九州・四国ツーリング その4です。
大分から愛媛へ船で渡るのですが・・・
九州上陸4日目。今日は九州を離れ、四国に渡る予定です。目指すは四国カルスト。2度目指しながらたどり着けなかった、ぼくにとってリベンジの旅です。
朝、大分の保養所を出発し、佐賀関港からフェリーで愛媛県 三崎港へ渡り、そこから愛媛と高知の県境にある四国カルストを目指します。
調べたところ、10時佐賀関港発のフェリーに乗れば、途中でゆっくり昼飯を食べても、16:00頃には四国カルストに着く計算です。
ところが、ここで問題が発生。平日なので、大分~愛媛の船は直前の予約でも大丈夫だろうと高を括っていたのですが、いざ予約を取ろうとすると、乗ろうと思っていた10時の便が満席で予約がとれません。乗船は出来るのですが、バイクの乗船枠がいっぱいとのこと。
えー!なんでそんなに混んでいるの!!
仕方ないのでとりあえず11:00発の便を押さえました。これだと四国カルスト着は17:00頃。この時期だと日没直前です。うーん、どうしよう。
とりあえずキャンセル待ちで乗れることを期待して、10:00佐賀関を目指して走ることにしました。

保養所の朝ごはん。実は10時発の愛媛行きの船が満席なら、9時発の便に乗ればよかったのですが、その便に間に合うように出発すると、この朝飯が食えなかったんですよねえ。食欲に負けました。(笑)


AM08:22。大分の保養所を出発。気温は16℃。バイクで走るとちょっと寒いです。
この日も天気は快晴。別府湾に沿って走る東九州自動車道は、左に海、右に山。素晴らしい景色が続いていました。やっぱり九州最高!です。
AM09:30。国道九四フェリー佐賀関港到着。
「10:00発の便にバイクで乗れませんか?」と係員の人に聞いてみたのですが、「いっぱいです」とつれない返事。だめかあ。仕方ない、予約通り11:00発の船に乗ることにしました。

到着してから分かったのですが、船が満席、というよりは積めるバイクが少ない!1隻にのるバイクはわずか6台なんだそうです。そりゃあ狭き門だよなあ。

一時間まって、11:00発の船に先頭で乗りました。待っている間に港の売店でお土産買って、自宅へ宅配便で送ることができたので、まあよかったんですけどね。

乗船。バイクは係員さんによて手際よく固定されます。

こちらが船室。そんなに混んでいません。まあ平日の昼間ですから、バイクは満席でも、人はそれほどではないようです。
四国に着いてから、おいしい海鮮の店でランチを頂く予定・・・だったのですが、それだと四国カルスト到着が遅くなってしまいます。そこで、乗船前に港の食堂でお弁当を買って船内で食べることにしました。これで時間が稼げます。

佐賀関港の食堂で買ったのが、このブリバーガー。バンズに揚げたブリが挟んであります。大分名物とり天のお弁当なんかもあったのですが、朝食でご飯お替りしたりしてたので、正直まだおなかが減ってませんでした。ボリュームたっぷりのブリバーガーでしたが、せっかく作り立てだったのに、乗船まで時間が経ってしまったのがちょっと残念だった気がします。
四国カルスト到達のため、AIで万全の計画を練る
およそ70分の船旅の後、無事四国に上陸しました。ここからは四国カルストを目指します。
先ほども書いた通り、ぼくは過去2回、ツーリングで四国カルスト到達に失敗しています。
一度目は、まだスマホなんて無い頃です。ツーリングマップルを頼りに四国カルストを目指したものの、どんどん険しくなる山道(いわゆる酷道)に全く予定通りに進めず、このままではその日の宿にたどり着けない、と判断し、断念しました。
二度目は2013年。徳島から高知へ走り、高知市から四国カルストを目指しました。おそらくGoogleマップが出始めたぐらいの時期だったと思います。これさえあれば大丈夫!そう信じて走りましたが、やはり道はどんどん険しくなり、ついにはクルマだったらすれ違えないんじゃないの?と思われる道幅に。
それでも「四国カルストまであと数km」という看板のあるところまで行ったものの、写真で見たあの景色は見つけられず。やはり時間切れで断念することになりました。
そんな方向音痴は僕だけか、と思ったのですが、ネットで「四国カルスト たどり着けない」と検索すると、やはり酷道に行く手を阻まれて、たどり着けなかった人がけっこういるようです。
今回はなんとしても四国カルストにたどり着きたい! そこでAIにわかりやすく、道幅が広く、迷わない道を教えて!と尋ねてみました。
AIの回答はこうでした。
これがベストルートだ、とのことでした。
この教えに沿って四国カルストを目指します。(ほんとうに大丈夫なのか?AI)
道の駅 八幡浜みなっと
まずは三崎港から「道の駅 八幡浜みなっと」を目指し、そこから国道197号(197=「いくな」・・だけど大丈夫か?)を通って「高幡消防組合津野山分署」へ向かいます。
三崎港からは日本一細長い半島「佐田岬半島」をひたすら東へ走ります。両脇を海に挟まれた細長い半島は、その長さなんと40km! いろいろ絶景ポイントがあるはずですが、今日は先を急ぎます。
およそ1時間走って、「道の駅 八幡浜みなっと」に到着。
単にルート設定のためのポイントとしてナビに設定していただけなのですが、なにやらとっても楽しそうな道の駅だったので、思わずバイクを停めて見学してしまいました。

