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「二輪車定率割引」を最大限使ってお得に紀伊半島一周ツーリング(その2)

三日目はひたすら熊野詣

有給休暇を使っての紀伊半島一周ツーリング。昨晩は三重との県境、和歌山県新宮市に泊まりました。



今日は・・・朝起きた時点でもノープラン。当初は、以前泊まってとっても良かった竜神温泉の宿を目指そうかと思っていたのですが、結構お高いホテルですし、ここ新宮からの目的地としてはちょっと近すぎます。

うーん。どうしよう。

とりあえず、宿のすぐ近くにある「熊野速玉大社」を訪れることにします。

(別に社寺仏閣が特に好きなわけじゃないですけれど・・・)

昨晩のお宿「AJITO restaurant & cafe Bar」から出発。でも宿は誰もいないし、部屋は鍵もなく(ドアは暗証番号でオープン)、宿泊代は既に予約時に支払っているのでそのままチェックアウトします。(本当にこれでよかったんだよな・・・)時刻はAM07:30。今日も天気は良さそうです。



熊野三山のひとつ、世界遺産の「熊野速玉神社」。昨夜の宿からはわずか5分で到着。まだ07:35なので、境内へは入れますが、社務所は開いていません。

熊野三大社と熊野古道を合わせて「世界遺産」に認定去れています。

参拝客は、熱心に拝礼を続ける男性が一人だけ。朝の凛とした空気が気持ちいです。

熊野大社といえば八咫烏(やたがらす)。サッカー日本代表のシンボルとなっている、三本足のカラスですね。

八咫烏 コーチジャケット バイカー バイク アメ車 (XXL, ベージュ)

ここでどうしてもお守りを買いたかったので、社務所が開く時間(08:00)まで待ちました。

買いたかったのは八咫烏が描かれたお守り「勝守」。サッカー大好きな息子へのお土産に購入しました。

ここ、熊野速玉大社にも日本代表メンバーが優勝祈願に訪れたようです。(授与所の中に飾ってありました。許可をいただいて撮影)

熊野速玉大社の特別授与品「勝守」

熊野古道ってなに?

さて、お守りを無事ゲットしました。この時まだAM08:10。

昼飯にはまだ早いですし、せっかくここまで来たんです。世界遺産の熊野古道に行ってみるしかないですよね。

よし、じゃあ熊野古道へ行くぞ!っと思ったものの、熊野古道ってどこ?って言われると、実はよく分かっていません。(笑)

そもそも熊野古道って、ものすごく長い道なんじゃなかったっけ?

というわけで、(いまさらですが)あらためて調べてみると、「熊野古道」というのは「熊野三山」(三山といっても山じゃないですよ。「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」「熊野那智大社」という三つの神社)へ通じる参道の総称だそうで、その道は三重県、奈良県、和歌山県、さらには大阪府にまで跨るんだそうです。

つまり紀伊半島全域に広がっています。

じゃあ、「これが熊野古道です。」っていって使われている写真の道ってどこなの? と思って調べてみると、どうも「大門坂」というところを写した写真が使われている様子。

大門坂

「熊野古道」のイメージってこういう写真ですよね。

大門坂ってどんなところなんだろう?写真で見る限り、当然バイクで走れる道じゃないし。どこまでバイクで行けるんだろうか?

とにかくそこへ行ってみよう、ということで、大門坂を目指します。

地図で見ると、大門坂への入り口には大きな駐車場があるみたいです。

大門坂駐車場。かなり広い駐車場ですが、なんと無料。すばらしい。

駐車場にはなぜかなでしこジャパンの記念モニュメント。

2011年ドイツワールドカップの優勝とロンドンオリンピックの準優勝を記念したモニュメントです。

なでしこジャパンメンバーの足型。

上にはもちろん八咫烏(やたがらす)。

下町ロケット ヤタガラス (小学館文庫)

駐車場にバイクを停めて大門坂へ。駐車場には観光案内所があり、ガイドさんがいろいろと説明をしてくれました。

大門坂を上ると熊野那智大社まで歩いていくことが出来、さらには那智の滝まで歩いていくことが出来るそうです。そして那智の滝からは、この駐車場まで戻ってくるバスがあるとのこと。(全部で2時間コース。)

これが大門坂への入り口。普通の田舎道、という感じ。

いよいよ、世界遺産。熊野古道へ足を踏み入れます。

参道入り口の鳥居と奥に見える振ヶ瀬橋

夫婦杉。

いよいよ大門坂。そこは静かで凛とした神聖なる空間・・・のはずなのですが、僕の前には20~30人の中国人観光客の団体が。しかもなぜか全員、へそ出し&ショートパンツ姿の若い女性ばかり。「こんなところへ来て楽しいんだろうか?」と思いましたが、お互いに写真を撮りつつ、ワーワーキャーキャーと大騒ぎ。

