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スポーツスターのレバー交換。『サンダンス フェザータッチパワーレバー』その①

自粛明け。クラッチレバーの重さに閉口

少し前のことになりますが、長い自粛生活明けで久々にバイクに乗った時のこと。

解禁とはいえまだまだ県境越えのツーリングは出来なかったので高速道路には乗らず、一般道をトコトコとツーリングしてました。

久々のバイクはもちろん楽しかったのですが、久々のバイクで最も疲れたのは、腰でも背中でもなく、クラッチレバーを握る左手でした。

もともと重い我がハーレー(XL1200CX ロードスター)のクラッチレバー。自粛で長らく乗れなかったせいで、握力も落ちていたのかもしれません。たった半日ほどバイクに乗っただけで、左手が攣る(つる)かと思うほど疲れたのでした。

クラッチレバーの握り方を工夫したり、できるだけクラッチを使わず運転したりすることで左手の負荷を減らすことが出来ます。とはいえ、それにも限度が・・・

これは何とかしないとツーリングを楽しめないぞ・・・と思い、対策を考えることにしました。

クラッチを軽くする5つの方法

バイクの(ハーレーの)クラッチの重さを解消する方法は、大きく分けると5つあります。

①握力を鍛える

(笑)

②フリクションを減らす。

レバーの軸受け部分を外してグリスアップしたり、クラッチケーブルに注油したりするとレバー操作が軽くなります。

ワコーズ(WAKOS) MTL多目的防性・潤滑スプレー A334 [HTRC2.1]

これは対策というよりは ”メンテナンス” であり、あくまで劣化した分を取り戻すという作業ですが、バイクによってはこれだけで問題解決になるケースも多いと思います。

ワイヤーに注油するには、このワイヤーインジェクターという道具があると便利。ただし、ハーレーのクラッチワイヤーには形状的に使えない気がします。↓↓↓

ほかにも、車種によってはクラッチワイヤーの取り回しを変更する(より緩やかなカーブを描くように)ことでワイヤーのフリクションが減ってクラッチが軽くなるケースもあります。特にハンドルを交換したときなんかは気を使いたいところです。

③てこの原理でレバー操作を軽くする。

バイクのブレーキはてこの原理や、パスカルの法則を利用することで、軽いレバー操作でも強力にブレーキをかけることが出来るようになっています。

クラッチ側も(ブレーキほどではないですが)同様です。クラッチレバーそのものがてこの原理で働いていますし、クラッチレリーズもてこの原理です。この「てこ」のレバー比を変えてやることで、さらにクラッチを軽くすることができます。

ハーレーの場合はこんなキットが人気です。↓↓↓

キジマ ライトクラッチキット

キジマ(Kijima) ライトクラッチキット 94Y-18Y スポーツスター用 HD-04485

これはハーレーのクラッチレリーズで、ワイヤーで引く力をクラッチスプリングを押す方向の力に変換するパーツなのですが、ノーマルのレリーズに比べ、ボールが動く溝が長く、底の傾斜が緩やかになっています。つまりクラッチを切るためには、より長く(多く)クラッチケーブルを引っ張ることになります。

つまりこの「ライトクラッチキット」に換えるとクラッチレリーズのレバー比が変わるのでクラッチが軽くなるのです。

ただし、クラッチが切れる幅が狭くなるので、クラッチ位置をシビアに調整しないとクラッチが切れなくなったり、引きずってニュートラルに入りにくくなったりすることもあるそうです。

僕のスポーツスターはクラッチに余裕がなく、めいっぱいクラッチレバーを握らないとニュートラルが出にくくなるので、このライトクラッチはあまり向いていないかもしれません。

また、油圧クラッチなら、マスターシリンダーの径をより小さいものにすることでクラッチを軽くすることが出来ます。(理屈の上では。実際はマスターシリンダーの径を小さくし過ぎると、クラッチが完全に切れなくなるので、そう簡単な話ではありませんが。)これもレバー比の変更とおなじ理屈です。

④クラッチスプリングを弱くする。

クラッチが重いのは、クラッチプレートとフリクションプレートをくっつけるためのスプリングの力が大きいから。つまり、このスプリングを弱いものに換えてやればクラッチは軽くなります。

ただし、単にスプリングを弱くするとクラッチプレートとフリクションプレートをくっつける力が弱くなるので、強い力が加わったときにクラッチが滑ってしまいます。

そこで登場するのが「VPクラッチ(Variable Pressure Clutch)」。プライマリーケース内のリテーナーに設けた”重り”に働く遠心力を、クラッチプレートを押し付ける方向の力に変換することで、弱いクラッチスプリングでも滑らないようにする装置です。