道の駅 八幡浜みなっと。単に経由地として設定しただけでしたが、あまりに楽しげなのでバイクを停めて散策します。ここでお昼ご飯にすればよかったなあ。

こんな看板をみつけました。あ、これ、ニュースか何かで見た覚えがあります。これは体験せねばなりますまい。

店内に入ると、みかんジュースの数と種類に圧倒されます。壁一面、さまざまな銘柄のミカンジュースで埋め尽くされています。

これがミカンジュースの蛇口です。あれ?なんか映像で見たのとはちょっと違う気が・・・。もっと普通に壁から生えた蛇口だったと思ったのですが。(後でしらべたのですが、愛媛県内にはこうしたミカンジュースの出る蛇口があちらこちらにあるそうです。)

とにかく飲んでみるしかありますまい。レジでお金(400円)をはらい、プラスチックコップを受け取ります。蛇口をひねるとオレンジジュースが勢いよく出てきます。ただ、あっという間にコップ一杯になってしまうので、わざとちょろちょろと出して写真を撮りました。
13:30頃 道の駅 八幡浜みなっとを出発。次の経由地「高幡消防組合津野山分署」を目指します。
その前に「山道に入るとほとんどガソリンスタンドがないから、八幡浜市内でガソリンを入れておけ!」という、これまたAI様の教えを思い出し、ガソリンスタンドへ。
ガソリンを入れながら、スタンドのお兄さんに「四国カルストへ行きたいんだけれど、できるだけ広い道で迷わず行ける道を教えて」と言うと、自身もバイク乗りでよく四国カルストまでツーリングに行く、というお兄さんは、自分のiPhoneを取り出し、懇切丁寧にルートを案内してくれました。
その道は、国道197号をひたすら走り、高知県側から四国カルストを目指すというもの。どうやらお兄さんにおすすめの道も、AIおすすめルートと同じのようです。
(この道は最短ではなく「バイクならもっと狭い道も楽しいんだけどね」とも言ってましたが。)

こんな感じの道をひたすら走ります。これは途中道路工事で留められた時に撮った写真ですが、このみちにはほとんど信号がなく、ひたすら淡々と進めます。
Googleナビのトラップにひっかかる
1時間半ほど走り、14:55 高幡消防組合津野山分署 付近に到着。(どれが「高幡消防組合津野山分署」なのかは、よくわかりませんでしたが。笑)
すると目の前に「四国カルスト」の看板が。次の目的地、天狗高原までは21kmとあります。

あと21kmかあ。30分ぐらいかなあ。
今度こそ、念願の四国カルストだ! そう思い、看板の方向へ走り始めました。
ところが、途中でナビが横道を案内します。
ん?この道真っ直ぐじゃないの?
仕方なくナビの案内通り右折。するとどんどん細い道に入っていきます。
えー。なにこれ? やっぱり「酷道」じゃん!
泣きそうになりながら細い坂道を上り下りしていると、ようやく少し広い道に出ました。
あーよかった。広い道に出た。と喜んだのもつかの間。
よくみると、そこには「高幡消防組合津野山分署」がありました。
そうです。Googleナビで経由地を設定すると、その設定した地点に正確にピンポイントで到達するまで、ナビはその経由地を目指そうとして、次の目的地を案内してくれないのです。
ガーン。これで30分はロスしました。

