衝撃だったディーラーからの手紙
その衝撃的な内容の手紙が届いたのは、昨年末だったと思います。
それは我が愛車 KTM 890DUKEを購入したディーラーからでした。
読んでみてびっくり。
正規ディーラーとしてのKTMの取り扱いをやめる、という内容でした。
えーーーーーー!
まだDUKEを購入して1年しかたっておらず、保証期間も1年残っていました。
どうなっちゃうの?
店は別の形態でバイク屋を続けるらしく、当面はKTM車のメンテナンスも受け付けるものの、時期は未定ながら、いずれ近いうちにそれも終了する、と書かれていました。
なんでだよお。
少なからずショックでした。
慌ててディーラーを訪問してみると
ちょうどオイル交換のタイミングだったので、連絡を入れてディーラーを訪問。
その時点ではまだ、店はいつもと変わらぬ様子でした。
出てきた店長は申し訳なさそうに「ほんと、すいませんね。」と言ってました。
そこで聞いた話。
・店は中古車販売店として新たにスタートする。
・KTMのメンテナンスは当面は続けるが、いつまでかはわからない。
・同じ地域に他のKTM正規代理店が出来れば、そちらへお客様を引き継ぐ。
・その場合、残っている無償保証期間は当然引き継がれる。
とのこと。
どうやら、顧客を引き継げるKTM正規代理店があらたにこの地域に出来るまでは、KTM側もメンテナンスに必要なパーツ供給を続けてくれるらしく、しばらくはこれまで通りにメンテナンスを続けてもらえるようでした。
ただ、店長曰く「けど、いつまでこの場所で店を続けられるかわかりませんけどね。」とのこと。
この店はメーカー直営ではなく、某バイク販売店グループの経営するフランチャイズ店なので、当然儲からなければ閉店ということも十分あり得るわけです。
店長さんにはいろいろとお世話になったので、「そんなことにならないように頑張ってくださいね。」と言って(オイル交換してもらって)帰ってきました。
再び届いた手紙
その後もちょっとしたトラブルの相談などで2度ほどお世話になりました。
店長さんは変わらずでしたが、店はKTMの看板は外され、何台かの中古車が並んでいました。
それでもメンテナンスは問題なくやってくれました。
ただ、帰り際に冗談なのか本気なのか
「つぎはこれ(ハーレー)なんてどうですか?」って言われたときは、思わず
「いらない。」って言いましたけど。(笑)
そんなある日、再び(元)ディーラーから手紙が届きました。
恐る恐る開けてみると
・現在の店舗は閉鎖し、移転する。
・これを機に完全にKTMの修理、メンテナンスを終了する。
と書かれていました。
とうとうその日がやってきてしまった、ということです。思ったより早かったなあ。
ということは、新たなKTMディーラーが出来るのか?と思ったのですが、そうではないようで、
「今後のメンテナンスについては、下記URLからお近くのKTM正規ディーラーを検索して依頼してください。」
と書かれていました。
・・・なんだよ、それ。(涙)
なんだかこの先のKTMライフがに急に暗雲が垂れ込めたような気がしました。
外車は正規ディーラーとの付き合いが必須
国産車でもそうかもしれませんが、外車乗りにとって、正規ディーラーとの付き合いは、順調なバイクライフを過ごすために欠かせないものだと思います。
このことは以前の愛車、ハーレー(XL1200CXスポーツスター)との付き合いで身に染みて実感しました。6年余りのハーレーライフで、大小さまざまなトラブルにあい、そのたびディーラー&メーカー保証に助けられたからです。(6年余りで起きた様々なトラブルの修理費の合計は、もし保証がなければ、およそ30万円ほどになっていました。)
それはKTMにおいてもきっと同様でしょう。
部品供給ひとつとっても、国産車と違い、外車は常に不安が付きまといます。
なので、KTMを選ぶにあたっては、当然「新車」&「ディーラー購入」しか考えていませんでした。
なのに、そのディーラーが取り扱い中止とは。とほほ・・・でした。
別のディーラーさんに連絡してみたら・・・
何はともあれ、そろそろオイル交換の時期でもありましたし、今後面倒を見てもらえる新たなディーラーさんを探さなければなりません。
ネットで最寄りのKTMディーラーを探し、連絡してみました。
「オイル交換をお願いしたいんですが。そちらで購入したバイクじゃないんですけど。」
「あ、はい。どちらで購入されたんですか?」
購入したディーラーを伝えると、
「はい。わかりました。お受けできますよ。ただ、そちらから移られてきた方が多くて、いま正直混みあっているので、1か月ほど後になりますが。」
やっぱりそうか。でも、他所(よそ)で買ったバイクはメンテンスを断られることも多いと聞いていたので、受けてもらえるだけでもありがたい。
「はい。それでも結構です。お願いしたいです。」
「わかりました。」
ということで、およそ1ヶ月先ですが、無事予約が取れました。よかった!
さらに、
「あと、登録しておくので、車検証を送っていただきたいのですが」
と言われたので、車検証をスキャンしてメールで送りました。
こちらとしても、客として登録しておいてもらえるのはありがたいところです。
ともあれ、門前払いされることなく受け付けてもらえ、正直ほっとしました。
隣町のKTMディーラーにてオイル交換
予約当日。ナビで場所をさがしながら隣町のディーラーさんへ。
「隣町」ですが、距離でいったら以前のディーラーさんより、こちらの方が自宅から近いかもしれません。
この場所にKTMディーラーがあるのは知りませんでした。
やや緊張しつつ店内へ。
「オイル交換を予約したものですが」と伝えると、
「はい、伺っています」と温かく応対いただき、あらためてほっとしました。
***
バイクを預けて店内で待っていると、30分ほどでオイル交換が終わりました。
メカニックの方から
「オンラインでメンテ情報は確認できました。以前のディーラーさんで、オイル漏れ修理と冷却水漏れの対策をされていますね。」
と言われました。ちゃんとメンテナンス履歴は引き継がれる仕組みになっているようです。
更に(オイル交換とは関係ないところで)ちょっとした不具合が見つかり、
「12か月点検は受けられていないようですが、まだギリギリ無償保証の期間(2年)なので、もし定期点検で預けていただけるなら、無償修理できますよ。」
と言われました。
ちょっと悩みましたが、今後お付き合をお願いするのに、一度ちゃんと見てもらってほうがいいかな、と思いお願いすることにしました。
24か月点検を予約して帰宅
それ以外にもいくつか、疑問に思っていることや今後のメンテナンスの話などをさせてもらいました。どんな質問にも丁寧に答えてくれ、とっても好印象でした。
購入したディーラーがなくなり、どうなることかと思いましたが、どうやら良いディーラーさんに引き継いでもらえそうで、ホントによかったです。
でも、もとのディーラーも店長はじめ、皆さん親切で楽しくて、いい人でした。こうなったのは残念ですけれど、ほんとお世話になりました。ありがとうございました。