ワコーズのチェーンルブは最高! なのですが・・・
ハーレーのベルトドライブからKTMのチェーンドライブに変わり、再び訪れたチェーンメンテ地獄。(地獄なのか?w)
そこで、チェーンオイル選びに悩んだ挙句、購入したのがワコーズの「チェーンルブ」でした。
で、実際に使ってみてどうだったのかというと?
・・・すばらしい!
いままで使ってきた幾多のチェーンオイルの中で、もっとも良かった気がします。
具体的には
・チェーンが錆びない
・ホコリを拾わず、チェーンが汚れない
・飛び散らない
・塗布してもチェーンが白くならず、見た目がキレイ。
・粘り気が少ないので塗布後の拭き取りが簡単。
・チェーンノズルが一体型なので付け外しの面倒がなく、金属ノズルなので曲げて使える。
などなど。
使い勝手で気になったのは、スプレーボタンが結構重く、ピンポイントでオイルを注していると指が疲れる、といったことぐらいでしょうか。
ただし「チェーンが錆びない」と書きましたが、僕の場合、基本雨天走行はせず、ほとんど洗車もしていません。また、走行後は必ず「フクピカ」でチェーンを拭いていました。
また「飛び散らない」と書きましたが、塗布後は余分なオイルを丁寧に拭き取り、塗布後一晩以上置いてから走るようにしていました。また、この間、チェーンクリーナーは一切使っていません。
とにかく、とっても良い、というのが僕の感想です。
もう少しコスパのいいチェーンオイルはないか
これまで使ってきた中で、もっとも良いと思われたワコーズのチェーンルブですが、その唯一の欠点は「コスパが悪い」ということ。
なにしろ2000円以上するチェーンオイルなのに、容量はたったの180mlしかありません。
チェーン全体に吹かず、リンクのOリングの部分だけを狙うように塗布してましたが、4,5回使っただけでと空っぽになってしまいました。
う~ん、これで2000円超はちと高いなあ~。
というわけで、いまのところ僕の中ではこのワコーズのチェーンルブが「No.1」なのですが、さらに良いチェーンオイルは無いものか? もうすこし探してみることにします。
レイキッシュを購入
「無色透明」「ハーフウエット」「フッ素配合」「水置換性」のワコーズチェーンルブがよかったので、それに近いものを探します。
選んだのは最後までワコーズとどちらにするか悩んだ「レイキッシュ」です。
Vipro’s(ヴィプロス)のレイキッシュ。ヴィプロスってどこの国のメーカーなんだろう?
昔こんな色のドイツ製のチェーンオイルがあった気がする (WURTH=ウルトと勘違い?)ので、勝手に海外製品かな?と思い込んでいたのですが、このヴィプロスは日本のメーカーらしいです。
その特徴は・・・(メーカーHPより引用)
・即効性の浸透力があり、チェーンの細部まで素早く浸透。極めて薄い極圧系潤滑被膜を金属表面に吸着させる。
・飛散防止目的に作っており、(同社のチェーンオイルである)グレサージュと比べ油分が少ない為、拭き取らなくても乾いてチェーンやスプロケットをコーティングするイメージで潤滑する。
とあります。まあ大抵のチェーンオイルには同じようなことが書かれてますけどね。
原材料を見ると
合成エステル化合物、フッ素、極圧添加剤、石油系炭化水素、LPG
と書かれています。
「合成エステル化合物」。エステルといえば、泣く子も黙る(?)100%化学合成の高性能エンジンオイルに使われているベースオイルというイメージですが、チェーンオイルにも使われるんですね。
エステルは金属への吸着性に優れる、と聞いたことがあるので、チェーンにも有効なのでしょうか。
フッ素配合はワコーズのチェーンルブと同じですね。
このレイキッシュ。価格は大体2200円前後と言った感じで、ワコーズチェーンルブと同じような価格ですが、ワコーズチェーンルブが内容量180mlなのに対し、レイキッシュは300mlあります。その分コスパは良い感じです。(まあそれでも安いとは言えませんが。)
とうわけで、今回はこれを購入してみました。
使い勝手は良好!
というわけで、さっそくレイキッシュを使ってみます。