まるでデジャヴーのようにさっき見た光景が再び目の前に・・・(ToT)
日没時刻が迫る中、天狗高原にむかう
気を取り直し、ふたたび天狗高原への道を走ります。
次の目標設定地は「星ふるヴィレッジTENGU」というところです。(なんなんでしょうね?星ふるヴィレッジTENGUって。)
その道は舗装こそされているものの、時々狭く、路肩には落ち葉が積り、路面にはあちこちに穴が開いています。たった21kmなのですが、どうにもペースが上げられず、なかなか目的地へ到着しません。
しかもこの道、うっそうと木が生い茂り、日の光があまり届きません。もちろん街燈なんてものもありません。こんなところで日没になったらと思うと、ぞっとします。
この季節、17:00過ぎには日が沈みます。時刻はすでに15:00過ぎ。このまま行って大丈夫なんだろうか、帰りは真っ暗な中、この道を走ることになるんじゃないだろうか、と考えると急に不安になってきました。
やっぱり引き返そうか、という考えが頭をよぎりましたが、せっかくここまで来たんだし、もう行くしかない!と思って走り続けました。
***
なんとかクネクネ道を走り切り、15:30過ぎに「星ふるヴィレッジTENGU」に到着しました。
「星ふるヴィレッジTENGU」ってなんだろう?って思いながら走ってきたのですが、そこにはプラネタリウムがありました。(残念ながら定休日だったので、施設の全貌は不明のまま。)


せっかくやってきた星ふるヴィレッジTENGUでしたが、この日は定休日でした。なんてこった。

駐車場にあった案内板を見てみたのですが、どの辺がいわゆる「四国カルスト」なのかがよくわかりません。(どこにも「四国カルスト」とは書いてません。)岩のようなイラストが描かれているあたりがそうなのかなとは思いますが、ナビにどこと設定していいのかもわかりません。
近くにあった案内板を見ますが、どのあたりがいわゆる「四国カルスト」なのかがよくわかりません。白い岩がたくさん書かれているあたりがそうなんだろうなあ、と思いますが、目印になるようなものがなく、ナビの目的地になんと設定すればいいのかがわかりません。そもそもイラストなので、この白い岩のところまで、どのくらいの距離なのかもわかりません。
案内板の写真を撮り、このイラストで白い岩がたくさん描かれている、「展望台」と書かれたあたりを目指してみます。ところが、走ってみるとイラストの道がどれなのか全然わからず。しかも予想以上に細い道ばかり。狭いところはクルマがやっとすれ違えるかどうかという感じです。
だめだ、わからん。またたどり着けないのかなあ、と不安になりつつ、とにかく進みました。


それでも細い道をしばらく走ると、やっと開けた風景が見えてきました。
おー、これカルストなんじゃない!?


さらに進むと、牛が放牧されているのが見えました。


さらに進むと、大勢の人が路肩に車やバイクを停め、写真をとっている姿が見えてきました。どうやらこのあたりが四国カルストのようです。
思ったほど岩がたくさんはありませんが、道の山側には白い岩、谷側にはひろい草原がひろがり、そこには風車があり、たくさんの牛がのんびり草を食んでいます。
空は青く、広く、雲はほぼ目線の高さに広がり、道は尾根伝いにずっと続いています。なんとも感動的な風景です。

さらに進むと、建物と駐車場があり、看板が立っていました。ここが「姫鶴平(めづるだいら)」というところみたいです。

今、この文章を書きながら気づいたのですが、こういう時はGoogleマップを衛星写真に切り替えたほうが、四国カルストなどの位置や地形を把握しやすかったんじゃないかと思います。
長年たどり着けなかった憧れの風景でしたが、そこは期待を裏切らない素晴らしい場所でした。
いやーやりました! これで3つ目のミッションクリアです。

この日の宿泊は「ライダーズイン雲の上」
もっと先まで走っていこうかとも思いましたが、そろそろ日没も近づいているので、引き返して宿へ向かうことにしました。
この日の宿泊先は、ライダーズハウス「ライダーズイン雲の上」です。
以前から(たしかバイク雑誌の紹介記事だったと思います)知ってはいましたが、四国カルストから近いことを知り泊まってみることにしました。
実は、途中「高幡消防組合津野山分署」へ向かう道の途中で看板が出ていたのを見ていました。
上ってきたクネクネの狭い山道を再び下って戻ります。
50分ほど走り、今夜の宿、「ライダーズイン雲の上」に到着しました。
まずは管理棟へ向かい、チェックイン。鍵を預かって部屋へ。バイクは部屋の前に停められます。

