日本一詳しい(?)スポーツスターのタンクの外し方

スポーツスターのタンクを外すのは簡単!のハズでしたが・・・

先日マイ ハーレー(XL1200CX ロードスター)にUSB電源ポートをつけたのですが、その際、スポーツスターのタンクを外しました

ヒントその98.ハーレーからUSB電源をとる方法(その1)
バイクからUSBチャージャーの電源をとる際の注意点については以前かきましたが、ハーレースポーツスターで電源をとるにはどうすればいいか?出来るだけ安全確実に電源をとる方法とは?

以前乗っていた国産マルチの時には、何度もタンクを脱着していたのですが(外さないとプラグやエアクリーナーを交換できなかったので)、ハーレーに乗り換えてからはまだやったことがありませんでした。

事前にネットで情報を調べたのですが、どのサイトを見ても「スポーツスター(インジェクションモデル)のタンクを外すのは簡単」と書かれていたので、”ああ、簡単なんだなあ~”と思っていたのですが、実際にやってみるとちょっと手こずりました。

まあ、僕が不器用なだけで、特に難しいわけじゃないんですが。

そこで、僕自身の備忘録も兼ね、出来るだけ詳しくスポーツスターのタンクの外し方を説明したいと思います。

タンクにつながっているものあれこれ

スポーツスター(’07年以降のインジェクションモデル)には3つのラインがつながっています。

  • ガソリンホース(インジェクションへガソリンを送るホース)
  • ベントライン(温度上昇などでタンク内の圧力が上がり過ぎたときに圧を逃がす仕組みが「ベント」で、そこにつながっているホース)
  • タンク内の燃料ポンプにつながる配線コード

タンクを降ろす前に、これらを外す必要があります。

その後、タンクを固定している前後のボルトを外せばタンクが下せます。

手順としてはこれだけ、なんですが・・・。

では順番にやっていきましょう。

スポーツスターのタンクを外す手順

では、タンクを外す手順を見ていきたいと思います。

その前に、出来るだけタンク内のガソリンを減らしてから作業しましょう。

スポーツスターのタンクは小さい(我がロードスターは満タンで12.5リットル)とはいえ、ガソリンが満タンの状態だと結構重い(おそらく15~18kgぐらい?)ので、出来るだけガソリンが少ない方が作業が楽です。

あと(タンクの脱着に限りませんが)、だれか手伝ってくれる友人を呼んでおくと、なお良いと思います。

一人でも十分出来る作業ですが、ひとりで作業していて、万が一タンクを落っことしたりしたら悲惨ですからネ。慣れれば問題ありませんが、初めて外すときは手伝ってもらった方がいいと思います。

① シートを外す

まずシートを外します。

「シートなんか外したことない」という人はさすがに少ないのではないかと思いますが、シートの後ろ側をとめているネジ(ノーマルシートの場合は+プラスねじ)を外し、グっと前に押せば、シートは簡単に外せます。

僕はローレットのついたボルトに交換しているので、手で外せます。

② バッテリーのマイナス配線を外す

タンクを外す際は火気厳禁。少なからずガソリンが漏れる可能性があるので、火花が飛んだりすると最悪爆発します(笑・・・いや、笑いごとではありません)。

特にタンクを外して電気系統の整備を行う場合など、火花が飛んだりすると非常に危険なので、念のためバッテリーの配線を外しておく方が良いと思います。

(実際、僕も今回の作業中に、うっかりバチッとやってしまいました。)

バッテリーの配線は「外すときはマイナスから、つなげる時はプラスから」が鉄則。この場合はマイナスだけ外しておけばいいと思います。

そのあと、メインヒューズを抜いておけば、なお安心でしょう。

最近のスポーツスターはマイナス端子が車体左に出ているので、配線を外すのは簡単です。

サイドカバー内にベルクロで止められているヒューズケース

40Aと書かれたひときわ大きなヒューズがメインヒューズです。これを抜いておきます。

③ 燃料ポンプのコネクターを外す

ガソリンタンクの中にある、燃料ポンプにつながる配線が下の青色のところに通っています。

タンクの底、燃料ポンプにつながっている配線(青い丸の部分)が後方へ向かって伸びています。(青い線)

配線は青い線の通り、エンジン後方へ伸びています。

ところが配線(青い線はその輪郭)がつながっているはずのコネクターが見えません。どうやらこのカバー(青い丸の部分)で隠してあるようです。

いろいろなサイトで情報をさがしましたが「燃料ポンプの配線のコネクターを外す」とだけ書かれているので、

”きっと簡単にコネクターは見つかるんだろう”