レイキッシュとワコーズのチェーンルブ。価格はほぼ同じですが、容量はかなり違います。どちらも折り畳み式のノズルが付いていて、使い勝手はよさそうです。

余談ですが、ワークマンでメンテナンス用にニトリルゴムを買ってきました。厚さ0.26mmということで、標準的なものに比べてやや厚め。もう少し薄手のが細かい作業がしやすい気もするんですが、Mサイズは売り切れ。まあ、厚い分丈夫でいいかも。

ご覧の通り、滑り防止に表面がデコボコしてます。

金属ノズルなので、こうしてまげて使うことも出来ます。
まず使い勝手ですが、ワコーズより大きいものの、ジャンボ缶みたいに重くて手が疲れるほどではありません。そしてボタンが軽い。ワコーズはボタンが重くて、Oリングをめがけてちょこちょこ吹いていると指が疲れました。このレイキッシュは人差し指で軽く押せて楽です。
ただワンプッシュで結構勢いよく噴射されるので、ちょこちょこ吹くより、タイヤを回しながら(もちろん手で)、ビューッと吹く方がいいかもしれません。
オイルですが、ワコーズと同じく無色透明ですが、ワコーズが多少粘り気を感じさせるのに対し、このレイキッシュはさらさらで、まるで水を吹いているかのよう。チェーンに吹き付けても、どこに吹いたかすぐわからなくなるぐらいです。
そして、サラサラなので拭き取りも簡単。というか、手ごたえが無いので拭き取っているという実感がわきません。
軽く吹けて塗布が楽、拭き取りも楽。あっという間に注油が完了します。
いやあ、これは楽でいいわ。
あとは錆止め効果がどの程度もつか、ですが、これならマメに塗布しても苦にならないと思います。
いまのところ飛び散りもなし
実際に走ってみました。(とはいっても塗布直後ではなく、一週間後です。)
特に走っての違いは感じません。(僕はそんな敏感な人間じゃないので。w)
100kmぐらい走った後チェックしてみましたが、とくに飛び散りもみられず、チェーンももちろんきれいなままでした。
これ、なかなか良さそうです。
防錆性能はひょっとするとワコーズの方が良いのかもしれませんが、おそらく大差ないような気がします。
というわけで、しばらくはこのレイキッシュを使ってみたいと思います。
追記:レイキッシュ 使用レポート
レイキッシュを使うようになって10か月ぐらい経ちました。
塗布する期間や距離は特に決めず、思いたったら塗布する、という感じで使ってきました。
ワコーズを使っている時は、チェーンが錆びたことはありませんでしたが、レイキッシュを使うようになって、一度だけチェーンのローラー(=スプロケットに直接触れる、クルクル回る円筒の筒の部分)に軽く錆が浮きました。前回塗布してから2か月ぐらい経っていたでしょうか。カバーを掛けているとはいえ、屋外駐車しているバイクですから、まあ十分な防錆性能じゃないかな、と思います。
ワコーズに比べれば防錆性能は一歩劣ると思いますが、コスパと扱いやすさは圧倒的にレイキッシュが上。タイヤを回しながらシュシュシュとチェーンに塗布し、タイヤを回しながらウエスでチェーンを拭き上げれば完了。粘り気が少ないので拭き取りがすごく楽です。メンテナンススタンドでリアタイヤを上げさえすれば、塗布と拭き取りは5分もかかりません。
色も透明で目立ちませんし、ちゃんと拭き取れば飛散も、ゴミを呼ぶこともほとんどありません。
というわけで、このレイキッシュ。ぼくは大いに気に入りました。
コメント
Awesome news for all us
thank you for your comment!
Fine news for all us