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バイク復活!眠っていたバイクの再始動方法

緊急事態宣言が解除になりました。

ここ神奈川でもようやく緊急事態宣言が解除になりました。

もちろんまだまだ油断出来ない状況が続いていますが、今のうちに一度バイクを動かしておこうと思います。

乗らないとどんどん劣化しますからね。

あらかじめガソリンタンクにFUEL1を投入し、バッテリーを外して置いた愛車(ハーレー スポーツスター XL1200CX)を復活させましょう。

冬眠していたバイクを復活させる

”冬眠”(春眠?)といっても、結局乗れなかったのは2か月弱でした。

乗れない間も磨いたりしていたので、そんな”久々”な感じはありませんが、たかが2か月とはいえ、もし何もしていなければ ”不動車” になっていたと思います。(少なくともスポーツスターの場合、バッテリーは上がっていたでしょう。)

まず外しておいたバッテリーをつなぎます。あらかじめ昨日フル充電しておきました。

スーパーナット充電器

前回は取り付けに苦労しましたが、今回はちょっと慣れて・・・いや、やっぱり苦労しました。

次回買うときは純正バッテリーに戻そうかな。(ToT)

工具箱に接点復活剤が転がっていたので、電源端子やメインヒューズのホルダーに吹きかけておきました。

コンタクトスプレー コンタクトスプレー

プラグホールからオイルを注入!

長期間掛けなかったエンジンは、オイルが全てオイルパンに落ちてしまって潤滑不足の状態になっています。

その状態でエンジンを始動すると、オイルが回って潤滑されるまでの間、無潤滑の状態で金属同士が擦れることになり、傷がついてしまいます。(いわゆる ”ドライスタート”と呼ばれる状態。)

このドライスタートはかなりエンジンにとって良くないことらしく、特にロングストロークなハーレーのエンジンは、シリンダー壁面に対するピストンのアタリが最近のショートストロークのエンジンよりきついので、シリンダー壁面にキズが入りやすいんだそうです。

(ドライスタートで一番シビアなのはコンロッドやクランクメタルらしいですが。)

そういえば昔、エンジン始動前に強制的にオイルを送る「ZipSTART」という製品がありましたよね。最近は見ないなあ。

そこで、少しでもドライスタートの悪影響を減らすため、プラグホールからエンジンオイルをスポイトで落とし、セルを回してクランキングします。

そういう ”儀式” があるのは知っていましたが、実際やったことはなかったので、いろいろと調べてみました。

オイルを入れる量はなぜか ”スプーン一杯” だそう。スプーン一杯って何ccなんだ? 調べると5ccほどらしいです。少ないと効果が薄いかもしれませんが、多すぎると(何十CCも入れると)エンジンを壊す可能性があるので注意が必要です。
・エンジンオイルではなく ”スーパーZOILスプレーを吹く” と書いているサイトもいくつかありました。良いんでしょうかね? まあスプレーの方が手軽で、シリンダー内に満遍なく届きそうな気はします。ただ、下手な潤滑剤を使うと逆に金属表面に残っているオイルを流してしまうかもしれません。そう考えるとエンジンオイルが無難なんでしょうね。
プラグを外したままエンジンをクランキングします。プラグを外しておくのは点火させない(エンジンを始動させない)ためと、圧縮がかかるとエンジンに負荷がかかるから。その際、オイルが各所に回るまではできるだけ負荷をかけず、ゆっくりとエンジンを回したい。そのための方法は・・・

『(キックがあるエンジンなら)十数回キックをする』

 『直接クランクシャフトにレンチを掛けて回してクランクを回す』

 『2速にギアを入れて押しがけの要領でエンジンを回す』 などなど。

・さらに徹底する人はプラグホールからだけでなく、ヘッドカバーを外してカム周りにエンジンオイルを垂らすそうです。

実に多様、かつ丁寧なお作法があるようですが、僕の場合、今回はまあせいぜい2か月程度の冬眠ですから『お手軽コース』で行います。プラグ穴からオイルを入れ、プラグを外したままセルでエンジンを回します。

プラグレンチ

プラグコードを抜き、プラグソケットでプラグを外します。今装着しているプラグは「ブリスクプラグ」。まだ装着してから2、3kmしか走っていません。このプラグ装着用に買ったコーケンのプラグレンチが再び大活躍。

注射器

スポイトを持っていなかったで100均で探したら、こんな商品がありました。化粧品なんかを小分けするときに使うらしいです。最近の100均は何でも売ってますねえ。

エンジンオイルを注射器で吸い上げます。ところが「この注射器、詰まってるんじゃないの??」と思うほど固くて吸い上げられません。オイルは粘度があるので、注射器の針みたいな細い管だとなかなか吸い上げられません。バイクのサスペンションのダンパーはオイルを小さな穴(オリフィス)に通す際の抵抗でダンパー効果を得ていたりしますが、そのことが実感として非常によく理解できました。w

結局どう頑張っても2~3ccほどしかオイルを吸い上げられず。まあいいか、と吸い上げたオイルをプラグホールから注入します。(今思えば注射針使わず吸い上げればよかった。)

プラグホールからオイルを注入したら、燃焼室内にオイルを行き渡らせるためエンジンをクランキングさせます。プラグは外したまま(ゴミが入らないよう注意。)。

5~10秒ほどセルを回し、1分ほど休憩。またセルを回し、というのを3回繰り返しました。

一度に長くセルを回しすぎると、バッテリーが上がったり、セルモーターに負担がかかったりするからです。

キュルキュルキュル・・・ボン!ボン!ボン! プラグホールから勢いよくエアが飛び出してきます。(オイルが噴き出すかと思ったけど大丈夫でした。)

3回目にセルを回したとき、明らかに回転がなめらかになりました。ある程度オイルが回ったのでしょう。なんか ” やってよかった! ” という気になりました。(気の問題?笑)

ブリスクプラグ

あらためてプラグを装着。今回は「再使用」になるので、プラグの締め付け角度は1/16回転。新品は1/2~3/4回転なんで割とラフですが、1/16回転ってシビアでかつわかりづらいなあ~。回しすぎないように慎重に締めます。

走り出す前にタイヤの空気圧をチェック。暑くなっていく時期だからか全く減ってませんでした。

2か月ぶりのエンジンスタート!

さて、準備完了。いよいよエンジン始動です。

キュルキュル、バババン! 無事エンジンがかかりました! ああ、よかった。

早速近所を試走します。

まずは暖気がてらゆっくり運転・・・しないといけないのですが、久しぶりでうれしくて結構開けて走っちゃいました。(笑)

エンジンは順調。でもギア抜けが2度ほど。普段はまず起きないのですが。クラッチ周りやギアにはまだ十分オイルがなじんでいないのかもしれません。

そのまま半径5キロ以内の地域をグルグル走っていると、どんどんエンジンの調子が上がってくるのを感じました。

バイクには全く問題なく、無事復活となりました。

ただ、問題なのはバイクの方ではなく人間のほう。

「うーん。このバイク、こんなに重たかったっけ??」

「うーん、このバイク、こんなにクラッチが重かったっけ???」

1時間ほど走っただけですっかり疲れてしまいました。

バイクと違って、こちらはもう少しリハビリが必要なようです。

XL1200CX ロードスター

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