価格:43,259円
(2020/7/19 18:09時点)
感想(0件)

↑↑↑ 購入される場合はご自身の愛車への適合をご確認ください。

文字で書いても分かりづらいですよね。w

興味のある方は下記HPをご参照ください。↓↓↓

VPクラッチの発売元  TAK’S PERFORMANCE PARTS

VPクラッチ(Variable Pressure Clutch)の紹介

これ、原理的に考えても軽くなるし、デメリットも少ないようです。

(2006年以降のスポーツスター1200CCエンジン で30% 883は35%、それ以前のスポーツスターは約60%以上軽くなるそうです。)

ただちょっとコストはかかります。(パーツは¥35,000ですが、工賃がやや高く、ぜんぶで6~8万円ぐらいはかかるようです。逆にビックツイン系は工賃が安いらしいです。)

でも、いつかはつけてみたいパーツです。

スポーツスターの場合、2006年以降クラッチスプリング(ダイヤフラムスプリング)が変更され、それ以前よりもクラッチが軽くなっています。この新しいクラッチスプリングはそれ以前の年式のスポーツスターにも装着できるらしいので、2006年以前の年式に乗っている方は、ハーレーショップに相談してみるといいかもしれませんね。

⓹レバーの形状を変えて握りやすくする。

これは実際に軽くなるというより、握りやすくなることで軽く感じる、あるいは疲れにくくなる方法です。

ハーレーのレバーはアメリカ人サイズで太くごっついレバーが付いていて、日本人、特に僕のような指の短い人間には握るだけで一苦労、という感じです。

また、全部の指でガバっと握ることを想定しているようで、指二本や三本では握りづらい形状になっています。

そんなハーレーの純正レバーに対し、日本人向けの細身のレバーがいくつか販売されています。

人気があるのは「ミスミエンジニアリング」 や 「キジマ」 など。

ミスミ製は手の小さい日本人でも操作しやすいよう考えられた形状をしています。

一方キジマはスリムで握りやすく、価格もリーズナブルです。

キジマ(Kijima) スリムレバーアルミダイキャスト ブラック ベアリング入り14y Sスター HD-04372

スポーツスター用クラッチレバーを選ぶ

ハーレーのクラッチを軽くする方法で、おそらくもっとも効果が高いと思われるのは「VPクラッチ」なのですが、作業工賃まで含めると結構費用が掛かります。

クラッチが軽くなる・ならないはともかく、ブレーキ側も含め、ハーレーのレバー形状が日本人の手に合っていない(特に手が小さい&指が短い人には。)のは確かなので、今回はまずレバーを交換してみることにしました。

いくつかの候補のなかで悩みましたが、手の小さな僕にはミスミエンジニアリング製のレバーがいちばん合いそうな気がします。

ただ、このミスミエンジニアリング製のレバー。あまりバイク用品店などで見かけません。楽天なんかには出品されていますが、適合車種がよくわからい出品者が多く、万一合わなかったときのことを考えると不安が残ります。

(ミスミのパーツって、ホームページを見ても商品コードなどが無いので、通販だと選んだ商品が本当に合っているのかどうかわかりづらいですし・・・)

まあ、心配ならミスミエンジニアリングのHPから通信販売を利用すればいいだけのこと。なんなら直接買いに行こうか(住所を調べたら割とご近所でした。)、なんて思っていたのですが・・・

サンダンス フェザータッチパワーレバー

ある日、ネオガレージさんのブログを見ていると、サンダンス「フェザータッチパワーレバー」が紹介されていました。

サンダンスからもスポーツスター用のブレーキ&クラッチレバーが販売されているのは知っていたのですが、ネットで調べてみると、適合が ” XL ~’03年式 ” となっていました。

しかもサンダンスのホームページを探してみても、この「フェザータッチパワーレバー」は見あたりません。Amazonでも在庫切れ。

”ああ、きっともう作ってないんだろうなあ”

と思っていたのですが、先述のネオガレージさんのブログを見ると、2020年式の1200アイアンにサンダンス製レバーを取り付けているではありませんか。

え?最新のスポーツスターにもつけられるの?

半信半疑でしたが、ネオガレージさんに問い合わせてみると、我がXL1200CXにも ” 適合する ”とのこと。

(スポーツスターは2004年式からレバー&レバーホルダーの形状が変わっているので、それ以前の年式用のレバーは転用できません。つまり、2004年以降のスポーツスターに適合するサンダンスレバーがあるのでしょう。)

それまで候補に上がっていなかった「フェザータッチパワーレバー」ですが、ダークホースが現れました!