目の保養にはなりますが(笑)、折角の古からの日本の原風景が、異国情緒あふれる景色になってしまって「ここはどこ?」っていう感じになってしまうので、間を縫って必死に抜き去りました。

大門坂。これぞ「熊野古道」という風景ですよね。木漏れ日がきれいな石畳の道が650mほど続きます。最初は緩やかですが、終わりの方は結構急な坂道。バイク用ブーツで登るのは結構たいへんです。

終点付近から入り口側を振り返ったところ。結構な上り坂なのがおわかりでしょうか。標高も高く、杉がうっそうと茂った空間は空気もヒンヤリとしていましたが、それでもこのころには汗だくでした。

大門坂を上り終えると、そこから熊野那智大社までは徒歩10分ほど。

とはいえ、こんな階段が続きます。

着きました!熊野那智大社。

朱塗りの礼殿が緑に映えて美しいです。

長い長い階段を登り終え、ようやく熊野那智大社に到着です。

ここへ来るのはたぶん二度目。(子供のころにもう一回ぐらい来てたかもしれませんが。)登るのは大変(クルマで登ってこれらる道もあるようです。)ですが、標高が高い分空気が澄んでいて、気持ちいいです。

ここにも八咫烏(やたがらす)にちなんだお守りが沢山売ってました。(速玉大社より種類が多い。)見ているだけでも楽しいです。

熊野那智大社 授与品

https://kumanonachitaisha.or.jp/awarded/

那智大社から数分歩くと那智の滝が見えてきます。こうやって見るとすぐ近くに見えるのですが・・・。

三重塔。前回訪れた際は登ってみましたが、拝観は有料なので今回はパス。(笑)

ここで大門坂の駐車場まで引き返そうか、とも思いましたが、那智の滝はすぐそこ(に見える)。下り坂だし、歩いていくか、と歩き始めました。

ただ、これが案外遠い。といっても20分ほどですが、結構急な下り坂。登りより楽だと思っていたのですが、たくさんの階段を登った後の足にはこれがけっこうキツかったです。

落差日本一の那智の滝。高さ133m、銚子口の幅13m、瀧壺の深さは10mあり、落下する水量は毎秒1トンにもなるそうです。近くで見ると結構感動します。

滝を祭る「飛瀧神社」の前にはバス停があります。そういえば大門前の駐車場で、観光案内の方が「那智の滝からここ(駐車場)へ戻るバスがある」と言ってたな、と思い出しました。そこで時刻表を確認すると、次のバスの出発は15分後。その次はさらに1時間後です。

ここで滝をゆっくり見て、お土産でも探せば1時間なんてあっという間ですが、まあ、那智の滝は前回も見たしなあ・・・でも滝を見ないという選択肢は無いし。

よし、15分で見てやる! と思い、滝までの道(結構な階段を上り下り)を猛ダッシュ。無事拝観をすませ、バスにも間に合いました。なんだ、おれ、まだ走れるじゃん。(笑)

バスに乗って15分ほどで無事大門坂前の駐車場に戻ってくることが出来ました。

今回歩いた「大門坂~那智大社~那智の滝」コースは約2時間。ゆっくり見れば3時間ぐらい。歩くのは結構大変ですが、効率よく那智大社を満喫(?)出来るおすすめのコースです。

今回歩いたコースを解説しているHPがありました。ご参考までリンクを張っておきます。

和歌山県公式観光サイト

https://www.wakayama-kanko.or.jp/plan-your-trip/model-courses/kumano-and-koyasan/plan03/

海沿いの道を勝浦~串本~白浜へ

那智大社観光を終え、この時点でまだAM11:00。そろそろお昼ご飯だけど、さてどこへ行こうかと悩みます。

もともとの(漠然とした)予定はそのまま紀伊半島の真ん中を縦断し、前回も泊まった「龍神温泉」に向かうつもりだったのですが、なんか山道を歩き疲れたので、ちょっと海沿いの道を走りたくなりました。

そこで、再度海まで出て南下、本州最南端の串本町を目指します。

そこでネットで見つけた、カツオ料理の美味しい店へ行ったのですが、なんとこの日は「客が多すぎて対応できない」ということで、まだ12:00前なのに門前払い。平日なのにすごい人気です。食べたかったなあ

