新創刊 文字多めのバイク雑誌
書店の店頭で、見慣れないバイク雑誌が目にとまりました。
「TOW WHEELS JOURNEY(ツーホイールジャーニー)VOl.1」というこの雑誌。表紙はSFチックなポップアートですが、手に取って中身をみると、表紙のイメージとは異なり、バイク雑誌としては写真より文字が多め。ページ数は少ないですが(132ページ)、わりと読みごたえはありそう。
比較的小さくて軽く(B5判)、値段も手ごろ(¥800+TAX)なので、
” 会社帰りの電車の中でパラパラ読むにはいいかも ”
と思い、買ってみました。
最近は(リモートで)あんまり会社に行ってませんけどね。
巻頭特集はまずまず読み応えあり。
関東特集は「仏が守る神の国 高野山へ」。
ハーレースポーツスター フォーティーエイトのカスタム車で和歌山県にある真言宗の総本山、高野山を旅する紀行文です。
僕自身、数年前に高野山をツーリングで尋ねたこと、スポーツスター乗りであることもあって興味を引かれたのですが、ツーリングレポートというよりは旅のエッセイというか紀行文になっていて、特に「高野山」「空海」「真言宗」に関する考察は結構面白く読めました。
(逆に言えば写真は少なく、旅先のスポット情報やグルメ情報などはほぼ皆無なので、そういうのを期待すると全くの肩透かしですが。)
『いわゆるバイク専門誌ではない』バイク雑誌
この「TWO WHEELS JOURNEY」。出版元の「主婦の友社」から紹介文を引用してみると・・・
『弊誌はいわゆるバイク専門誌ではなく「二輪愛好家の視点で世界中の良いものを紹介しながら、いつもではないが何年かに一度、気づきを与えてくれるような旅がしたい」という読者に向けた雑誌です。』
『毎週・毎月のようにはできないが、何年に一度は旅したい。いつか旅立つ、その日を夢見てこだわりの逸品を揃えたい、そんな貴方へ。』
『二輪に乗ることで、いつもの道も冒険になる。特別な旅の物語と、逸品の数々を紹介します。』
と書かれています。
「いつもではないが何年かに一度、気づきを与えてくれるような旅がしたい読者」というのは、まさに僕の事を言っているようだなあ、と思います。つまり僕もこの雑誌のターゲットの一人、ということなのでしょう。
けれど、そのコンセプトどうりの雑誌になっているかというと、ちょっと微妙な気がします。
巻頭特集は(僕にとっては)読みごたえがありましたが、それ以外のページははっきり言って物足りません。
商品の紹介記事は、よくある、単に商品を並べただけのカタログのような誌面ではなく、いくつかのブランドを取り上げ、そのブランドに対する書き手側の思い入れを書いた感じの記事で悪くはないのですが、もうちょっと個々の商品の紹介を突っ込んでほしいところ。
話題のHONDA GB350とレブルの開発者インタビューが乗っているのですが、折角のインタビューなのにその記事は短く、さらっとした内容にとどまっています。
全体のページ数が少ないので仕方ないのかもしれませんが、取り上げているテーマや内容が面白そうなだけに、ちょっと物足りず、残念な印象が残りました。
今後に期待!
この雑誌。通常の雑誌にある編集後記や創刊号にみられる「発刊の挨拶」的なものが一切見られません。「VOL.1」とあるくらいなので、定期刊行物なのかな?と思うのですが、次号の案内もなく、月刊誌なのか、季刊誌なのかさえもわかりません。
内容的にはもうちょっと、という気がしますが、方向性としては興味深く、回を重ねれば面白いものになる気がします。
ただ、果たして次号がでるのかどうか。(数回で消えていくバイク雑誌も多いですからね。)続くといいけれど。
今後への期待を込めて、応援したいなあ、と思っております。皆さんも書店で見かけたら一度手に取ってみてくださいませ。
コメント
私もこの雑誌買いました(笑)
私の場合、表紙に目が止まり、
立ち読みで、チラ見して、
只々、高野山と言うワードに心を惹かれて購入しました。
月刊なのか、季刊なのかは分かりませんが、
この新感覚のバイク雑誌の今後に期待です。
買われましたか、辰蔵さんも。「高野山」に惹かれたんですか。マニアックですねぇ。(笑)
子どものころに祖母に連れられてよく行ったんですよ、高野山。
(観光用の)馬車に乗れるのがうれしかった事ぐらいしか覚えてないですが、大人になってあらためて行ってみたらいいところでした。
この雑誌、カタログみたいな雑誌が多い中で、読みごたえがあったのでよかったんですが、Vol.2出るかなあ。(消えていく雑誌も多いですから。)
出るといいですね。