簡単!?ユーザー車検
前回「ぜひ一度はユーザー車検を受けてみよう!」とお勧めしました。
実際にユーザー車検を受けてみると、その簡単さに驚くと思います。
慣れた人なら、検査場が空いているなら、30分で全ての過程を終える事も不可能ではないと思います。(プロはそのくらいでこなしていかないと仕事にならないでしょう。)
・・・とはいえ、素人である我々がスムーズにユーザー車検をこなすには、いくつかのちょっとしたコツがあります。今回は過去7、8回ほどユーザー車検を体験した僕なりのコツを書いてみたいと思います。
ユーザー車検のちょっとしたコツ
1)日程に余裕を持つ
何らかのトラブルで車検が通らない、という事もあります。
トラブルを解決している間に車検が切れると、車検場へバイクに乗っていく事が出来ず、とってもハードルが高くなります。(仮ナンバーの発行が必要。)
車検は車検が切れる前ならいつでも受けられますが、基本的には有効期限満了日の一か月前からです。
# 僕は一度これをやってしまい、4月車検だったバイクは3月になってしまいました(涙)
↓ コレ
※車検の合格は2週間有効なので、受験後2週間以内に車検満了の一か月以内になるのなら、それを待って車検証の交付をうければ有効期間は二年のままとなります。ただし、もう一度車検場へ行くことになるけどね。
2)事前に下見に行き、近くのバイク屋さんもcheckしておく
できれば一度検査場の下見に行き(僕の行った神奈川運輸支局は検査ラインも見学できました。)、近くのバイク屋さんなども確認しておけば、何かあった際にも安心です。
#僕は一度、ブレーキランプのトラブルで車検を通せず、近くのバイク屋さんに飛び込んで対応してもらい、なんとか事なきを得たことがあります。
3)検査の予約は朝一番早い時間を予約する。
車検はもし不合格になっても、その日のうちなら何度でも受けなおす事ができます。
その際は不合格になった項目のみ受けなおせばよく、追加費用はかかりません。
重整備が必要なトラブルは無理でも、ちょっとした問題なら修理して、もう一度受ければOK。
ところが、最終の時間帯で受験していたりすると、後日もう一度、という事になってしまいます。(検査費用¥1700が再び掛かります。)
4)事前に( 一週間以上前に)自分でチェックする。
普段乗っているバイクなら検査自体はほとんど問題ありません。
(変な改造をしていなければ。)
ただし、タイヤが減っている、うっかりブレーキランプが切れている、なんていうのはよくある話。フロントブレーキ握ってブレーキランプが点くと安心していると、リアブレーキでは点かない、なんてこともあります。
ナンバー灯にも注意!
問題があってもすぐ修理できるとは限りませんから、早めに一度チェックしておきましょう。
5)予備検査場で予備検査を受ける。
車検場の近くには必ず「予備検査場」「テスター場」というところがあります。
これは本番の検査と同じ検査機を使って、あらかじめ検査に通るかどうかを調べてくれるところです。
民間の会社で、検査は有料です。(受ける検査内容によりますが2000~3000円位)
車検に必要な自賠責保険の加入も、予備検査場で出来るケースがほとんどです。
経験上、バイクの検査で最も鬼門なのはヘッドライトの光軸検査です。これが狂っていて落ちるケースが多い。
予備検査場では、光軸検査の際、検査するだけでなく、光軸が狂っていればその場で調整してくれます。(特殊なものはダメかもしれませんが。)
これだけでも受けておけば、本番の合格率はグンと上がります。
ウインカーやブレーキランプが切れていても、標準的な電球なら売ってたりします。
#見た目は明るいライトでも、検査機による光量検査では通らない事があります。人の感覚と機械の測定は違うようです。なかには車検対応をうたっている商品でも、光量不足で落ちる事も多いそうです。とくにHIDは要注意。
万一本番で落ちたら、再度予備検査場へ行きましょう。
近くのバイク屋を紹介してくれるなど、いろいろ相談に乗ってくれるかもしれません。
5)手ぶらになれるよう準備する。
車検の際、案外邪魔なのがヘルメットです。
置いておける場所もないし、ヘルメットホルダーにつけておくのも邪魔です。
僕はゴムひもでリアシートの上に括り付けています。
カバンは大きめの肩掛けカバンが書類を出しやすくてよいと思います。
検査を受ける時は、A4サイズの検査用の書類に項目ごとにハンコをもらいながら進みます。
バイクには跨ったままです。
書類がすぐ出せるように、僕はマグネット(正確にはマグネット付のタンク用財布)でタンクに書類を挟んで検査を受けていました。
マグネット式ウォレット
6)素直に「ユーザー車検です。初めてです。」と告げる。
車検場で検査ラインに並ぶと、検査官が近寄ってきます。
だいたい素人かどうかはわかるようで、
「ユーザー車検ですか?」と聞かれる事が多いのですが、聞かれなかったとしても、素直に
「ユーザー車検です。初めてなんで、どうしたらいいですか?」と言ってしまいましょう。
試験場にもよるのかもしれませんが、僕の経験では車検場の係員は皆一様に初心者に対し親切です。なかには付き切りで検査ラインの中を先導してくれる方もいます。
・・・まあ、検査官にしてみれば、さっさと初心者の検査を終わらせないと、他の方の検査に支障が出る、と思っているからかもしれませんけれどね。(笑)
こんなところでしょうか。
社会見学のつもりで、気軽に一度受けてみてください。
きっと 「えっ!こんなに簡単なの????」と驚くと思いますヨ。