうか。こちらも長すぎるとライトケースに収まらない可能性があります。(幅にもよりますが。)
コントローラーは前のLEDのが超小型だったので、なかなかこれより小さいのは無いかもしれません。ただ、コントローラー自体が無いLEDヘッドライトバルブも増えています。
いままでもギリギリなだったので、できればコントローラーがないヘッドライトバルブを選びたいところ。
あとは価格。高いほど安心感がありますが、メーカーがスポーツスターで取り付け確認していない限り、高額だからといって問題なく取り付けられるという保証はありません。
そう考えれば前回同様、価格は5000円前後に抑えたいところ。数万円出して買ってみて、取り付けられませんでした、となったらかなりショックだからです。
新しいLEDヘッドライトバルブをさがす
大きさ的に取り付けても問題なさそう、かつリーズナブルなLEDバルブをネットでいろいろ調べた結果、候補として挙げたのがこの3つです。
1)スフィアライト RIZINGα(アルファ) H4
スフィアライトは国産のLEDヘッドライトメーカー(というより商社かな?)で、先の東京モーターサイクルショーでも派手なブースを展示してました。
非常に豊富なラインアップがあって、バイク用もいろいろありますが、これはリーズナブルなエントリーモデル。コントローラが無い一体型で、非常にコンパクト。
明るさは1800ルーメン。色温度は白い6000Kとやや黄色味がかった4500Kが選べます。
口コミを見ると口金部分が弱く、取り外す際に壊れたというレポートがいくつか見られたのが気になります。また、同じメーカーなのに上位モデルと価格差が大きいのもかえって不安になりますよね。
ちなみにバイク用の最上位モデルはこれ。3000ルーメン。価格は3倍です。
2)デイトナ BELLOF(ベロフ) バイク用
こちらもバイク乗りにはおなじみデイトナのBELLOF(ベロフ) バイク用。
これもコントローラーを持たないコンパクト設計で明るさは1800ルーメン。色温度は4500kと6000kを選べます。
熱対策のファンを内蔵しながらも、爪からライト先端までの距離は48mmしかなく、後ろも32mmと短いため、多くの車種で問題なく取り付けられると思います。
それにデイトナというブランドの安心感もあります。
3)IPF ヘッドライト バイク用
IPFは創業70年を超える、老舗の自動車用照明機器メーカー。自社開発してる国内メーカーの製品ということで信頼がおけそうな気がします。
明るさはHiが2000ルーメン、Loが1600ルーメン。Hiは明るいですが、Loがやや暗めかもしれません。
色味はこちらも6500kと4000k、それに2600kが選べます。
どれも似たような外観、似たような価格、似たようなスペックです。
レヴューも読みましたが、こちらも優劣は判断できず。
というわけで悩みましたが、今回は「IPF LED バルブ スマートシリーズ 」を選んでみることにしました。
理由は・・・正直「なんとなく」。信頼できそうな老舗国内メーカーだったから、というだけです。
まあ、実際付けてみない事には良し悪しは判りません。
色温度はどれを選ぶか。
先に書いた通り、今回選んだ「IPF ヘッドライト バイク用 LED バルブ スマートシリーズ」は色温度が「6500k」「4000k」「2600k」の3種類あります。一番白いのが「6500K」。黄色いのが「2600K」、「4000K」がその中間です。
いままでつけていたLEDは「6500K」。青白い光がいかにも「LED」という感じで美しく、明るいヘッドライトバルブでした。
その色が気に入っていたので、今回も「6500K」を選ぶつもりだったのですが、最近WEBで読んだ情報によると、
・白い光は明るく感じるが、対象物の色が飛んでしまって判別しがたい。
・特に雨や霧といった悪天候下では、光が散ってしまって、かえって見ずらい。
と書かれてました。
確かに最初は明るく感じる白色い光ですが、慣れてくるとそう明るくもないような気がしてきます。
HIDやLEDが出始めたころは、青白い光は街中で非常に目立ったのですが、最近は車もバイクも白い光があふれています。
光が強いと目立ちますが、まぶしくて正直、かえって危ない気もします。
それにくらべ、黄色いライトは雨や霧でも対象物が見やすく、今や白いヘッドライトばかりの街中ではかえって目立ちます。
うーん。白い光はクール!っていっても、走っている時に自分では見られないしなあ。
基本ツーリングライダーの僕としては、ちょっと黄色い方がいいのかも。
とはいえ、ハロゲンランプと変わらないんじゃあLED入れる意味も無いし。
・・・というわけで、今回は間をとって4000Kのバルブを選んでみました。
早速取り付け
Amazonで注文すると、翌日には無事届きました。
ヘッドライトバルブの交換方法は以前ご紹介したのでご参考になさってください。↓↓↓
ヒントその88.ヘッドライトのLED化でバッテリー上がり対策(その3)