左端に見えるのが管理棟。この管理棟を挟んで左右に8棟づつ、計6の部屋が並びます。

バイクは各部屋の前に停められます。屋根があるので雨や夜露も防げます。前にはなにやら不思議な円柱状のでっぱりがあり、その隣に入口があります。

内側から見るとこんな感じ。残念ながらこちら側に窓はないので、部屋からバイクを眺めることはできません。駐車場所の横には水道とホースがあり、洗車をすることもできます。(洗車すればよかった。)

部屋の中はこんな感じ。広さは6~8畳ぐらいでしょうか。最大3人まで宿泊可能。ベッドの部屋もあるようですが、そちらは満室でした。エアコン、Wi-Fi完備。

表から見えた不思議な円柱はトイレとシャワー室になっています。ちなみにトイレは水洗ですが、ウオシュレットはありませんでした。

右半分はシャワー室。ただ、僕は使わなかったので使い勝手はわかりません。タオルや歯ブラシ、シャンプーなどのアメニティグッズはありませんので、事前に買って持ち込む必要ああります。

こちらは真ん中にある管理棟です。08:00から22:00の間は管理人さんが居ます。漫画や地図、バイク雑誌が置いてありました。

冷蔵庫や電子レンジがあり、これも自由に使えます。(冷蔵庫の中に入れるモノには、ドアに備え付けのマジックペンで名前を書いておくのがルール)。このほか、コインランドリーがあって、洗濯もできます。(洗剤は置いてあるのを使えます。)

テーブルがあったり、畳の座敷があってりして、買ってきた食事やお酒を食べながら、仲間や宿泊者同士で交流することもできます。
さて、荷物をおろしたら、次は晩御飯です。近くにある温泉施設「雲の上温泉」に食堂がある、という話だったので、そこで食べようと思っていたのですが、管理棟で聞くと「夜の営業は土日のみで、平日は16:00で閉店」とのこと。仕方がないので、どこか食べられるところは?と聞くと、いくつか教えてくださいましたが、どれも徒歩では厳しいようです。
うーん、どうしようか。
バイクで食べに行ってもいいのですが、できれば温泉でさっぱりしてから食べたいところ。でも温泉に入ったあとでバイクに乗るのは億劫です。
そこで今晩はコンビニ弁当で済ませることにしました。

近くの(唯一の?)コンビニであるヤマザキデイリーストアを教えてもらい、暗くなる前にバイクで出かけます。

コンビニ弁当とビール。つまみとお茶を買ってきました。買ったお弁当は管理棟の共用冷蔵庫に入れておいて、温泉から帰ってきてから電子レンジで温めて食べました。
コンビニから帰ったら、近くの温泉施設「雲の上温泉」へ行きます。歩いてもいけない距離ではないのですが、すごく急な坂道なのと、街灯もない真っ暗な道らしいので、シャトルバスを利用して行きます。

シャトルバスの時刻表。管理棟の前から出発し、坂道の上にある雲の上温泉まで乗せていってくれます。バスと言っても8人乗りぐらいの小さなバンでした。

梼原は建築家 隈研吾さんと縁の深い土地らしく、あちこちに隈研吾さんの建築物があります。雲の上温泉のすぐ近くには、こんな「雲の上ギャラリー」があり、これも隈研吾さんの設計だそうです。時間がなくて立ち寄れなかったけれど、行けばよかったなあ。
立派な温泉につかり、帰りもシャトルバスにのって帰ってきました。管理棟へ行ってコインランドリーで洗濯機を回しつつ、買ってきたコンビニ弁当を電子レンジで温め、部屋に戻ってビールで晩酌しました。
何もない部屋ですが、寝床としては十分。持ってきたタブレットで「VIVANT」の第一シリーズを一気見しながらのんびり過ごしました。
この日の走行距離は255km。結構走った気になってましたが。フェリーもあったしね。
そして総走行距離は711kmになりました。
このツーリング、もう少し続きます。お付き合いください。



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