あらためて調べてみると、その形状からクラッチ操作が非常に軽くなり『約25%クラッチの重さが改善する』とうわたれています。手の小さな女性にも向いているらしい。

色はブラックとシルバーがあるようで、レバーの手前側にはあの「SUNDANCE」の文字が誇らしげに印字されています。

ブラックにするかシルバーにするかは大いに悩むところですが、どうせならノーマルと違うブラックの方が変化があっていいかも?

なんて考えていると、だんだんこのサンダンス製のレバーが欲しくなってきました。

ネオガレージへ問い合わせてみると・・・

あらためてネオガレージさんに在庫の有無を問い合わせたところ、『シルバーならあります。ブラックは入荷未定』とのこと。無いといわれるとなんだか急にブラックが欲しくなってきましたが(笑)、まあシルバーでもOKです。

ネオガレージには通販部門の「ネオファクトリー」という会社がありますが、そちらでは「サンダンスフェザータッチレバー」は扱っていない様子。

一応ネオガレージさんで通販は出来ないか聞いてみましたが、やはり店頭販売のみだそう。

どうせ行くなら取り付けまでお願いしたいところでしたが、あいにく作業予約は埋まっているとのこと。

僕にとってスポーツスターのハンドル周りの作業は”鬼門”なのですが、まあレバー交換ぐらい出来なくはないでしょう。多分。

それにレバー交換ぐらいできないと、レバーやワイヤーケーブルのグリスアップも出来ないし、ツーリング先で転倒すれば、レバー交換を余儀なくされるケースもあるかもしれませんしね。

ということで、電話で取り置きをお願いし、翌日店舗へ向かうことにしました。

ネオガレージまで弾丸ツアー

まあ、『弾丸ツアー』っていうほどの距離じゃないんですけどね。(笑)

翌日ネオガレージへ向かうと決めたものの、翌朝は梅雨らしい曇天。今にも雨がふりだしそう。最近バイクに乗れていないので、せっかくならバイクで、と思いましたが、車で行こうかと悩みます。

天気予報を詳しく見ると、12時までは降水確率20% 12時からは50%。午前中に帰ってこられればなんとか降られずにすみそうです。

ネオガレージまでは高速を乗り継いで約1時間。開店は10時。開店と同時に飛び込み、サクッとレバーを買ってまた帰ってくれば、11時過ぎには帰宅できます。

ということで、9時前に家を出発。どこにも立ち寄らず、10時ちょうどにお店に着きました。

ネオガレージ

早速入店。『サンダンスフェザータッチレバー』を購入します。

あらためてロードスター(XL1200CX)への適合を確認し、ブラックの在庫が無いことも確認。

店頭に展示はなく、店の方が奥から商品を出してきてくれました。

「シルバーじゃなくてポリッシュだけどいいですよね?」

「ポリッシュ?ポリッシュとシルバーって違うの?」

「う~ん、たぶん一緒。(笑)」

サンダンスのカタログ(?)には「メッキ」というのも載ってたりするらしいのですが、実物は見たことがないそうです。(笑)

取り付けについて確認すると、

「サークリッププライヤー(スナップリングプライヤー)持ってます?」

「いえ、持ってないけど買います。」

「サークリッププライヤーさえあれば、別に難しくはないですヨ。」

とのことでした。

天気予報は当たらず・・・

あらためてネオガレージさんの店内を見渡すと、ハーレーオーナーなら垂涎のパーツが所狭しと並んでいます。

普通のバイク用品店ではなかなかお目にかかれないレアなハーレー用パーツも沢山展示。

ひとつひとつ眺めてみたいところですが、なにしろ今日は時間がありません。空はますます暗くなり、いつ雨が落ちてきてもおかしくない感じです。

お金を払ってレバーを受け取り、後ろ髪をひかれつつも店を後にします。

ネオガレージ

千葉北ICから東関東自動車道に乗り、最初のPAでトイレ休憩。用を済ませて出てきたら、雨がパラパラと降ってきました。

・・・なんだよぉ。まだ10時半じゃん!天気予報のばかやろう!

あらためてスマホで雨雲レーダーを見ると、この先家までずっと雨が降っているようです。

あきらめてレインウエアを着こみます。

結局ずっと雨は降り続け、止んだのは自宅着の5分前でした。(涙)

後の祭り?

後になって気が付いたんですが、これ、サンダンスへ直接買いに行けばよかったんじゃないだろうか。ホームページに載ってなくても、他の店に卸すぐらいだから在庫あるかも。

サンダンス。Google Mapで調べたら、我が家から車で19分らしい。・・・。

この話、その②へ続きます。

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