ヘッドライトユニットを外し、レンズをよーく見てみると、・・・
なんと、LEDチップが一部剥がれていました。
寿命によるものか、発熱の影響か。はたまたハーレーの強烈な振動によるものなのでしょうか。
LEDってハロゲンランプのように断線で一気に切れるのではなく、何枚かあるチップがダメになって発光しなくなるんですね。
一気に切れないLEDバルブは、急に真っ暗にはならず、少しは光るので、夜でもなんとか帰ってこられる(かもしれない)、とも言えますが、徐々に暗くなるだけに、暗くなってきていることになかなか気が付かない、とも言えます。
***
もとのバルブを外したら、IPFのバルブを取り付けます。
あっという間に装着完了。いままでバルブの装着(結局 防水用のゴムカバーを外さないといけなかった)やコントローラーを収めるのに四苦八苦してたのが馬鹿らしいくらい簡単に装着出来ました。これは素晴らしいです。
あとは照らし方がどうか、ですね。
点灯&試運転
早速イグニッションをオンにしてみます。
無事点灯しましたが、すごい明るい!という感じはありません。
うーん。よくわからん。
そこで夜のショートツーリングに出掛けてみました。
けれど、街中を走っている分にはどこも明るいので、ヘッドライトの効果が今一つ判りません。前後を走るクルマのライトも明るいので、どれが自分のバイクの明かりなのやら。
とにかく暗いところ、暗いところを探して裏道を走りますが、最近は街灯もLED化されていたりするのでなかなか真っ暗な道ってあるようでありません。
それでも暗い夜道を探して走っていると、どうやら道の明るさの問題だけではないな、という事が分かってきました。
そう、ヘッドライトが暗いのです。
照射範囲は十二分に広いのですが、広すぎて光が拡散してしまっている感じ。肝心な道を照らす光が十分とはいえません。
しかもバルブシェードの影響なのか、真ん中の部分が特に暗い気がします。
うーん。ちょっと残念な感じです。
LED自体の照度の問題もあるのかもしれませんが、それよりは配光の問題のような気がします。
LEDとハロゲンランプでは光の飛び方が違うので、いくら光源の位置を近づけたところで同じようには照射しません。ましてやマルチリフレクター式のヘッドライトの場合は、反射板で光の角度を最適化しているので、光の飛び方が違う光源だと、なかなか本来の照射が得られない場合があります。つまり、バルブとライトとの相性があるのです。
どうやらこのバルブとスポーツスターのヘッドライトは、あまり相性が良くないようです。
結論は・・・
結果的にこのLEDバルブはオススメか?と聞かれると、すくなくともスポーツスターのノーマルヘッドライトケースと合わせるにはお勧めはしません。
ただし、コンパクトで取り付けは非常に簡単。価格も手ごろ。耐久性はまだわかりませんが、おそらくそれなりには持ちそうです。
僕の場合、日が暮れてからバイクを走らせることは滅多にありません。街灯も少ない夜道を走るケースなど、年に一度あるかないか。そういう意味ではこれで十分、という気もしています。
もともとLEDにしたのは省電力化が目的ですし。
でも車検は厳しいだろうなあ~。※一応「車検対応品」となっています
まあ、いままでも車検の時はノーマルのハロゲンランプに替えていたので、交換が簡単になった分良いかもしれませんけどね。
コメント
おはようございます。
初代LEDバルブの寿命が早く来てしまい残念でしたね。
今回の記事を拝読してIPF製2600kのイエローに惹かれてしまいました。
1年前にスフィアかデイトナのLEDバルブのどちらにしようか悩んだ挙句、ソケットが脱着時に千切れるレヴューが複数あった前者はやめて、デイトナ製4500k(電球色)にしました。
電球色とは言っても僅かに黄色味を帯びている程度ですが、青白いのは好みではないので満足しています。
ハロゲンバルブの時もLEDに交換した今も夜間走行はした事が無いので、明るさや配光の違いは分かりません。
目的はただ一つ、始動時のバッテリー負担の軽減です。
(ついでにポジション球とテールライトバルブもLEDにしました)
月に2回くらいしか乗らないので、僕のローライダーはそれでも不安です(笑
これから地獄の暑さのようなシーズンになりますが、お互い熱中症にはならないようにしてバイクを楽しみましょうね。
たまおさん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
ぼくもデイトナとどっちにしようか悩んだのですが、あまり人が選ばない方を選んだ方が面白いかな?と思ってIPFにしてみました。結果は微妙ですけれど。(笑)
ほんと、まだ6月だというのに地獄のような暑さですよね。昨日も走りましたが、朝早くと思って7時ごろから走り出したら、8時の時点で道路わきの気温計が34℃指してました。ほんと、地獄です。
走ってるとそれなりに風が当たるので、なんとか過ごせますが、バイクは走ってる途中に水分補給できないだけに危ないですよね。気を付けたいと思います。
これからもよろしくお願いします。