と思っていたのですが、いくら車体を覗きこんでも、どこでコネクター同士がつながっているのか、さっぱり見つけられません。

どうやらコネクターにつながっている部分は見えないよう、カバーで隠されているようです。

そこでこのカバーを外します。

カバーはこのトルクスネジ(黄色の丸の部分)1つでとまっています。トルクスネジのサイズは「T27」です。

カバーが外れました。燃料ポンプの配線のコネクター(オレンジの丸の部分)がようやく見えました。奥まっていて暗いので見づらいです。

外したカバー。黄色い丸の所一か所だけがトルクスネジでとまっている。反対側(青い部分)は差し込まれているだけ。

早速コネクターを外そうとするのですが、奥まっていて見えづらい。手さぐりで外そうとするのですが、どこをどうすれば外れるのやら・・・苦戦。

これがそのコネクター。

ココを指先で押しつつ引っこ抜くと外れます。

押すと中の爪が持ち上がってロックが外れます。

格闘すること約10分(笑)。ようやく外せました。

燃料ポンプの配線さえ外せば、あとは簡単です。

ガソリンホースとベントラインを外します。

④ ガソリンホースを外す

XL1200CXガソリンホースとベントライン

ガソリンホースはこちらもワンタッチコネクターになっていて、シルバーの部分を上に持ち上げつつコネクターを下に下げると抜けます。

少しガソリンが漏れるので、下にウエスを敷いておきます。

このあたりは、以前乗っていた国産4気筒(キャブレターでした)に比べると格段に楽です。以前のバイクの時は、燃料ホースを一所懸命に引っ張ってもなかなか抜けず、また差し込むときも堅くて苦労しました。

少量ですがガソリンが漏れるので下に布を敷きます。

コネクターのメッキ部分を持ち上げつつ、下の燃料ホースを下に引っ張ります。

燃料ホースが外れました。

⑤ ベントラインを外す

続いてベントラインを外します。これは基本的に引っ張るだけ。

ここは力技で外します。

続いてベントラインを外します。これは力技。

今後の脱着を考えておくなら、再度ゴムホースをはめる時に、この金属パイプにちょっと(ゴムを侵さない)シリコングリスなどを塗っておくのがいいかもしれません。

⑥ タンク後方のボルトを外す

タンクに接続されたホースと配線を外したら、タンクを固定するナットを外します。

スポーツスター(インジェクションモデル)のタンクは前後2か所、ボルト&ナットでとまっています。

まずは後ろから。あらかじめシートを外してあれば、タンクの後方にこういうボルト&ナットが見えます。

タンクの後ろに延びるステーをとめているこのボルト&ナットを外します。

1/2インチのメガネでナットを押さえつつ、1/4インチのヘックスでボルトを緩めます。

ネジロックが塗ってあるのか、初めてだとやや固いです。しっかりした工具を使いたいところ。

レンチでタンクを ”ごつんっ!”なんてやらないように、あらかじめ厚手のウエスなどでタンクを保護しましょう。

⑦ タンク前方のボルトを外す

続いてタンク前方のボルトを同じように外します。

このボルトを抜くとタンクがフリーになるので、ウッカリすると落としてしまいます。一人でも作業できますが、出来ればだれかにタンクを押さえてもらいながら作業したいところです。

⑧ タンクを降ろす

さていよいよタンクを降ろします。タンクの後方を少し持ち上げ、そのまま斜め後方に引き上げると降ろしやすいです。

スポーツスターのタンクは小さいので、比較的軽いですが、それでもガソリンが入っていると意外に重いので注意が必要です。

XL1200CXタンク

また、スポーツスターのタンクは幅が狭く、底が平らなので重心が高く、適当に置くと不安定です。

僕が作業をした場所はゆるやかな坂になっているのですが、適当にバイクカバーの上に置いたら、あやうく転がりそうになりました(笑)。

あらかじめタンクの置き場所を確保してからタンクを外しましょう。

XL1200CXのフレーム

かなりスリムでシンプルなスポーツスターのフレーム

慣れればかなり簡単に脱着できそうなスポーツスターのガソリンタンク。

カスタムする時ばかりでなく、清掃やメンテナンスをする際も、タンクを外せるとグッと作業効率が上がります。あなたもぜひ一度チャレンジしてみてくださいね。

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