仕方ないので名勝、橋杭岩のある道の駅へ行って、目の前の店で和歌山ラーメンを食べました。

海の中に、約850mにわたって大小さまざまな岩が列をなす「橋杭岩(はしくいいわ)」。この岩一つ一つに名前がついているそうです。

この時は引き潮だったので、岩の近くまで歩いていけました。満潮になると、まさに橋の欄干のように一直線に並んだ岩だけが海面上に見えるようになります。

道の駅の前の喫茶店でいただいた和歌山ラーメン。カレーでも食おうとあまり期待せず入ったのですが、このラーメンのスープは美味しかったです。

串本からは42号線で海沿いの道をひた走ます。

天気は快晴。この時の気温は28℃。走っていれば涼しいぐらい。

道は海岸線に沿って適度にカーブを描き、しかもほとんど信号が無いのでずっと快走できます。

そしてなにより、紀南の海のきれいなこと! 深いブルーだったり、みどりだったり、微妙に色を変えながら、どこまでも美しい海が続きます。

いや~、最高!です。

串本町のとなり、すさみ町からは県最北端の和歌山市まで(和歌山市も通り過ぎて大阪まで)高速道路がつながっていて、一気に走ることが出来るのですが、こんな日に高速道路なんてもったいない! こんな最高な道を走らないなんてありえません。

というわけでひたすら海沿いの国道を走ります。

「道の駅 すさみ」でソフトクリーム休憩。

せっかくなので、途中 の白浜で寄り道。おじさんの一人旅なのでパンダで有名な白浜アドベンチャーワールドは当然パス。名勝 三段壁(さんだんべき)に立ち寄りました。地下へ降りるエレベーターに乗ると、洞窟に打ち寄せる迫力満点の波が見られるのですが、エレベーター代が高いので割愛。(笑)

 無事、和歌山の実家着

途中、すさみ町の道の駅でソフトクリームをなめながら、今晩の宿を探します。白浜は観光地なので、ちょっと外して田辺市あたりで泊まってもいいかな、と思っていたのですが、なかなか良い宿が見つからず。

もうここまで来たら実家もそう遠くはないしなあ。味気ないビジネスホテルに泊まるだけなら、いっそ実家へ帰ろうか、ということで、一気に和歌山市まで走ることにしました。

白浜を過ぎた後も高速道路には乗らず、ひたすら下道を走りましたが、白浜から先は海沿いの道ではなく、道も普通の市街地だったので、あまり面白くはありません。

最終的には結構ヘロヘロになりながら、なんとか日没前に実家にたどり着きました。

というわけで、僕の帰省&寄り道の旅、往路はこれで終わり。

でもまだツーリングは続きます。

「二輪車定率割引」を最大限使ってお得に紀伊半島一周ツーリング(その3)

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コメント

  1. 中西 亨 より:

    こんばんは。
    良い季節になってきましたね。
    ヘルメットの内装を洗濯し、アゴ紐のDリングの錆を落としました。

    ご出身は和歌山なのですね。
    南紀白浜へ足を運ぼうと思うことしばしばですが、未だ、叶えられていません。
    熊野の銚子川にも心惹かれます。アドベンチャーワールドにも。(笑)

    生まれも育ちも関東ですが、初詣は伊勢へ足を運びます。飛竜頭を頂きに?(笑)
    バイクでお伊勢参り。考えたこともありません。私には無理です。ただただ凄いなと。
    今のところ、一日の移動距離は300kmほどでしょうか?走ったことありません。
    『ちょっと、走ってみようかな?』と考えさせられた、魅力的な記事でした。

    モトベはつこさんのYouTube、私も視聴しています。
    残念でしたね。宿泊も出来たら良かったですね。
    ご出身が熊野の恩師は、アクセスの悪さで、日本で一番観光客を呼び込めないエリアと
    言っていましたが、アジア圏の観光者達と遭遇されたとのこと。モトベさんのように、
    地元に残り、地元を活気づける生業を選択する方が増えたら良いですね。

    では、次回の記事も楽しみにしております。

    • kento-yoshida より:

      中西さん こんばんは。いつもコメントありがとうございます。
      はい。和歌山出身なのですが、免許は和歌山を出てから取ったので、ほとんど和歌山をバイクで走ったことが無かったんです。
      いまから5,6年前に初めて和歌山をツーリングし、故郷の良さを再発見しました。
      帰省では過去何度か和歌山までバイクで帰ってますが、コロナ禍もあり、今回は久しぶりでした。僕もそれなりの年齢になってきたので、今回はどうかなと思っていたのですが、案外快適に走れました。
      軽くてパワフルでポジションも楽なバイクに助けられたと思いますが、「まだまだイケるじゃん」と思えてなんとなくうれしかったです。(笑)
      とにかく長距離走れば偉い、とは思いませんが、充実感はあります。中西さんも無理のない範囲でロングツーリングに挑戦してみてくださいませ。